どうもRooveです!
DTM環境の構築解説もついに3回目ですね! 皆さんに合ったDAWとPCは見つかりましたか?
今回はさらにもう一歩踏み込んで、DTMに必要な周辺機器について解説していきます!
DTMにおける周辺機器は、目的によって必要になる方とそうでない方と分かれますので、必要だと感じた方はぜひ購入を検討してみてください。
今回はDTMにおいて大変重要になってくるモニタリング環境についてお話ししていきます。
USBハブ・変換アダプター
これはモニタリングに関係なくめちゃめちゃ重要です。間違いなく必要になるので、一つは必ず持っておきましょう。
USBハブとは、パソコンに備わっているUSBポートを増やすための周辺機器です。DTMにおいてはUSBポートを使用することが多いので、枠を増やさざるを得ない場面というのはたくさん出てきます。
また、DTMにおいては変換アダプターもよく使用します。特に、メインマシンにMacを選んだ方は頻繁に使うのではないでしょうか。
近年のMacはUSB規格として、Thunderbolt(Type-C)端子を採用しています。しかし、DTM関連の周辺機器の端子においてまだまだ多いのはUSB2(Type-B)端子。端子が合わなければ当然、機器の接続はできなくなってしまいます。
僕のオススメは、変換アダプターとUSBハブが一つになっているものです。
例えば、使用するのがThunderboltポート1つに対し、USB2端子が4つ拡張されるようなものですね。
購入する場合は、価格帯は特に問いません。使えればなんでもOKです。ここは予算を大幅に使う項目ではないので、ご自身が買いやすいものをチョイスしてください。
参考までに、僕が現在使用しているものをご紹介しておきます。(以後の項目も僕が実際に使用しているものを載せておきます)
僕はMacbook Pro 2016年モデルを使用しているので、ThunderboltからUSB2に拡張できるようなものを使用しています。
Roove使用アイテム USCUSO製 USBハブ

僕の場合はUSBハブを使わない日がないので、いつ壊れてもいいように予備も買い置きしています。皆さんも余裕があれば複数個持っておいても良いかもしれません。
トラックボール型マウス
これはお好みで購入いただければ良いですが、個人的には必須アイテムです。
トラックボール型マウスとは、PC上のポインターを動かすのにマウス本体を動かすのではなく、マウスについているトラックボールというものを転がすことで動作させるタイプのマウスです。
いちいちマウスを動かさずともポインターを動かすことができるので、腕への疲労が少なくて済むのが大きな特徴。DTMは手を多く使う活動なので、これが結構良い効果を生んでくれます。
何を買えば良いかというところですが、これはもう一択です。それはKensington(ケンジントン)のトラックボール。
ケンジントンはミュージシャン御用達のマウスなので、これを買っておけば間違いありません。有線タイプと無線タイプとありますが、どちらにせよUSB2ポートを一つ使うのでご注意ください。
お値段が1万円近くするので少々高く付きますが、一度使うともう元には戻せなくなるほど快適かつ便利なマウスですので、余裕がある方は是非お試しください。
Roove使用アイテム Kensington製 ExpertMouse ワイヤレストラックボール
僕はデスク周りがコードで溢れかえるのは苦手なので、積極的にワイヤレスを導入しています。
キーボード
キーボードは、メインマシンにノートPCを採用した方のみ購入してください。
DAWソフトにはショートカットキーというものが存在しています。DAW上の機能をキーボードを叩くだけで発動させる機能です。そのショートカットキーには、テンキーを使用することが多々あるのです。
ですが、ノートPCのキーボードにはテンキーが存在していません。その場合はテンキー付きのキーボードを購入してノートPCと繋げて使用する必要があります。
一つ注意して欲しいのが、テンキーのみのキーボードを選ぶことはなるべく避けてください。テンキーだけのものだとDAW上でショートカットキーとして反応してくれないケースがあります。
費用としてはテンキーのみの方が安いので、金銭的な問題でどうしてもそちらを選択する必要がある場合は事前にレビューを良く調べてから購入するようにしましょう。
Roove使用アイテム Apple製 Magic Keyboardテンキー付き
リンクはシルバーですが、僕が使用しているのはスペースグレイです。Macbookがスペースグレイなので色を統一しています。
キーボードをご購入の際は、配列に注意してください。日本語配列(JIS)規格のものを購入しなければ、慣れるのにかなり時間がかかってしまいます。
また、値段は高くなってしまいますが、可能であればテンキー付きのものを購入した方が良いです。DAWによってはショートカットキーをテンキーに当てているものもあるので。
MIDIキーボード
先ほどのキーボードとは全く別物です。MIDIキーボードとは、MIDI打ち込みを行うために使用する鍵盤(キーボード)のことです。
これはどんなに安くてもいいので何か一つ持っておいてください。
DAW打ち込みには主に2種類のタイプがあります。それはリアルタイム入力とステップ入力です。
リアルタイム入力は実際にMIDIキーボードを使用して演奏する形で打ち込みしますが、対してステップ入力はマウスを使って一音ずつ打ち込みしていきます。
それぞれ一長一短ありますが、その詳細はこちらの記事で解説しておりますので、よろしければご一読ください。
話を戻しますが、楽器を弾けない方がDTMをする場合、打ち込みはステップ入力をメインに行います。そういった方にはMIDIキーボードは必要なさそうに感じるかもしれませんが、案外そうでもないのです。
ステップ入力プレイヤーはMIDIキーボードを演奏する目的で使いません。音色探しを最短で行うために使用します。
と言うのも、DAWで打ち込む音を探す時、マウスだけだとカーソルの移動が激しいのです。
立ち上げる音源をクリックし、試してみたい音色があればそれをクリックしてピアノロールに同期し、ピアノロール上にカーソルを移動させて音を鳴らし、思った音色と違ければまた音色を探すところからやり直し...
ご想像の通り、煩わしいったらありゃしないわけです。
ですが、MIDIキーボードを繋いでおけば、MIDIキーボードはピアノロールと同期されているので、音色を選んだら鍵盤を叩けば音を確かめることができます。マウスカーソルは音色選択から動かさなくても良くなるわけです。これは本当に楽です。
MIDIキーボードは、選ばなければ小型で5,000円程度で買えてしまいます。上記の目的で使用するのであれば鍵盤数も25鍵で十分なので、何か一つ持っておきましょう。
Roove使用アイテム KORG製 nanoKEY2
オーディオインターフェース
こちらは、Windowsマシンの場合は必ずご用意ください。
Macマシンでもあるに越したことはないのですが、レコーディングをしないのであれば急いで用意する必要はありません。
PCにはサウンドボードというものが内蔵されていて、外部からの入力音声や、外部への出力音声などを処理しているシステムがあります。
このサウンドボードが優れたものでないと、DAW上でMIDIキーボードを通して音を打ち込むとき、音が通常より遅れて聴こえてきます。これをレイテンシーといいますが、音の遅延が作曲に大きな差し支えとなることは想像に難くないでしょう。
Macはもとよりクリエイター向けPCであることもあり、サウンドボードは非常に優秀なものを搭載しています。なのでオーディオインターフェースがなくとも意外となんとかなってしまいますが、Windowsマシンは別です。スペックが良いのに価格が安いPCなどは、特にこのサウンドボードを安価なものにしている場合があるので、レイテンシーが酷かったりするのです。
オーディオインターフェースは、USBバスパワーで駆動し、ファンタム電源を搭載しているものを選びます。この2つが機能として備わっていれば、PCにインターフェースを繋ぐだけでマイクレコーディング等も問題なく対応できます。
Roove使用アイテム Roland製 QUAD-CAPTURE

かれこれ6年近く愛用していますが、堅牢な作りでまだまだ現役です。お値段は当時は25,000円でしたが、現在はAmazonで36,000円。プレミア価格になってしまってます。
ですがご安心を。Roland社がUA-55の後継機を作ってくれています!
機能的にほとんど同等なのがこのRubix22。お値段は当時のUA-55よりも5,000円近くやすいようです。良い時代になりました。
僕の場合は、オーディオインターフェースはレコーディング時のみ使用しており、作曲時にはMacbookに直接イヤホンを挿しています。Macbookは搭載されているサウンドボードが優良品なので、直挿しでも十分な音質なのです。
モニタリング環境
製作した楽曲を耳で確認するための環境をモニタリング環境と言います。
大きく分けて3種類ありますので、一つずつ解説していきます。
イヤホン
日常にありふれているものですが、これはDTM用に必ず買ってください。
なぜイヤホンによるモニタリングが必要かと言うと、繰り返しになりますがイヤホンが日常にありふれているものだからです。
人々の音楽の聴き方は、ポータブルプレイヤーの発売を皮切りに大きく変わりました。自宅のコンポで聴くのではなく、外でイヤホンで聴く機会が圧倒的に多くなったのです。
多くの人がイヤホンで音楽を聴いているのだとしたら、僕たちが楽曲を制作するときはイヤホンによるサウンドチェックは必須ですよね。
イヤホンは数種類持っていれば理想ですが、5,000〜7,000円程度のものが1つあればひとまずは十分です。今はイヤホンにお金をかける人も多いので、安価な物と高級なもののちょうど中間くらいの価格帯をチョイスしています。
Roove使用アイテム audio-technica製 ATH-CKR50
ヘッドホン
ヘッドホンについては、レコーディング環境を整えたいのであれば用意しておきましょう。ただ作曲をするだけでであれば正直必要ありません。
レコーディングをする場合は、オーディオインターフェースにつなぐアウトプット端子が通常のイヤホンジャック(2.5mm)ではなくヘッドフォンジャック(3.5mm)なので、ヘッドホンを着用するのが良いでしょう。
ヘッドホンを選ぶ際は、最近流行りの低音の強調が無くフラットな音質で、1万円前後のものを購入しましょう。自宅で使う分には十分なクオリティです。
Roove使用アイテム audio-technica製 ATH-M50x
モニタリングスピーカー
これもあった方が良いですが、余裕があればで大丈夫です。余裕がなければ後回しにしても良いと思っています。
ただ、将来的には必ず購入しましょう。なぜなら、人々がスピーカーを使って音楽を聴く機会はまだまだ多いからです。
例えば、車の中とか。今はBluetoothが発達しているので、ドライブの際に車と同期して、車内スピーカーで音楽を聴くケースも多いのです。
実際にイヤホンで聴くのとスピーカーで聴くのと比べてみるとわかりますが、同じ曲でも聴こえ方が変わるだけで結構印象が違います。
様々な角度から検証をするという意味でも、モニタリング環境は整っていた方が良いのです。
スピーカーを購入する際は、部屋の規模にもよりますが、ひとまずはLRセットで5万円前後のものがあると良いでしょう。
あまり高額のスピーカーだと出力が強すぎて、音量調節が難しく近所迷惑になる可能性もあります。逆に安価すぎると音質に陰りがありますので、価格としてはこれくらいがちょうど良いのではないかと思います。
ちなみにRooveはまだモニタリングスピーカーを所持していません。欲しい欲しいと常々思っておりますが、後回しにしてしまっているはこの私でした。笑
ただ、買うならこれがいい、と心に決めているスピーカーはありますので、今回はそちらをご紹介いたします!
Roove推奨アイテム ADAM Audio製 T5V
スタジオ御用達の一流メーカーであるADAM Audioのモニタリングスピーカーです。はじめて見たときは桁が間違っているんじゃないかと疑いましたが、一般家庭向けにもスピーカーを制作してくれていたみたいですね。
音質は折り紙付きなので、ぜひとも自宅に導入したいところです。
さて、いかがでしたでしょうか。
今回はDTMに必要な周辺機器やモニタリング環境について解説してみました!
思ったよりもお金がかかるなぁと感じた方も多いと思いますが、もちろん購入を強制するものではないのでご安心ください。
ただ、あると便利なものであることには変わりないので、どこかのタイミングで購入を検討してみると良いかもしれませんね!
次回はレコーディング環境を整える際に必要なものについて解説していきますので、そちらもお楽しみに!
ではでは〜!
Takeshi Roove制作楽曲をSoundCloud、YouTubeにて公開中!
リンクはこちら↓
SoundCloud
YouTube
https://m.youtube.com/channel/UCn3F5jPuIYABhaUrxsJIxkw
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