日常生活において、おそらく発さない日は一日たりともないであろうものが声です。
なかには、職業上他の人よりも発声する機会が多い方もいらっしゃいます。音楽業界ではとりわけ、シンガーがそれに該当します。彼らは声を使って表現活動をする技術職です。
音楽業界以外にも、声をよく使う職業はもちろん存在しています。
学校の先生や、一般企業の営業マン、コールセンタースタッフとか一日中声を使っているイメージがあるなぁ。喉を痛めそう…
アナウンサー、タレント、YouTuberに配信ライバー、最近ではVtuberと呼ばれる方々も声を多用します。適切なケアが大切なんです!
基本的に声帯は、1時間以上ぶっ通しで発声すると、大なり小なり炎症を起こします。それくらいデリケートな器官なのですが、日頃から喉を労って日常会話をしている方は意外と少ないのも事実。
そこで今回は、喉のケアに効果的なアイテムを6つご紹介したいと思います。
声を仕事にしている人もそうでない人も、多くの方に役立つアイテムをピックアップしてみました。
ボイスケアって、声を頻繁に使う人だけがするべきものでもないんです。実は、ボイスケアをすることが体の健康に直結してきます。
さっそく、事項から解説していきます。
ボイスケアの重要性
喉を守るには、保湿と炎症防止がとにかく重要。乾燥は喉の大敵です。
声は、声帯が開いたり閉じたりを高速で繰り返すことによって発せられています。声帯が適度に潤っていないと、この開閉運動がスムーズに行われず、掠れた声になってしまいます。
乾燥した状態の声帯を開閉させ続けると、声帯は激しく損傷します。それが繰り返されると、声帯ポリープや声帯結節などの症状に陥りやすくなってしまいます。
ボイスケアとは、喉を潤すことでスムーズな発声を促したり、損傷した声帯の治癒力を高ていくことを指しています。
ボイスケアを度外視しても、乾燥は基本的に人間にとっては害悪です。
乾燥した環境で呼吸を繰り返すと、口内や喉の粘膜が干からびてしまい、抗菌機能が正常に働いてくれません。粘膜がウイルスなどの病原菌に対処できなくなるので、病気にかかりやすくなってしまいます。
つまり、ボイスケアをすることはすなわち、健康を維持することに直結するということです。
昨今はコロナウイルスの猛威に悩まされる日々ですが、こんな疫病時代だからこそ、すべての人にボイスケアに取り組んで欲しいと思っています。
ボイスケアアイテム1:のど飴
まずは定番からご紹介しましょう。のど飴です。
喉に違和感を感じたらとりあえずコンビニで買って舐めておく、という方も多いのではないでしょうか?
声帯は気管の中に存在しているのに、気管ではなく食道を通っていくのど飴がなぜ喉のケアに適しているのかをまずは解説しましょう。
一つは、喉に潤いが与えられる、ということです。
人間は口内に何かしらの食べ物が入れられると、唾液を分泌します。唾液は水分ですから、唾液と混ざり溶けていった飴を飲み込めば、自然と喉の辺りも潤っていきます。
食道と気管はつながっていますから、潤った喉で呼吸をすれば、揮発した水分が息とともに気管へと浸透していくので、結果、声帯の乾燥を防ぐことにつながるのです。
もう一つは、のど飴自体の有効成分が作用していることが挙げられます。
のど飴には食品と医薬品の2種類があります。
なかでも医薬品ののど飴は、食道の粘膜から浸透して、その付近の炎症を抑えてくれる効果があるので、食道と近い位置にある声帯はその影響を受けやすいのです。
さて、喉の調子を整えるのに効果的なのど飴ですが、僕のおすすめはボイスケアのど飴です。
大手メーカーであるカンロが販売している、知る人ぞ知るのど飴がこのボイスケアのど飴。
品名にボイスケアとあるくらいですから、声を使う仕事には持って来いです。医薬品ではなく食品に分類されます。
事実、こののど飴はカンロが音楽大学と共同で開発したものです。
音楽大学の声楽科は歌を歌う学業ですから、声帯の仕組みについても知見を持っています。そういった学識のある方々と共に開発したのど飴は期待ができますね。
僕も実際に舐めたことがありますが、プロポリスみたいな味がします。有効成分はしっかり入っているんだろうなとわかる味です。甘すぎないよう整えてあるので、マイルドな口当たりで舐めていて苦ではありません。
また、ボイスケアとしての効果も抜群です。イガイガしていた喉がすぐに治ります。常にストックを常備しているシンガーも多いことで有名なのど飴です。
ボイスケアアイテム2:マヌカハニー
食品系が続きます。続いてはハチミツです。
ただのハチミツではありません。抗菌成分が多分に含まれたハチミツ、その名もマヌカハニーです。
主にニュージーランドで生産されている、マヌカの花から採れたハチミツをマヌカハニーと呼びます。マヌカは元々は薬草として人々を癒してきた植物で、マヌカの木に蜜蜂がハチミツを生成したものがマヌカハニーに該当します。
マヌカハニーの抗菌成分は非常に優れていて、喉の炎症の改善はもちろんのこと、ピロリ菌駆除や胃炎の治癒、腸内の悪玉菌除去など、とにかく体内の悪化している部分を癒してくれる効能があります。
マヌカハニーには抗菌活性力の強さを表す指標としてUMFが設定されており、必ず商品のラベルに表示されることとなっています。UMFの数値が高いほど、抗菌作用が強いことを意味しています。
シンガーは特にそうですが、体を常に正常な状態に整えておくことが大切です。体が楽器ですからね。
また、人間は腸の活性化が健康や美容に直結するとも言われています。消化器官にも良い影響を与えてくれるマヌカハニーは、美容健康家にも人気の高いアイテムです。
ボイスケアアイテム3:マスク
マスクはウイルス対策としてだけでなく、喉の保湿にも効果的です。
昨今はコロナウイルスの影響もあり、マスクをつけない日の方が少ないほどになりました。可能であれば、屋外でなくとも、乾燥している場所ではマスクをしておいた方が良いです。
中には保湿に特化したマスクもありますので、喉の乾燥が気になる方は一つ手元に置いておくのも良いでしょう。
もちろん、保湿型マスクでなく、通常の不織布マスクや布マスクでも保湿効果は期待できます。普段ご使用されているマスクでまったく問題ありませんので、使い慣れたもので乾燥対策を始めてみてください。
ボイスケアアイテム4:うがい薬
あると便利、うがい薬です。
僕もそうなのですが、扁桃腺が腫れやすい体質の方もいらっしゃるかと思います。うがい薬等で毎日喉をケアしておくと、扁桃腺の炎症を防ぐことができます。
僕もうがい薬は毎日寝る前に使っています。喉の痛みが治ったのはもちろん、風邪もひきにくくなりました。
うがい薬ならなんでも良いですが、僕は安くて使いやすい、イソジンの薄めずに使えるタイプの製品を愛用しています。
いちち分量測って水で薄めるの、めんどくさいですしね。そのまま使用できるこの商品はすごく便利です。
ボイスケアアイテム5:加湿器
乾燥した空気で呼吸をすると、もちろん呼吸器官も乾燥してしまいます。それを防ぐためには室内を一定の湿度に保っておく必要があります。
近年は様々なメーカーから多数の加湿器が出ていますが、これもどれでも良いです。
空気洗浄機能付きだとなお良いですが、それらは高額なので、無理してハイスペックなものを買う必要はありません。
ちなみに、僕が愛用しているのはcorona社の加湿器です。14畳ほどの広さまでならこれ1台でしっかり部屋を潤してくれるので助かっています。
ボイスケアアイテム4:スチーム吸入器
プロのシンガーの方は使用しているイメージが強いです。僕は使用していません。
この手のスチーム吸入器は結構なお値段がするので、喉にダイレクトに水蒸気を送り込んで思いっきり潤したい方は購入してみてください。
もちろん、呼吸器の乾燥が防げますので、昨今の疫病時代にはかなり効果的な商品です。コロナだけでなく、風邪やインフルエンザの予防にもつながります。
【終わりに】声は一生使うものだからこそ、ちゃんと労って欲しい
割と定番のボイスケアアイテムばかりをご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
まだ使ったことがないアイテムがあれば、ぜひ使ってみて欲しいと思っています。
今回はあくまで、磨耗した声帯をケアする目的、あるいは声枯れを予防する目的のアイテムをご紹介いたしました。これらを試してみても喉が痛くなったり、声枯れを起こしたりする場合は、誤った発声法で声を出している可能性が高いです。
その場合はボイストレーニングスクールに通う必要性も出てきます。声を使うお仕事をしていて、どうしても喉の違和感を改善したい場合はご検討ください。
ボーカルスクールもおすすめです。昨今のボーカルスクールは声帯の仕組みを解説したうえで、正しい歌唱法を教えてくれます。
歌唱も発声ですから、正しい歌唱法が身につけば自然と、日頃の発声も改善されていきます。
歌も上手くなるし、発声も楽になる。これこそ一石二鳥です。
ボーカルスクールは相性がありますので、実際に体験レッスンを受けてみてご判断いただくのが良いかと思います。
無難なところだと、Beeミュージックスクールさんは有名ですね。
ボーカルだけでなく、話し声専門のスクールなども常設されているので、声に特化したお仕事をされている方にはおすすめです。
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あくまで一例ですから、皆さんが気になったスクールで体験されてみることをお勧めいたします!
それでは今回はこの辺で!
また次回の更新でお会いしましょう!