【歌ってみた】歌い手必見! MIX師にミックス依頼をする際に注意して欲しい事

 

どうもRooveです!

 

ミキシングエンジニアとしての活動を始めてからある程度の期間が過ぎようとしていますが、ツイッター上でミックスに関する話題をツイートすることもあってか、たまに『歌ってみた』のミックス依頼をいただくことがあります。

普段はアーティストやボーカルスクールの生徒さんたちのオリジナル楽曲のミックスをメインで対応している身ですが、『歌ってみた』ミックスも対応はできるので、スケジュール上の問題がなければ可能な限りお引き受けするようにしております。

 

さて、元々はニコニコ動画上で根強い人気があった『歌ってみた』ジャンルですが、動画配信サービスのメインストリームであるYouTubeが収益化の面で強いこともあり、昨今はYouTube上でも同ジャンルの活動が多くみられるようになりました。

 

この『歌ってみた』ですが、趣味感覚で楽しんでいる方もいれば、プロ顔負けの歌唱スキルで歌い上げる方もいらっしゃいます。ミックスもほぼプロレベルの技術で対応しているものが多く、いわゆる歌い手さんたちにとって、MIX師を選ぶことは作品のクオリティを決定づける重要なファクターになっていると言っても過言ではありません。

 

ブログを通してDTM関連のTipsを発信していることもあってか、僕もSNS上でMIX師と呼ばれる方々と懇意にさせていただく機会が増えました。

SNSは広い世界なので、見ず知らずのMIX師と名乗っている方々の発言や挙動を目にしたりもしますが、見ていると正直、お金のことばかり考えてクオリティを意識していないような、しょーもない人も結構いらっしゃいます。

 

そこで今回は、歌い手の方に向けて、ミックス依頼をする際に注意して欲しい事をまとめてみました。

MIX師の方が読まれることもあるかと思いますが、個人的な主観が多分に含まれるものになりますので、「こういう意見もあるんだ」程度の感覚で読み進めていただけると幸いです。

 

レコーディングする際の注意点

機材はそこまで高価なものでなくても良い

 

まずはレコーディング時の注意点からいきましょうか。

 

歌い手活動を始めるにあたって、マイクやオーディオインターフェイス、ファンタム電源などが必要になります。このあたりをご自身で一生懸命調べて、お財布と相談しながらご購入された方もいらっしゃるでしょう。

たまに、「レコーディング機材は高価であればあるほど、最終的な楽曲のクオリティが高くなる」というような説明を見かけますが、そこにあまり捉われる必要はないと思っています。

もちろん、その説明に偽りはありません。機材は安価なものより高価なものの方が良い音で録れます。事実、プロの現場では一本何十万とするマイクで、これまた何十万とするオーディオインターフェイスに繋ぎ、場合によっては何十万もするアナログ機材を通してレコーディングすることもザラにあります。

avexなどの大御所のレーベルでリリースされる音楽のサウンドがハイクオリティなのは、そういった機材の力に寄与する部分も少なからずあるわけです。

 

ただ、この『歌ってみた』と呼ばれるジャンルにおいては、そんなめちゃめちゃに高級な機材を使う必要はありません。

今は低価格でも質の高い機材がたくさんあります。良い時代になりました。

 

目安として、マイクに10,000円前後、オーディオインターフェイスに10,000円前後で、合計で25,000円以内におさまるくらいで良いと思います。

マイクはダイナミックかコンデンサーかで迷うところかと思いますが、ぶっちゃけどちらでも良いです。コンデンサーの方がレコーディング向きで音は良いですが、マイクを手に持って、それこそカラオケ感覚で歌った方が自分らしいテイクが出せるのなら、ダイナミックマイクの方が良いです。

 

一応、上記のような価格帯の機材をピックアップしてみましたのでご参考程度に。

 

・入門コンデンサーマイク

 

・入門ダイナミックマイク

 

・入門オーディオインターフェイス

 

どれも大御所メーカーですから、品質には問題ないかと思います。

もちろん、お財布に余裕があってこれよりも高価な機材に投資できる方は、さらにハイグレードなものをチョイスして良いと思います。

 

レコーディングは48kHzで行う

 

さて、機材を揃えたら実際にレコーディングすることになるわけですが、オーディオデータにはサンプリングレートという概念が存在しています。

あまり難しいことは考えず、48kHzにしておけば良いと思っておいてください。レコーディングをする前に、DAW上のプロジェクト設定で変更しておきましょう。

 

オーディオクリップ(音割れ)しないよう入力ゲインを調整する

 

これもよくあるケースです。

楽曲の仕上がりは、レコーディングでほぼ決まると思っておいてください。だからこそ、レコーディングは適切に行う必要があります。

楽曲の中で一番盛り上がるパートをひとまず歌って、そこに合わせてゲインを調整する手法がおすすめです。そこが一番声を張るポイントでしょうから、そこで音割れしないようにしておけば、他のパートで音割れすることはあり得ません。

 

歌い慣れた曲で挑戦する

 

これ、意外と守れていない人多いです。

当然のことと言えば当然のことなのですが、ちゃんと練習を重ねた、歌い慣れた曲でレコーディングしてください。

よくあるのは、「これが流行っているからとりあえず歌って他よりも早く公開しよう」と思ってのことか、あまり練習をせずに勢いでレコーディングしてしまっているケースです。

そういうボーカルデータは、聴けばすぐにわかります。そして間違いなく言えるのは、そんな状態の歌に何かを感じる人なんているわけがないということです。

 

売れてる歌い手たちはミキシングやマスタリングを対応するエンジニアも優秀だから、さほど練習をしていなくても裏方がハイクオリティな作品に仕上げてくれている、と思っていませんか?

その考えは改めましょう。売れている方々は、ちゃんとボイトレに通いながら日々鍛錬を積み続けています。だから流行の曲に対してサッと対応ができるわけです。あの方たちは、れっきとした努力家なんですよ。

 

「あくまで趣味だし、視聴者数とか意識してないから...」という考えなのであれば練習せずとも良いですが、やるからには注目されたい、評価されたいと考えているのであれば必ず練習してください。ミックス対応する側も、あまりにひどい歌声だと面白いくらいヤル気を削がれます。

逆に、努力が窺える歌声であればミックスもいつも以上に頑張れてしまうので、最終的なクオリティもかなり良いものになりやすいです。

そういう歌を、心がけていきましょう。

皆さんは『歌い手』なのですから。

 

音程とかは気にせず自分らしく歌う

 

ついさっきお伝えしたことと真逆のことを言っているように聞こえるかもしれませんが、これはしっかり練習をした前提でのお話しです。

音程やタイミングは気にしないで、自分がカッコいいと思う表現で堂々と歌ってください。

 

変な話、音程やタイミングなんて後でどうとでも補正できます

そこに気を取られて、気を遣ったような頼りない歌声になってしまうと、結果として仕上がりは頼りない作品になってしまいます。

 

ボーカルエディットではピッチやタイミングは補正できますが、歌声のハートの部分を補正することはできません

なので、ハートだけは殺さずに、胸を張って歌い切りましょう。

 

ボーカルデータは48kHz / 24bitのWAV形式で書き出す

 

先ほどサンプリングレートのお話をしましたが、オーディオデータの書き出しにおいては、それに加えてビット深度なる概念も登場します。

これも暗記です。オーディオ書き出し時のサンプリングレートは48kHz、ビット深度は24bitと覚えておいてください。

また、書き出す際の拡張子はWAV形式にしておきましょう。それで怒られることはまずないです。怒るMIX師がいたとしたら、それは色々とわかっていない人です。

 

これらの設定については過去に小難しく解説した記事がありますので、もし興味があれば読んでみてください。ただ、理解していなくても問題はありませんので、不要なら読み飛ばしていただいて差し支えありません。

 

 

 

 

ミックス依頼をする際の注意点

とにかくMIX師は吟味して選ぶこと!

 

ここ、もしかしたら一番重要かもしれないです。

 

とにかく歌い手の皆さんは、MIX師はよく吟味して選びましょう

ここ最近、たくさんのMIX師さんの対応作品を拝聴させていただいておりますが、とにかくクオリティに差がありすぎます。

なかには有償依頼のみ受け付けている方もいらっしゃいますが、同じ金額でもクオリティに雲泥の差があるケースも多々あります。

 

「お金をとるくらいなのだからきっとハイクオリティなのだろう」というような想像だけで依頼をするのはやめておきましょう。ちゃんとそのMIX師さんがミックスした作品を聴いて、自分もミックスして欲しいと思えたときに依頼をするのがベストです。

良くも悪くも、最終的な仕上がりの質を決めるのはミックスです。適切に収録した歌声も、ミックスがあまりに酷ければ仕上がりとしては残念な結果となってしまいます。それってすごく悔しくないですか?

 

夢を持って、時間をかけて一生懸命歌ったものを第三者に託すわけですから、やはりMIX師は十分に吟味するべきです。

 

もちろん、歌い手さんとMIX師さんが、互いに研鑽し合うために専属的に対応しているのであれば、それは素晴らしいことだと思います。とても素敵だし、それでいつしかトップクラスになれたら達成感もひとしおですよね。僕もそういう青春を味わいたかった...

 

有償対応のMIX師を選ぶポイント

 

ここからは、有償依頼のみ対応しているMIX師さんを選ぶ際に、押さえておくべきポイントをいくつかご紹介していきます。

 

まず、ピッチ・タイミング補正ですね。歌うときにはハートを優先して歌ってますから、ここは綺麗に整えてもらわなくては困ります。

多くのMIX師さんが対応内容と料金表を公開しておられますので、そこを見に行って、ピッチ・タイミング補正についても料金プランに含まれている方を選ぶのが良いでしょう。

また、そのMIX師さんが実際にミックスした作品を聴きに行って、どれくらいの精度で補正されているかを聴いておくこともとても重要です。

 

僕も懇意にさせていただいているMIX師さんが複数人いらっしゃいますので、あまりこういう個人的な見解を強く言いたくはないのですが、あくまで僕の考えとして、叩かれるのを覚悟したマゾな気持ちでここに書き記しておきます。

 

まずもって、ピッチ・タイミング補正は対応して当たり前です。

それも、外に出しても恥ずかしくないくらい、割としっかり補正してあげるのが普通ではないかなと思っています。

MIX師さんたちのお声を聞いていると、「あまりガチガチに補正するとその人の個性が薄れてしまう気がするので、ピッチ補正はやりすぎないようにしています」という意見をよく耳にします。

 

それ、言い訳じゃないですか?

ボーカルエディットの手間を省こうとしてません?

では逆に訊きたいのですが、ピッチ補正とタイミング補正でその人の個性って薄れますか?

十人十色、人それぞれ声は違うのに?

 

ミックス作業というのは、作品を形にするというだけではなく、検品作業も含まれています。オーディオデータに不備がないか、ミックス段階で確認するわけです。

ボーカルの音程やタイミングが揃っていないのであれば、それを綺麗にした形で世にリリースするのが仕事です。そのためにピッチ補正ソフトはあるのだから。

 

不思議なことに、ピッチ補正しすぎるのは好きではありません、と言っているMIX師さんほど、エフェクト盛り盛りで声をめちゃめちゃに歪めて達成感に浸っている方が多いんです。そっちの方がよっぽど個性を殺してる気がするんですけどね、僕は。

 

僕の場合は、いつもご依頼くださるクライアント様がこの辺りにすごく敏感であることもあって、ピッチ・タイミングを綺麗に整えてあげるのが常識だとすら思っています。

世に出ていくアーティストや、アーティストを目指すプロ志向の方たちの作品ですから、当たり前と言えば当たり前です。恥をかかせるわけにはいきませんし。

毎回鍛えていただいて、常に勉強させていただいているので、そのクライアント様の考え方にかなり心酔してしまっている部分は否定できません。

ただ、色んな現場のことを聞く限り、プロの現場では軒並みそうしているはずです。

 

「いやいや、MIX師の活動はあくまで趣味であって、別にプロ志向じゃないし」みたいな反論も聞こえてきそうなのですが、じゃあどうしてお金をとるんでしょうか。

こっちも時間をかけて対応しているのでその分お金はもらわないと、っていう思考はもちろん理解できます。でも、お金をもらうんだったら、それなりのクオリティで対応するのが筋じゃないですか?

 

ピッチ・タイミング補正をあまりしたくない気持ちも理解はできるんです。だって、めちゃくちゃめんどくさいですもん。

おそらくミキシングエンジニアのほとんどが、ボーカルエディットがあまり好きではないと思います。過去には、駆け出しのエンジニアがアルバイトでボーカルエディットだけを請け負っていた時代もあったほどです。大御所の方も誰かに任せてしまいたいくらい面倒な作業である、ということです。

ただ、補正できるツールを持っているのに、もっともらしい理由をつけて補正対応をきっちりしないというのは、ほとんどサボリじゃないかなと僕は思います。

あくまで一意見として受け取っていただければ幸いです。

 

さて、話を戻します。

MIX師選定のポイント2つ目ですが、リテイクについてもよく見ておきましょう。

実際にミックスしてもらった仕上がりを聴いて、「もうちょっとここはこうして欲しい!」みたいな要望を伝えてミックスを修正してもらう対応です。

 

リテイクについても、オプション料金としてお金をとっているMIX師さんが結構多いです。

 

僕からしたら、訳がわかりません。

依頼者の希望に近づけられなかったのはミックスする側のスキル不足でしかないのに、リテイクするならお金出してね、だなんてもう下心見え見えじゃないですか?

あまりに何回もリテイク出されるとミックスする側も困るので、『10回まで無料、それ以後は1回につき500円』みたいな感じな料金設定だと良いかなと思います。

リテイク無制限無料、を掲げているMIX師さんもいらっしゃるので、そういった方は好感が持てますね。勉強させてください!っていう姿勢が透けて見えるので。ちなみに僕もリテイクは無制限無料で対応させていただいています。

 

特に気をつけるべきはこれら2点だと思います。

とにもかくにも、自分が納得できるクオリティになるまでに追加料金を要求してこないMIX師がおすすめです。その方が歌い手さんも依頼しやすいし、MIX師のスタンスにも向上心と真摯な気持ちが窺えて良いと思います。

 

【終わりに】せっかくやるのだから、後悔のない選択を!

 

さて、ここまで歌ってみた界隈でのミックス依頼について注意点を取り上げてきましたが、いかがだったでしょうか。僕はこの記事で多くの人から反感を買ってしまう気がして今から恐々としております。笑

ただ、お金をいただいてお仕事をする訳ですから、最低限守らなくてはいけないラインはあると思っています。最近、色々と思うことがあったのでこうして記事にさせていただきました。

 

最後に、少しだけ営業をかけていいですか?

僕も歌ってみたミックス依頼絶賛受付中です!笑

料金プランは以下の通りです!

 

・ピッチ・タイミング補正対応

・ノイズ処理対応

・パラミックス、歌ってみたミックス両対応

・リテイク無制限無料

 

上記諸々込みで一律5,000円 + 税で対応しております。

なお、このプランには動画のエンコードは含まれておりません。動画関連は専門外ですので、あくまで音屋の人間としてご認識いただければ幸いです。

僕がミックスした作品はSoundCloudにて試聴可能です。リンクはすべての記事の最後で掲載しておりますので、ご自由にご確認ください!

また、ご依頼はTwitterのDMにて受けて受けております!

Takeshi RooveのTwitterアカウントは@Roove_MusicManですので、気になった方はぜひご連絡くださいね!

 

それでは、今回はこの辺で。またマゾなスタンスの記事を書くこともあると思いますが、楽しんで読んでいただけると幸いです。

また次回の記事でお会いしましょう!

 

 

 

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Takesy Blvck Project、鋭意準備中!


当サイト管理責任者、兼ライターであるTakeshi Rooveの、ソロシンガーとしての活動開始に向けて現在鋭意準備中!!

ブラックミュージックに心酔するTakesyの音楽性を、セルフプロデュースで展開していくプロジェクト。

基本コンセプトは『最高に心地良いMusic』を生み出すことこと。

情熱的なR&Bや、カッコいいEDM、時には癒されるJazzだったり、ドープでイケてるHip Hopなど、幅広いジャンルの楽曲を制作予定。

愛するブラックミュージックと、昔から大好きな黒色をかけて、アーティスト名義に『Blvck』を冠して活動することを決意しました。

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