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【DTM】7種類のDAWの音質と機能性の違いを比較検証! DAWによって音は違う!

当ブログをご愛読くださっている方は、僕が大のLogic Pro愛好家であることはご存じかと思います。この記事で初めて当ブログを知った方は、Logic Pro歴が長いDTMerが運営しているブログだと思っていただければ幸いです。

そんな僕ですが、先日、DAWの乗り換えを本気で検討していました。Logic Proに色々と疑念が生まれてしまいまして。

自分に合うDAW、自分が求めるDAWは、もしかして他にあるんじゃないか?

そう考えたとき、とにもかくにも、他のDAWのトライアル版を利用してみようと考えました。ここ最近は楽曲を毎週公開する取り組みをしていたので、毎週違うDAWで作ってみようかなと。

色々と使ってみるとやはり、それぞれ特徴があります。それらの特徴をご紹介できれば、これからDAWを選ぼうとしている方、僕と同じようにDAWの乗り換えを検討している方のお役に立てるかなと思った次第です。

というわけで、さっそくご紹介に移ります!

ご興味のある方はぜひ、最後までお付き合いください!

TAKESY

あくまで個人的な主観にはなりますが、いちDTMerの視点で主要DAWを比較してみました!

この記事はこんな方におすすめ!

・DAWソフトの乗り換えを検討している

・DAWごとの音質の差が気になる

・どのDAWが自分の制作に向いているのか知りたい

この記事はこんな人が書いています

・現役DTMer、トラックメイカー

・Logic Pro愛用者だったが、乗り換えを検討中

・本気で乗り換えるつもりで、主要DAWのデモ版を一通り試してきた

目次

筆者の使用DAW遍歴

まず、僕のDAWの使用遍歴をお伝えしていきます。

メインDAWは以下のように乗り換えてきました。

Cubase 7.5 → Pro Tools 2018 → Logic Pro

2022年5月9日現在は、作編曲とミックスをLogic Proで、マスタリングをProtools Studioで行っております。

僕がLogic Proをチョイスした理由はこちらの記事にまとまっておりますので、もし興味がございましたらご一読ください。

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さて、上の記事では溢れんばかりのLogic Pro愛を語っていたわけですが、DAWの乗り換えを再び検討し始めたのは昨年末からのことです。

M1 Max搭載Macbook Proを購入したのですが、M1におけるLogic Proの動作に少し疑問を持つようになりました。互換性はあると公式に発表されていますが、どうにも軽快な動作とは呼べないように感じたのです。

DAWによって音は違うという話も聞きます。せっかくなので、自分の制作にピッタリ合うDAWは何なのか、改めて探してみようと思ったわけです。

気づけば、メーカー各社のDAWのデモ版をひたすらインストールしておりました。

DAWによって音が違うって本当?

「DAWによって音は違う! あのDAWは優れてて、あっちのDAWはイケてない」みたいな論争を繰り広げている方々もいらっしゃいます。

それに対して、「DAWごとの音なんて大きくは変わらんし、そんなこと気にかける前にスキルを磨いてきなさい」と一蹴する声も。

僕個人の意見ですが、DAWによって、音は確実に変わります。これはもう無視できないほどに変わります。間違いありません。

ただ、誤解なきようにお伝えしたいのは、どれが優れていて、どれがイケてない、という話ではありません。ただ、タイプが違うのです。

音質の違いこそあれど、人それぞれ良いと感じる音は様々です。それに、DAWの良さを決めるのは音質だけではありません。操作性、機能性、価格など、それらの総合評価で自分に合うものを選ぶべきです。

…が、DAWを選ぶうえで何よりも音質を重視している方もいらっしゃいますので、当記事では、各DAWで共通のデモを書き出す実験を行います。

DAWの音質の比較検証の方法

検証はシンプルに、以下のルールに沿って書き出された音を聴き比べる、という方法で行います。

各DAWの音質比較検証のルール

・過去に制作した楽曲のステムデータを書き出し、それを各DAWで読み込んで、一切手を加えずにそれぞれmp3で書き出し。

(ディザー等もインサートしません。ノーマライズ設定もオフにします)

検証にあたり使用する音源はこちら!

48kHz / 24bitのWAVで書き出せばもっと違いもわかったかもしれませんが、ファイルサイズが重くなり過ぎてしまうので、今回はmp3で。

これでも、それぞれのDAWの音のタイプの違いはある程度測れるかと思います。

キックの鳴り方、背景でなっているシンセの定位、環境音の広がり方など。繰り返し聴き比べてみると、けっこう違いがわかってきます。

各DAWの紹介時に音声データを貼りますので、比較の参考にしてみてください。

もちろん、聴く場合はイヤホンは必須です。

イヤホンがないとわからないほどの差じゃん、と思われれかもしれませんが、そのごくわずかな差にこだわる方もいらっしゃる、ということです。

7種類のDAWを比較! 音質や操作性の違いをレビュー!

さて、今回比較するDAWは以下の通りです。

主要DAW7種

・Logic Pro

・Protools

・Ableton Live

・FL Studio

・Studio One

・Cubase

・Digital Performer

これら7種類を、それぞれ時間をかけて使い込んでみました。なにせ、長く愛用していたLogic Proを手放すつもりでおりましたから。こちらも本気です。

それではさっそく、見ていきましょう!

Logic Pro

2022年5月9日時点の最新バージョン、10.7.4で検証。

【GUI】

Logic Proは画面下部にミックスコンソールを並列できる仕様

個人的には一番見やすくて◎。

トラック単位でアイコンが設定できる機能も好き。どんな楽器の音が鳴っているのか、一目でわかりやすい。

【機能性】

可もなく不可もなく。プロ向けDAWソフトでよく使われる機能はちゃんと網羅している。

音声のストリップサイレンス(無音部分のみカット)機能や、トラックごとではなくリージョンごとにオーディオトラックを書き出せる機能が他DAWよりも充実している。波形の処理も、Protoolsほど柔軟ではないが、やれないことはない。

なので、声優のセリフ録りやナレーション録りにおいては、他のDAWよりもLogic Proが優位に立っている。実際、声優向けのスタジオでは、ProtoolsではなくLogic Proが導入されている現場も少なくない。

あと、譜面を作るならLogic Proがベストらしい。もともとは譜面作成に特化したソフトだったみたい。ちなみに僕は、譜面は作ったことはない。

【操作性】

慣れてしまっている部分も大いにあるが、かんたん操作で感覚的に扱える。ショートカットキーも充実していて、覚えれば様々な操作が素早くなる。

2019年あたりのバージョンアップで、サンプル管理がLogic Pro内でできるようになった。おそらくAbleton Liveの操作性から着想を得たのだと思う。

これがとても良く、Logic Pro特有の視覚的な見やすさも相まって、さらに使いやすくなった印象。

【サウンド】

Logic Proバウンスmp3

左右の音場:やや広い

天井:やや低い

奥行き:やや深い

その他特性:音の粒が大きく太い。全体的に丸みを帯びていて、なめらかな音

音の粒が太く、密度があるように聴こえる。しかし全体的には丸みを帯びていて、緩く締まりのない音像。そのせいか、天井は低く感じる。

良く言えば音がまとまりやすい。悪く言えばちょっと地味なサウンド。音の分離感は他DAWの方が良いと思う。

決して揶揄しているわけではない。空間に対して、持ち前の密度の濃い音で隙間を埋めやすいので、こっちのほうがミックスしやすいって人も多いはず。

【動作の軽さ】

Logic Proに最初から付属しているネイティブプラグインのみの使用なら軽快に動作してくれるが、サードパーティ製のプラグインを使用した途端に不安定になる。

特に、M1チップになってからその傾向は顕著。「Macとの相性抜群で動作も超安定!」という意見は、僕の中で最近瓦解してきている。

【ドングル認証】一切不要でオフライン使用も可能

ドングル認証は一切不要で、オフラインでの使用も可能。これは本当に素晴らしいの一言。

【価格】

フルバージョンでありながら、他DAWと比較して最安値。その後のアップデートも追加費用なしという素晴らしい仕様。

ただ、MacパソコンがWindowsパソコンに比べて高すぎるという罠。

詳細な金額は下部リンクボタンよりご確認を。

【総評】

やはり、『長年使い慣れている』という点で少し贔屓してしまうところはあります。他のDAWを本気で触ってみてとにかく感じるのは、「Logic Proって使いやすかったんだなぁ」ということです。

あと、Logic Proの優位性はネイティブプラグインがすごく充実していること。

生音もシンセもハイクオリティだし、エフェクトプラグインもアナログモデリングされたものがあったりして、音源やプラグインを追加で買わなくても結構戦えるんじゃないかと思います。

Apple特有のユニークなプラグインもありますし、リバーブなどの空間デザイン系のプラグインも充実しています。そういう点も含めると、やはり総合評価としては高くなってくる印象です。

Pro Tools

サブスク加入しており、2022年5月8日時点の最新バージョン、Protools Studioにて検証。

【GUI】

メイン画面
ミックスコンソール画面

見やすさというか、視認性で言えばここがベーシックなラインかも。僕は比較的使いやすく感じる。ただこれはもう好みの問題。

【機能性】

作曲家ではなくエンジニア向けのDAWなので、レコーディング、ミックスで使用するなら理想的な機能が備わっている。波形の処理などは大得意。

また、エフェクトをトラックにインサートするだけでなく、オーディオのクリップ(Logic Proで言うところのリージョン)単位で適用することができるのも素晴らしい要素。部分的に異なるエフェクト処理ができてしまう。多くのスタジオにProtoolsが導入されている理由は、単に古参だからというだけではない。

2022年5月のアップデートで嬉しい機能がたくさん追加されたので、個人的には再評価している。特に、フォルダトラックの導入はLogic Proに慣れていた僕にとっては大歓喜だ。複数のトラックをフォルダに分け、自由に開閉できれば、トラック数が多い楽曲でもある程度整理した状態でミックスできる。

僕が長らくProtoolsをミックスで使っていなかった理由はまさにこのフォルダトラックの有無によるものなので、もはや使わない手はない。ショートカットキーを覚え直すのが大変。

あと、Dolby Atmosミックスにも対応可能した。音楽の表現が広がったと思うと、これも嬉しい追加機能である。映画音楽だって作れちゃう。

【操作性】

ショートカットキーが、もうほんとにエンジニア向けの内容。

レコーディングやオーディオ処理、ミックスをするなら間違いなくProtoolsがベストな選択肢だと言える。慣れてさえしまえば、整音作業はもっとも早い。

【サウンド】

Protoolsバウンスmp3

左右の音場:広い

天井:高い

奥行き:深い

その他特性:音はフラットな傾向だが、少しだけ重みというか、厚みがある(気がする)。音の分離感も程よく、全体的にバランスが取れている。

空間が広く、楽曲の演出をデザインしやすい。ワールドスタンダードたる所以がここにある。

左右の音場、天井の高さ、奥行き感すべてにおいて、絶妙にバランスが取れている。音の分離感も良い。

余計な脚色もなく素直に音が鳴るが、なんとなく密度のある音な気がする。ぜひ皆さんのご意見もお聞きしたい。

プレイバックエンジンが華美でありすぎることもないので、DAW上で流す音と、書き出された後のオーディオデータとの音の変化が少ないことも高評価。

ミックスしやすいと感じるポイントは人それぞれだし、使いやすいものを選べば良いと思うが、テレビに出ているようなプロアーティストがリリースしている楽曲の多くが、Protoolsからバウンスされる工程を挟んでいることは一考するべき。

【動作の軽さ】

一昔前はもうどうしようもなく調子の悪い困ったちゃんだったが、最近は改善された。マシンパワーさえ増強してあれば、急に落ちることは少なくなった。

ただ、突如シャットダウンされる危険性が全くなくなったわけではない。直近で僕も数回経験している。やはり、使用するならこまめに上書き保存しておくのが理想。

まだまだ問題児ではあるのだが、僕はミックスしやすいのでやっぱり使っちゃう。

【ドングル】

数年前に、iLokのUSBキーが必須ではなくなった。

が、iLokを挿さない場合はクラウド認証が必要なので、ネット環境が整っていなければ使えない。いつ、どこでも使えるように、結局iLokキーを常に持ち歩いてしまうエンジニアも少なくない。

【価格】

今回ご紹介するDAWのなかでは唯一、サブスクリプション制を導入している。長く使おうと思ったら、気づけばとんでもない額を支払い続けている結果が待っている。

それでも、エンジニアの皆さんは我慢して使っている。なぜって、もっともエンジニアしやすいDAWだから。

つい先日、ミュージシャン向けのモデルも発表された。と同時に、永続ライセンスは今後完全に撤廃予定とか言い始めた。いよいよもって、長いお付き合いをするには勇気がいるDAWになってしまった。

詳細な金額は下部リンクボタンよりご確認を。

【総評】

長らく僕のサブDAWとなっていたソフトです。Logic Proで作編曲とミックスを行い、書き出した2mixをPro Toolsでマスタリングする、という流れで定着していました。

最近はPro Toolsでミックスしていますが、やはりミックスは非常にやりやすいです。音の分離感が良く、空間を自由にデザインできます。エンジニアが好む理由がよくわかる。

ただ、トラックのモノラル・ステレオ変換に少し癖があるのと、サンプリングレートを途中から変更するのに面倒な工程を挟むので、エンジニアリングについてある程度の知識があり、このあたりの設定を迷いなくこなせるレベルになる必要があります。(偉そうなことを言っていますが僕自身はこの辺りの知識は不十分で、いつも悪戦苦闘しています)

個人的には、作曲家を目指す方にはあまりお勧めしたくないDAWです。エンジニア志望の方には迷わずお薦めしたいDAWでもあります。

Ableton Live

最上位版であるLive 11 Suiteを、無料トライアルで使用。2022年4月9日時点の最新バージョン。

【GUI】

アレンジメントビュー
セッションビュー

不要な情報は排除したような設計。とにかくシンプルな見た目。

ただ、視覚的に見やすいかというと意見は分かれそう。(他のDAWにも共通して言えることではある。結局のところ好み)

個人的には、Logic Pro慣れしていたので最初こそこのGUIにとっつきにくさを感じていたが、今となっては結構好きである。

【機能性】

もともとはライブパフォーマンスに特化したソフトだったこともあり、即興性を大切にしているDAW。完全に作曲家やアーティスト、DJ向け。

フレーズのコピーペーストやサンプルの管理がとにかく柔軟で素早い。

リバーブやディレイなどのセンドリターンも、「AUXトラックのインプットにどのバスを指定してー、リバーブかけたいトラックのセンド先をそのバスに合わせてー」などというお決まりの設定が一切不要。自動的にエフェクトトラック(他DAWで言うところのAUX・バストラック)にアサインしてくれる。

各トラックにはアサインされたエフェクトの数だけノブが追加され、それらを回せばセンドリターンの効果がすぐに得られるという仕様。なんて素晴らしいんだ。

また、オーディオを瞬時にMIDIに変換してくれる機能がすごくありがたい。どんなサンプル音源も、MIDI化して別の音色に差し替えてしまえば、オリジナリティを演出できる。

MIDI変換の精度も素晴らしい。もちろん完全ではないが、70%くらいは再現してくれる。何がすごいって、MIDIのベロシティなんかもある程度は再現してくれるのだから感動だ。

このDAWはトラックメイカーの新たなスタンダードとなるのではないかと思っている。

【操作性】

最初はGUIのとっつきにくさから使うのを敬遠していたわけだが、使ってみるとなるほど、簡単に作曲ができてしまう。

ショートカットキーも覚えるのにさほど苦労しなかった。慣れると爆速でトラックメイキングが完成するので、本当に魅力的。トラックメイカーにとにかく寄り添ったDAWだと言える。

しかし、ミックスはすごくやりにくい。

エフェクトの積み方が少し特殊なのと、ミックスコンソール画面がなく、各トラックにインサートしているエフェクトを全体的に俯瞰して見れないので、どのトラックにどんな処理をしているのかが分かりにくい。

この辺りは今後のアップデートで改善されそうではある。

【サウンド】

Ableton Liveバウンスmp3

左右の音場:広い

天井:高い

奥行き:比較的深い

その他特性:音の粒立ちは良い方で、分離感も十分に感じられる。ミドル(真ん中)に定位している音の力強さはなかなか。

 

一昔前は音がザラつきすぎて音質を低く評価されていたが、現在はそこは大幅に改善されている。他DAWとまったく遜色ない。

Logic Proと比べて、音が鈍らず、且つミドルに定位している音に力強さがある。個人的にはProtoolsと近しい音像のように感じているが、ミックスコンソールの機能的に、ミックスのしやすさではProtoolsには絶対に勝てない。

PanLowの設定値が特殊で、左右の広がり方は気持ちよく、奥行き感も十分にある。

また、これは個人的な感想に過ぎないが、Ableton Liveは他DAWと比較して、同じソフト音源を立ち上げたときの音像の広がり方が気持ち良く感じた。僕も活動のメインはトラックメイカー。作編曲時にこのDAWを使うことにすごく期待がある。

何が言いたいかって、Ableton Liveの音はめちゃめちゃ僕の好みである。

【動作の軽さ】

動作はすごく軽快。この点においても優れたDAWだなと感じる。

たまに動作を突然停止して落ちることがあるが、ちゃんと直前のデータは記録してくれているので、そこまで大きな心配はない。

【ドングル】

有償版を買ってしまえば一切不要。オフラインでも使用可能。ただ、無料トライアルを使用している間はオンライン認証が必須。

先日サーバークラッシュしていて、無料トライアル版がまったく使えない期間があった。復旧後、トライアルの使用可能日数を追加で補填してくれたので、メーカーの誠意はとても感じる。この点においても好感が持てる。

【価格】

これがもう、アホみたいに高額でびっくりした。最上位版は8万円近くするのだ。

DTM初心者にすごくお勧めなDAWなのに、初心者がいきなりペイするには二の足を踏んでしまうという残念なジレンマを持っているDAW。

下位版も用意はあるが、わりと無視できない機能制限があったりして、買うメリットを正直感じられない。金額が下がれば、日本でも一気にシェア1位を獲得できるDAWとなる気がする。

詳細な金額は下部リンクボタンよりご確認を。

【総評】

Liveは使い始めて30分足らずで手に馴染んだので、乗り換えを本気で検討しています。

トラックメイカーやアーティストが思い付いたアイデアを、頭から消えてしまう前に形にすることにフォーカスを当てたDAWだと感じました。

EDMやHip Hop、LoFi Hip Hopのトラックメイカー・DJから強い人気を獲得しているDAWです。

海外においてはシェアNo.1であることも評価点。現在はプロのエンジニアたちを絡めなくても、自宅のベッドルームで作曲のすべてを完結できる時代となりました。

感覚的な操作で、簡単にイケてる楽曲が作れてしまうので、トラックメイカーのモチベーションを高めてくれるDAWだと言えます。

FL Studio

最上位版であるFL STUDIO 20 All Plugins Bundleを、無料トライアルで使用。2022年4月9日時点の最新バージョン。

【GUI】

FL Studioはメイン画面とミックスコンソールを並列可能

全体的に丸みを帯びたデザインで、可愛らしい。見やすいと感じる人は多いと思う。個人的にも見やすいと感じた。

【機能性】

とても癖がある。ステップシーケンサー色が強く、ドラムの打ち込みは慣れるのにすごく苦労する。

グリッドに沿った打ち込みには秀でているので、EDM制作に特化したDAWだと言える。これでバンドものを制作するビジョンはまったく想像できない。

導入時に多くのデモプロジェクトが一緒にインストールされるが、それが非常に秀逸。サウンドメイキングの勉強にも持ってこい。

【操作性】

申し訳ない、僕には使いこなせなかった。これを使いこなしているトラックメイカーは尊敬する。

決して否定しているわけではなく、あまりにも他のDAWと操作性が異なりすぎて、慣れるまでにリタイアしてしまった。僕の忍耐力が弱すぎただけで、FL Studioはまったく悪くない。

事実、FL StudioをメインDAWとしているミュージシャンはいっぱいいる。日本だとビッケブランカさんが有名か。海外では、個人的に敬愛してやまないMadeonが愛用している。だから強い憧れはあるのだけど、僕には合わなかったということである。

【サウンド】

FL Studioバウンスmp3

左右の音場:広い

天井:高い

奥行き:広い

その他特性:中域に厚みがありながら、カチッとしたサウンド。まさにEDM向け。

FL Studioを視野に入れた要因の一つは、その音質。サウンドがめちゃめちゃ個人的に好み。

左右の音場、天井の高さ、奥行き感、どれを取っても十分に確保されている印象。中域の密度は高いが、カチッとした硬めの音をしている。音の分離感もしっかりしているので、EDMにすごく向いていると思う。

【動作の軽さ】

これもまた、素晴らしい。難しい処理を施しているプロジェクトもすぐに立ち上がってしまうほど。

【ドングル】

一切不要。オフラインでも使用可能。

【価格】

初期費用としての購入価格は他DAWと比較しても平均的だが、FL Studioが素晴らしいのは、購入後のアップデートに一切のお金がかからないこと。そう考えると、Logic Proの次に安価。

詳細な金額は下部リンクボタンよりご確認を。

【総評】

操作さえ手に馴染んでいたら、間違いなくFL Studioを選んでいました。

僕がいま力を入れているLoFi HipHopは、グリッド通りにリズムを刻むのではなく、あえて不規則にずらすことで得られるリズムの揺らぎが心地よいジャンルだったりします。そういったジャンルを打ち込むのは残念ながら不向きです。出来なくはないのですが、一手間かかります。

まさしく、EDM専用DAWと言えます。世界のトップDJたちも好んで使用しているDAWです。操作さえ慣れてしまえば、強い味方になってくれるはず。

Studio One

最上位版であるStudio One 5 Professionalを無料トライアルで使用。2022年4月9日時点の最新バージョン。

【GUI】

Studio Oneはメイン画面とミックスコンソールを並列可能。

視認性は良い。Protoolsよりも少し見やすくしたような印象。

【機能性】

Cubaseのエンジニアが独立して作ったDAWだが、制作にあたり意識されたのはPro Toolsである。なので、基本構成や機能はPro Toolsに近しい。

Pro Toolsの良さはそのままに、あちらでは痒いところに手が届かなかった部分にメスを入れているのも特徴の一つ。サンプルレートやビットデプスを途中で自由に変えられるのはありがたいし、トラック単位のモノラル・ステレオ変更もワンタッチで可能。めっちゃ良い。

また、Cubaseから継承されている機能もあり、クリップごとのボリューム調整が容易であることと、インサートエフェクトのプリフェーダー・ポストフェーダーの考え方が取り入れられているのはありがたい。

また、今回ご紹介するDAWのなかでは唯一、CDプレス時に必要なDDP書き出し機能あり。マスタリングソフトとしても使える。

それだけでなく、Ableton Liveのようにライブマニピュレーションも組めるので、まるで何でも屋のようなDAW。常田大希さん率いるmillennium paradeがライブシステムをStudio Oneで組んだのは有名な話。

【操作性】

Pro Toolsをモデルとして作られたDAWでありながら、Pro Toolsとは明らかに異なる点が一つ。ショートカットキー。

Pro Toolsはエンジニアが好きそうな独自機能にショートカットキーが割り当てられているのに対し、Studio Oneは他DAWとさほど変わりのない機能に割り当てられている。このことから、Studio Oneがエンジニアではなく、ミュージシャンにフォーカスを当てて設計されたDAWであることが窺える。

ただ、他DAWから乗り換える際は注意が必要で、操作性にまったくクセがないわけではない。

エフェクトプラグインの差し替えとか特にそうで、ミックスコンソール画面から差し替えようとすると、不要なプラグインを一度消して、適用したいプラグインを新たに追加するという二度手間が発生する。しかし、ブラウズから適用したいプラグインを、ドラッグ&ドロップで不要なプラグインの上に被せれば簡単に上書きできる。

これに気づけば、「あぁ、スタワン悪くないじゃん」と思えるのだが、気づくまでは結構なストレス。(経験談)

【サウンド】

Studio Oneバウンスmp3

左右の音場:広い

天井:高い

奥行き:浅い

その他特性:左右上下のレンジ感は抜群に広い。音の粒立ちが細かく、全体的にクリアな音。音の分離感も良く、個人的にはミックスしやすい。

 

音がクリアだというのは有名な話だが、これは実際にそう感じる。単純に良い音だと感じやすい音像をしているので、トラックメイキングではテンション上がるかも。

左右の音場、天井の高さも広々としていて、レンジ感は抜群に良い。音の分離感もはっきりしていて、個人的にはミックスはしやすい。

ただ、奥行き感が薄い。すぐそこに壁がある、とまでは言わないが、全体的に前に出てくるような音像だと感じる。この点が好きになれない人もいると思う。

ただ、物は使いようで、歌ってみたミックスやバンドものミックスなど、基本的に前面へのアピールが大切なジャンルにおいては素晴らしい味方となってくれる気がする。

あと、Studio One上で聴いている音と、Studio Oneから書き出したオーディオファイルの音が若干違う。後者の方が少し落ち着いている。

プレイバックエンジンが派手なのかもしれないが、書き出した後も比較的クリアな音ではあるので、大きな問題ではない。

【動作の軽さ】

これがまた、素晴らしく軽い。どんなに重たい処理を重ねても、落ちる気がしない。製作者のストレスは大きく軽減されると思う。

ただ、たまに不思議な挙動をすることがあるので、ここは改善希望。プラグインのパッケージング、とやらの処理に何度も何度も邪魔される。何だい、それ?

おそらく、プロジェクトの自動保存時に何かをしているのかと想像しているが、煩わしいことに変わりはない。笑

【ドングル】

一切不要。オフラインでも使用可能。

【価格】

今回のラインナップでは、ちょうど中間。DAWの価格の平均ラインがここかもしれない。

詳細な金額は下部リンクボタンよりご確認を。

【総評】

音の分離感が本当に好き。奥行き感の希薄さとプラグインのパッケージングは残念ではあるけど、機能性を考えたら十分目を瞑ることができます。

なお、Studio Oneは友人に協力していただき、先日導入しました。ただ、メインDAWにはなっていません。

稀にCDプレス用のDDPファイル作成の依頼が入ることがあるので、そういった依頼があったときのみStudio Oneにて対応しています。

Cubase

Steinbergより、最新版Cubase Pro 12のフリートライアルが公開されたので、そちらをインストールし使用。

【GUI】

Cubaseはメイン画面とミックスコンソールを並列可能。それぞれ個別に立ち上げることも可能だ。

個人的にはあまり得意ではないが、こういうメカメカしくてゴツい感じが好きって人もいると思う。

【機能性】

おそらく、DAWの中で一番機能が多彩なのはCubase。ミックスに特化した機能も多く、DTMer.のなかには根強いファンも多い。

クリップ単位でボリューム調整が容易であることと、インサートエフェクトのプリフェーダー・ポストフェーダーを柔軟に設定できるのはCubaseの得意とするところ。Cubaseのエンジニアが設計したStudio Oneにもこれらの機能は継承されているが、Cubaseがもっとも使いやすい。

ピッチ・タイミング補正機能やコードアシスタント機能などの便利機能が多彩なのも魅力の一つ。ディザーもMAATのLinOneが初期搭載されてたりして、地味に羨ましい。

【操作性】

これが意外と、悪くない。できることが多いので操作が難解かと思いきや、そこまで他DAWと大きな操作性の差はない。普通に使いやすい。

【サウンド】

Cubaseバウンスmp3

左右の音場:狭い

天井:低い

奥行き:深い

その他特性:低音の定位が、他のDAWよりも低い位置にあるように感じる。

 

すごく人工的な音だな、と言うのが正直な感想。左右は狭く、天井も低いのに、奥行きだけは思いっきり奥まで広がっているような。

入り口が空いているライブ会場に真正面から立っているような感覚、が第一印象。とても不思議な音。

ただ、これは捉えようによっては悪い物ではなくて、ライブを想定しているようなバンドもののミックスには合う気がする。

また、ベースやキックなどの重低音はすごく低い位置で聴こえるので、ローエンドの迫力は出しやすそう。

【動作の軽さ】

Cubase 7.5のときは使い物にならない印象が強かったので、すごく警戒していた。が、全く問題ない。

動作は軽快だし、結構重たい処理をしてもエラーは少ない。ただ、都度上書き保存は推奨しておく。

【ドングル】

最新のアップデートで、USBドングルがやっと不要になった。

ユーザビリティを考慮してのことだと思うが、Cubaseユーザーが大歓喜したというだけでなく、Cubaseが気になっていた人たちにとっても乗り換えに抵抗がなくなったというのは大きい。

【価格】

金額は本日取り上げたDAWのなかでは平均より若干高い。が、Ableton LiveやProtoolsほどではない。手は届きやすい方だと思う。

詳細な金額は下部リンクボタンよりご確認を。

【総評】

以前使っていた当時の印象が抜けず、あまり良い印象がない状態でデモってみたのですが、これが全然悪くない。依頼楽曲のミックスを試しにCubaseでやってみたところ、機能面ではかなりミックスしやすかったです。

ただ、残念ながら音が僕の好みではありませんでした。

これはあくまで僕の感覚で、世のレビューではCubaseの音はミックスしやすくて好き、という意見も多いです。単純に、僕がやりたい音楽と、Cubaseの音の方向性が合わなかった、それだけのことです。

便利機能も多いし、過去には残念とされていた仕様も改善されているので、DAWとしてはかなり優秀だと思います。

Digital Performer

音の分離感が良いと言われていたので、少し気になっていたDAW。最新版のDigital Performer 11のデモ版を使用。

【GUI】

メイン画面
ミックスコンソール

Ableton Liveを意識しているのが丸わかりな感じ。個人的にはLiveのGUIは好きなので、自然とDigital PerformerのGUIも好きになってしまう。

全体的に丸みを帯びていて、視認性は良い方だと思う。ただ、一部において少々デザインが古臭い印象も否めない。曲のタイム表記とか。

【機能性】

実は随分と昔から存在している渋いDAWで、商業作曲家には嬉しい機能が備わっている。チャンク機能とかそう。一つの楽曲のプロジェクトについて、Excelのタブ分けのように様々なバージョンで保存できるので、一つの曲をいろんな尺で編集しないといけないCMソングの作曲家などには嬉しい機能だと思う。

ミキシングコンソール画面も、必要な機能はまとまっていてミックスはしやすそう。インサートしたプラグインを差し替えるときも、Studio Oneのように煩わしい手順を踏まなくて済むのもありがたい。

また、もともとMac専用DAWだったので、Macとの相性は比較的良い。AUだけでなくVSTも使用できるので、音質の変化に敏感な方にもありがたいのではないだろうか。

ただ、不安な点もいくつか。動作の安定性である。

オーディオインポートを、複数トラック同時に行うとなぜか落ちてしまう、というような現象が何回かあった。

他DAWと同じようにドラッグ & ドロップで突っ込んでみたのだが、何回やっても落ちるので、Digital Perfomerではこの方法が主流ではないのかと考え、メニュー画面からオーディオインポートを選択して再挑戦してみた。が、そちらもうまくインポートできないのだ。僕のやり方がおかしいだけかもしれない。

【操作性】

比較的直感的な操作で楽曲制作ができる仕様である。操作に難解さは特に感じない。操作のシンプルさ、においては優秀だと感じる。

【サウンド】

Digital Performerバウンスmp3

左右の音場:やや広い

天井:やや高い

奥行き:広い

その他特性:音の分離感はとても良く、ミックスしやすい。

 

Digital Performer上で音を鳴らしたときは全体的に軽薄な印象だったが、2mixとして書き出してみるとその印象は薄れ、意外とまとまっている。プレイバックエンジンの関係だろうか。何が起きているかは正直よくわからない。

音の分離感はびっくりするくらい良い。分離感、というだけなら、Protoolsよりも良い。Studio Oneと良い勝負だと思う。

ただ、音の重心、響きの奥行きの深さの観点で、Studio Oneとはサウンドの方向性は異なる。このあたりは好みの問題。

【動作の軽さ】

今回の検証で行ったのは、複数のDAWを同時に立ち上げて、同時に同じステムを突っ込んで音を聴き比べる、というものだが、Digital PerformerだけはDAWが複数同時に立ち上げられた際に面白いくらい処理が遅くなった。サンプルレートが急に変更されたりとかするし。

もちろん、7種類ものDAWを同時に立ち上げるなどという使い方は基本的にしないと思うので、敏感になるほどでもないとは思う。が、同じ条件下で、他DAWはへっちゃらなのにDigital Performerだけが悲鳴をあげている状況は少し不安ではあった。

なお、普通に作曲、ミックスをしているだけなら軽快な動作をしていた。他ソフトと何かしらの処理が競合したときのみ不安定なのかもしれない。

【ドングル】

一切不要。素晴らしい。

【価格】

フルバージョンのダウンロード版で66,000円なので、高い方ではある。が、Ableton LiveやProtoolsほどではない。

詳細な金額は下部リンクボタンよりご確認を。

【総評】

ミックスのしやすさはかなりあります。他のDAWにはないほどの分離感があると感じるのですが、それが果たして音楽的なのかは僕にはわかりません。僕もミュージシャンとしてぺーぺーなので、僕には感じ取れないほどのサウンドデザイン性がDigital Performerには詰まっているのかもしれない。

低音の希薄さがどうしても気にはなってきます。ただ、2mixとして書き出してみるとそこまで感じないので、これも気のせいの可能性はあり。気になった方はご自身でデモって確認してみてください。僕も皆さんがどのように感じるのかすごく気になります。

また、唯一、動作の不安定さが目立ったDAWでもありました。ただ、僕の環境はM1 Maxで、まだまだ未対応のソフトウェアも多い環境なので、僕がイレギュラーな可能性は大いにあります。

サウンド、エラー耐性は別として、機能面では商業作曲家に嬉しい機能が備わっているので、根強いファンは多い印象です。ただ、個人的には初心者にお勧めするDAWではないように感じています。

初めて買ったDAWを使い続けてきて、そろそろ乗り換えてみようかなってときやっと選択肢に上がってくる。そんなDAWです。

【終わりに】DAW選びは本当に難しい

比較結果を掲載してみましたが、いかがでしたか?

DAW選びって本当に難しい。ある程度の異界があると、なおのこと。いろんな部分が見えてきてしまうので…

この記事が、少しでも皆さんのお役に立てたなら幸いです。

それでは、今回はこの辺で!

また次回の記事でお会いしましょう!!

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