どうもRooveです!
音響機器や音源・プラグインメーカーとして有名なNative Instruments(以下NI)が、2/18〜3/16までとあるキャンペーンをやっていることをご存知ですか?
その名も、『GET THE LO-FI SOUND』
Lo-Fiサウンドといえば、レトロサウンドとも言えそうなややノイズ混じりの音や、レコードを素早く回したときに起きるあの独特のうねり感など、クリアなサウンドからは少し離れた、暖かのあるザラついたサウンドで知られています。昨今ではHip HopジャンルやR&Bジャンルでよく使われていますね。
なんと今回のNIは、2/18に新発売したLo-Fiサウンド満載のPlay Series『LO-FI GLOW』と、同日新発売のLo-Fi系ループ音源や拡張音源が詰め込まれた『FADED REELS』を、まとめ買いすれば片方が半額になるという太っ腹なセールを開催してしまったのです!
私Roove、実はNI製のサウンドがとにかく大好物でして。
僕が作った楽曲はほとんどがNI製音源で構成されていますので、本当にお世話になっているメーカーです。(いずれNI製品の素晴らしさについては別枠でしっかり語らせていただきます!)
僕のレパートリーの中にLo-Fiサウンドはまだ含まれていなかったので、良い機会だと思ってキャンペーンに乗じてまとめ買いをしてしまいました!
今回は、このNIの新作Lo-Fiサウンドを実際に使ってみてレビューしていこうと思います!
2020年2月18日リリース 新作Play Series『LO-FI GLOW』

まずはLO-FI GLOWのレビューから!
この音源はPlay Seriesなので、NI製のサンプラー音源ライブラリであるKontaktの中に格納されています。
まず立ち上げてみて思ったのが、これはNI製の音源全てに対して言えることなのですが、トップ画面のセンスがとても良い。
僕の場合は機能とか音質とかだけでなく、ヴィジュアルのスタイリッシュさも大切だと考えています。単純に見た目がカッコいい方がモチベーションに繋がるからです。
いつもながらNIは本当に僕の心をくすぐってくれます。これだけで僕としてはオススメなのですが。笑
機能面もしっかり解説していきますね。まずはトップ画面の説明から。

ご覧いただくと、AとBとで別々の音源が設定されています。2種類の音源をMIXして独特の音色を演出できるということです。この辺りは過去のPlay Seriesの流れを汲んでいる機能でしょうか。
A、Bともに設定できる音源は豊富ですので、自由に組み合わせて新しいサウンドを生み出すことも可能です。

また、サウンドにも多様な変化を加えることができます。単にレイヤーがあるだけでなく、オシレーターもいじることができるので、あなたにしかできないオリジナルサウンドの実現が可能です。

ただ、このあたりはある程度の知識がないと設定が難しい項目なので、シンセ音源の扱いに不慣れな方には扱いにくいかもしれません。(かくいう僕もこの辺りの設定は本当に苦手です)
また、FX効果の設定も細かく行えます。このLO-FI GLOWはもともと優れた音質でサンプリングした音にエフェクトをかけることでLo-Fiサウンドを実現しているようなので、各種FXエフェクトを細かくいじることが可能なのでしょう。これは嬉しい機能です。

また、シーケンサーの設定も可能です。リリースの余韻に変化を加える等、様々なことができます

ここまで細かく設定項目が分けられているLO-FI GLOWですが、シンセサイザーの設定が苦手な人には向いていないのかと言うとそうでもありません。
きちんとプリセットがいくつも用意されているので、お手軽にLo-Fiサウンドを楽しむことができます。

プリセットも多数用意されていますので、きっとお気に入りのサウンドが見つかりますよ! 僕のような細かい設定が苦手な人間にも大助かりです!
さて、実際にここまで解説をしてきましたが、どんなサウンドなのかが一番気になるところですよね。
そこで今回は、僕がこのLO-FI GLOWのみを使用して簡単なデモ音源を制作してみました!(ドラムはこの音源には含まれていないので、別の音源を使用)
出来上がったのがこちらです!
パパッと作っためちゃめちゃラフなデモで恐縮ですが、いかに素晴らしいLo-Fiサウンドが備わっているかは伝わるのではないでしょうか。
さすがNI、相変わらず優秀な音源ですね!
2020年2月18日リリース 新作Expansion『FADED REELS』
続いて、Lo-Fiサウンド満載のExpansion『FADED REELS』のご紹介です!
Expansionとは、NI製の各種音源のプリセットに、新たなプリセットを追加するための製品です。MASSIVE(シンセサイザー)やBATTERY(ドラムサンプラー)、KOMPLETE KONTROL(NI製サウンドのハブ音源)などの強力なNI製の音源に、新たなプリセットを拡張してくれるわけです。
拡張はこんな感じでされていきます。

各音源のプリセット一覧から、購入したExpansion名を探すと、拡張されたプリセットを使用することができます。
今回のFADED REELSでは、MASSIVEやMONARKの様なシンセへの拡張は少なめです。と言うより、最近のNIのExpansionはシンセへの拡張が少なくなってきました。
なぜなら、ドラムやループ音源、ワンショット素材に力を入れているからです。これも近年の作曲の仕方が変わってきていることの影響かもしれません。
事実、ドラムサンプラーであるBATTERYには十分な数のプリセットが追加されています。

BATTERYでは、『Expansion名 パート名 Kit』と表示されていることがほとんどです。
今回のFADED REELSでは、『Faded Reels All Kicks Kit 1』の様に表記されています。画像では実際にKicks1を掲載しておりますが、12行×6列で72種類もの音色があります。キックだけでこの豊富さですが、スネアやハット、パーカッションなども同じくらいのボリュームでKitが用意されています。
続いてループ音源やワンショット素材についてですが、これらはKomplete Kontrolのなかに格納されています。
あまりに膨大な量が追加されているので画像で紹介することができませんが、ループ素材が295種類、ワンショット素材が427種類、サンプルインストゥルメントが20種類、他にもドラムサンプルやパターン素材も複数追加されています。
Expansionの素晴らしいところは、これらの素材がどれも本当に優秀であること。
音質はもちろん、音圧もプロ仕様になっているので、Hip HopやR&Bのビートを作るには十分です。あとはそこにオリジナリティのあるリリックを乗せてミキシングしてあげれば楽曲が一つ完成してしまいます。誇張抜きでこの素材たちだけでイケてるビートが作れます。
そんなバカな、と思う方もいらっしゃると思いますので、例によって実際に作ってみました!
今回はFADED REELSにて追加された音源や素材のみを使用して楽曲を製作しています。
出来上がった楽曲がこちら!
いかがでしょうか。
めちゃめちゃイケてません?笑
実は今回、FADED REELSのループ素材をパズルのように組み合わせて、そこにEQやディレイ、リバーブなどのエフェクトを足しただけです。作業時間20分で完成しました。
このレベルの素材が大量に手に入るというだけで買いです。今回はサウンドがLo-Fiに特化してるので、手持ちのライブラリにそういう素材がないのであれば持っておいて損はないと思います。
いつもNIのExpansionが新しくリリースされるたびにデモ音源を聴くのが楽しみな僕ですが、今回は素直に心を奪われたサウンドでした。
皆さんもお財布に余裕があれば、購入を視野に入れても良いかもしれません!
気になるお値段は?
さて、本キャンペーンにおける販売価格についてです。ここが気になっている方も多いでしょう。
今回のキャンペーンは、LO-FI GLOWかFADED REELSのいずれかを購入した場合、もう一方が半額にディスカウントされるというものです。
2020年2月時点ではどちらも販売価格は税込で6,600円ですので、まとめ買いすると二つ合わせて9,900円になります。
通常であれば13,200円なので、3,300円分のディスカウントということですね。1万円以内で良質な音源が2種類も手に入るのは嬉しいところです。
どんな人にオススメなのか?
サウンドがサウンドなので、Hip HopやR&Bなどのジャンルの作曲を得意とする方で、Lo-Fiサウンドを作り上げる手段がない場合は購入すると良いでしょう。
NI製品は持っていないけどLo-Fiサウンドが欲しい方でも安心してご購入いただけます。なぜなら、LO-FI GLOWとFADED REELSを動作させることができるKontakt PlayerとKomplete Kontrolはいずれも無料でインストールすることができるからです。
Lo-Fiサウンドはいま流行りでもあるので、今回を機に購入するのも良いかもしれませんね!
いかがでしたか?
今回はNIの新作音源について実際に使用しレビューしてみました。
NI製の音源は本当に素晴らしいので、上級者だけでなく、初心者の方にもおすすめです。興味があればぜひ購入を検討してみてください。
またいずれ、NI製音源の魅力について別枠で思いっきり語っていきたいと思いますので、楽しみに待っていてくださいね!
ではでは!
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Takeshi Roove制作楽曲をSoundCloud、YouTubeにて公開中!
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