CELINEで爆買いしたので購入品を紹介する

唐突だが、ファッション界で『ハイブランド』と呼ばれるものたちが好きだ。各ブランドのこだわりが詰まったアイテムを見ているだけで心が躍る。

現代ではハイブランドとデザイナーズブランドをほぼ同じ分類とする風潮があり、そこに含まれるブランドの数もそこそこ多くなってきた。それぞれ個性があり、独自の世界観を展開しているわけだが、そのなかでも『CELINE(セリーヌ)』に大きな興味があった。

シンプルで飾りすぎないファッションとしてのスタイルに好感が持てることもそうだが、昨今のCELINEは香水やホームアイテムなどの雑貨類も充実してきて、メゾンブランドとしてのポジションも確立しつつある。ここ数年で急成長を遂げた。

しかしながら日本では、CELINEのアイテムを愛用している人をあまり見かけない。他者との被りが少なさそうなところも、興味をそそられるポイントだった。

我が家では年に一度、家計を気にせず消費行動が可能なタイミングがある。今年もちょうどまさにそんな時期に差し掛かったので、せっかくだからCELINEで爆買いすることにした。

妻も、毎日家庭のことを頑張ってくれている。そんな妻への御礼も兼ねて、プレゼントもしたいと思っていた。また、3月は一粒万倍日と天赦日に加え、寅の日までもが重なるタイミングがあった。高い買い物をするには打って付けだと言われるその日に狙いを定めて、家族でCELINEのショップへと足を運んだ。

何を隠そう、CELINEのショップで買い物をするのは今回が初めてだ。もとよりSaint Laurent(サンローラン)が好きで、百貨店でも足を運ぶのはいつもSaint Laurentだった。

Saint Laurentを絶対的な地位へと押し上げたエディ・スリマンが現在はCELINEのデザイナーであることもあり、ショップの雰囲気はどことなく似ている。

が、CELINEらしい、ミニマルで清廉な雰囲気はしっかりと他ブランドとの差別化が図られており、店内はシンプルかつ煌びやかさがあって、その場にいるだけで気分が高揚した。

もとより、CELINEはレディースラインのみを展開していたブランドで、シンプルなデザインで当初から人気だった。そこに、現デザイナーであるエディのロックスタイルと少年性が合わさり、シックでありながらもゴージャスになりすぎない、新たな『CELINEらしさ』が確立されたように思う。ショップの内装も、まさにそんな雰囲気が醸成されるような作りだった。

また、スタッフたちも素晴らしい方たちばかりだった。僕はその日はアイテムを2つほど買えれば良いくらいに思っていたのだが、担当として付いてくれたスタッフはトークが巧みで、様々なアイテムを嫌味なく自然におすすめしてくれた。細やかな気配りも忘れていない。僕や妻の表情・顔色から、体調の変化が生じていないかを察知するのも素早かった。どう言えばいいか、とにかく気持ちの良い接客だったわけだ。

たまたま店舗に足を運んだ日が25SSの発売日初日だったこともあり、心惹かれるアイテムも多く、気づけば想定以上に買い物してしまった。

せっかくなので、購入したアイテムたちをこの場で紹介していきたい。

目次

購入品紹介

フレアサーフジーンズ サマーデイズドウォッシュデニム

僕の最大の目当てだったのがこれだ。

SNSで懇意にさせていただいている方々はよく知るところと思うが、僕は大のデニム好きである。仕事着であるスーツを除いて、私服で持っているズボンはぶっちゃけデニムジーンズしかない。

この日を迎えるまでに公式サイトで色々とチェックしていたのだが、当初は、スキニージーンズってほどではないものの、細身でありながら裾のところに溜まり感が出るようなアイテムが欲しいと思っていた。なのでCELINEのラインナップのうち、スキニーより少しだけタイトさが薄れるルージーンズに興味があった。

しかし、昨今の流行りといえば、ボディラインがしっかり出るようなシルエットよりも、オーバーサイズ感のあるゆったりしたシルエット。

不意に、ルージーンズよりもこのフレアサーフジーンズの方が良いのではないかと思い始めた。

フレアと聞くと、どうしても膝下あたりからくるぶしにかけて裾幅が広がっていくような、女性らしいシルエットが思い浮かぶ。

だがこのフレアサーフジーンズは、足の付け根からくるぶしにかけて、全体的に綺麗に裾幅が広がっている。現代風の美しいA型シルエットだ。

冷静に考えれば、スキニーやストレートジーンズは、他ブランドではあるがすでに複数のアイテムを持っている。どうせ買うなら持っていないシルエットのものを買うべきではないかと考えも改まった。

店舗で試着もしたが、文句なしに素晴らしい履き心地。裾が広がっていくタイプなので、当然のことながら足には1ミリも無理がない。お尻のあたりに若干のタイトさは感じたものの、しゃがんでみても嫌な感じは一切しない。

普通なら、ストレッチ素材でもない限り、尻に締め付けを感じたジーンズでしゃがむと、尻の肉が不自然に歪められて、嫌な違和感を覚えるところだ。だがこのフレアサーフジーンズは、ストレッチ素材なのかと勘違いしてしまうほど、しゃがんだ時の違和感がどこにもない。この感動は本当に大きかった。

デザインとしても、要所要所でアタリ(ダメージ)がついていて芸が細かい。これは買わねばなるまいと、自然と気持ちも固まったのはいうまでもない。

なお、僕はわりかし体格も良い方だが、サイズは30サイズでジャストだった。もうワンサイズ下だと履くことはできなさそうなくらいの感覚。

実際に店舗で履いてみることが重要なので、購入を検討している方はぜひ試着してみてほしい。

価格:170,500円

ミディアムトリオンフベルト トリヨンレザー ブラック

トリオンフベルトにはずっと興味があった。ベルトのバックルに、CELINEの象徴でもあるトリオンフをあしらったアイテムだ。

もとより線の太いベルトは持っていたので、線の太すぎないベルトが欲しいと思っていた。CELINEのこのミディアムサイズのベルトは、線も比較的細く、スタイリッシュで魅力的だった。

レザーにも注目したい。牛革を使用しているが、定番のカーフスキンではなく、トリヨンレザーが使われている。一般的にカーフスキンよりもトリヨンレザーの方が傷に強く、長持ちすると言われている。

何より目を惹くのは、やはりバックル部分にあしらわれているトリオンフだ。

ハイブランド感が出過ぎたアイテムが周囲に良い印象を与えないことはよくわかっている。が、せっかく買い物するのだし、そういったアイテムを一つ持っておきたい思いもあった。

僕はこれまで他ブランドのベルトは85サイズがちょうど良かったが、店舗でこのベルトを試着してみたところ、85サイズだとだいぶ余ってしまった。「あれ、自分少し痩せたのかな?」とか思いながら80サイズを買ってきたわけだが、家に帰ってからフレアサーフジーンズに合わせてベルトを通したところ、だいぶギリギリでなんとか留められるくらいだったので、かなり際どい買い物をしたなと自分でも思っている。

価格:92,400円

 

トリオンフ ベースボールキャップ ウォッシュドコットン マカダミア

こちらは妻へのプレゼントだ。オーソドックスなキャップである。

キャップも、被った時のシルエットに違いがはっきり出るアイテムだと思っている。浅型なのか深型なのかによっても違うし、ツバの大きさによっても被った時の見え方は変わってくる。

やはりデザイナーズブランドだけあって、被った時のシルエットは綺麗だった。深型で頭部が綺麗に収まり、ツバも大きいので、横から見た時のオシャレ感もなかなかだ。

色も良い感じ。もとより黒や白のキャップは持っていたが、こういったベージュっぽい色のものは持っていなかった。

こちらはレディースアイテムだが、店員さん曰く、キャップはレディースもメンズも同じ規格でサイズ展開しているとのことだったので、こちらは僕も時折借してもらおうと思っている。

価格:81,400円

ブラックトラベルスプレー&リフィル(PARADE)

SNS上で何度も公言しているが、僕は大の香水好きである。

特に、シトラス系の香りを好んで使っていて、これまでもさまざまなブランドの香水を買っては試し、自分の理想にマッチする香水はないだろうかと探し続けてきた。

そして、それがついに見つかったわけである。

CELINE – PARADE

この香りはヤバい。嗅いだ瞬間に、脳天がスーッと開けていくような心地よさがあった。

今回、こんなにCELINEのアイテムを爆買いしてしまったのは、実はこのPARADEとの出会いがきっかけだ。

前述の通り僕はハイブランドが好きなわけだが、兼ねてより、『自分に最もフィットするブランド』みたいなものを探していた。頭からつま先まで、香りも含めて、そのブランドがリリースする全てに隅々まで心酔できてしまうような、そんかブランドと出会いたい願望があった。

ハッキリ言って、ハイブランドなんて豪奢なもの、そう何度も買えるものではない。いろんなブランドに寄り道しながら自分にフィットするものに辿り着くには、かなりの時間がかかるだろう。

であれば、まずは香水から。服よりも低い値段で手に入れられて、かつ消耗品だ。自分にフィットする香りを見つけてから、そのブランドのファッションをディグる方が効率的だと考えた。

これまで、さまざまなブランドの香水を買っては、アタリ・ハズレを経験してきた。その中でも比較的好きだったのは、ドルチェ&ガッバーナのLight Blue、ディオールのSAUVAGE、サンローランのY MENとMYSLF、マルジェラのReplicaだ。

自分のなかではマルジェラのReplicaシリーズは好きな香りも多く、自分の理想に程近い香りも複数あったので、ブランドに対する興味も生まれた。だが、残念ながらマルジェラのファッションは、僕にとってあまり魅力的に見えないアイテムばかりだった。

もう一度香水探しの旅に出ようと思い立ち、ふと、百貨店でいろんなブランドの香水を試していたときのことだ。

なんとなーく足を運んだCELINEで、PARADEを試す機会があった。そこで僕は、見事にこの香りの沼にハマった。

トップはベルガモットの爽やかな香りが突き抜け、徐々にネロリのフローラルな香りと、ベチバーのウッディ&ハーバルな少しクセのある香りが重なってくる。クセっぽく感じるベチバーの香りはわりとすぐに周囲に馴染んできて、ムスクとツリーモスのパウダリーな香りが後から頭角を出し、最後までネロリと重なり合って続いていく。

とにもかくにも、爽やかな甘さに、ほんのりウッディな香りが重なったまま最後まで続いていく。それでいて、持続時間も長い。5時間近くはつけ直しせずとも持続する。

使用するシーンも選ばない印象だ。ビジネスでもウケるだろうし、プライベートでもウケると思う。ついに、僕にとって理想とする香りに出会うことができたのだ。

PARADEの香りの素晴らしさを語りすぎて本筋から逸れてしまったが、購入品紹介に戻ろう。

PARADEの大容量ボトルを購入することも考えたが、まだ家に他ブランドの香水が大量にある。ここでまた大容量ボトルが増えると、いま家にある香水たちの出番が本当になくなってしまいそうだった。

そこで、今回僕が買ったのは、香水を持ち運びするのに適したアイテムだ。これもスタッフの方が提案してくれた。

CELINEの香水は、容量のパターンが数種類に分かれて展開されている。定番の100mℓ、大容量の200mℓに加え、リフィルアイテムとして15mℓのミニスプレーが販売されている。

リフィルといえば、空になった香水の容器を再利用する目的で、液体だけを容器に補充して使うのが一般的だが、CELINEではちょっと違った考え方だ。

リフィルとして販売されている15mℓのミニスプレーに対し、専用のホルダー(トラベルスプレーと呼ばれる)が存在している。15mℓ使い切ったら、そのまま新品のミニスプレーと入れ替えて使うことができるのだ。なるほど、そういう意味では確かにリフィルである。

ホルダーのみを購入することはできず、初めて購入する場合は、リフィルスプレー2本セットと併せて購入しなければならない。ホルダー自体の価格は20,900円だが、リフィルスプレーを装着しないことにはただのホルダーでしかないので無意味となる。リフィルは2本セットのパッケージングでしか販売はしていないそうで、これが15,840円。合計すると36,740円である。

なお、一度このセットを購入すれば、以後はリフィルスプレーのみを購入することが可能だ。リフィル2本については、好きな香りを2種類選択することができる。もちろん、2本とも同じ香りでもOK。僕が2本ともPARADEを選んだのは言うまでもない。

出先でサッと使いたいとき、100mℓや200mℓの瓶は持ち歩くには重いし嵩張る。このトラベルスプレーなら、軽くて持ち運びにも便利だ。場所にとらわれず香りを楽しみたい人にとっては、間違いないアイテムだと言える。

価格:36,740円

 

ミニボストン トリオンフキャンバス&カーフスキン

今回の買い物のなかで、最大の妻へのプレゼントである。ミニボストンバッグだ。

CELINEのレディースカバンには様々なカラーバリエーションがある。そんななかで妻が選んだのは、トリオンフキャンバスと呼ばれる総柄の生地である。

一見レザーのように見えるが、実はキャンバス地と呼ばれる綿・麻・ポリエステルなどの記事を織り交ぜた厚手の生地に、塩化ビニールをコーティングした生地だ。カバンの持ち手やファスナー周りなどの、人の手に触れやすいところにはカーフスキンがあしらわれているので、レザーと人工生地の良いとこ取りをしたようなアイテムだ。

総柄のデザインは、ルイヴィトンのモノグラムをはじめとして、ハイブランドでは人気の定番アイテムだ。CELINEも例に漏れないが、CELINEの場合はオールレザーではないので、ありがたいことに価格は少し下がってくれる。

総柄を嫌がる人の心理としては、あまりにもブランドっぽさがアピールされ過ぎてしまうところにあると思う。妻も最初はそちら側の意見で、総柄のアイテムには若干の抵抗があるとのことだった。しかし、何度もWEBサイトを見ているうちに少しずつ興味が沸き、店舗で実物を目にしたところ、とても気に入ったようだ。

日頃から育児、家事の面ではとても助けられているし、それらはメンズがやろうにも、日中仕事している身としてはどうしても経験値としては劣ってしまう。

家庭のことにおいては頭が上がらない存在なのだ。

日頃の感謝として、こうしてプレゼントを贈るのは当然のことだった。

妻も、いわゆる高級バッグを所有した経験はなかったためか、大変ご満悦な様子だった。家庭の円満を保つための投資と考えれば、安い買い物だ。

価格:214,500円

終わりに 〜CELINEというブランドが好き〜

ハイブランドにも格付けランキングが存在しており、ブランドが歩んできた歴史や、デザイナーの歴史によって順位に差があるが、CELINEは他のハイブランドと比較して、そこまで高貴な歴史を歩んできたわけではない。

ただ、これまでレディースラインのみ販売していたCELINEが2019年にメンズラインを発表してから、ブランドの認知はわかりやすく上がった。また、プレタポルテ(洋服)だけでなく、ホームアイテムや雑貨、香水などのビューティラインも展開するようになったことで、多くの層を取り入れることにも成功しただろう。

その背景にあるのはデザイナーであるエディ・スリマンによる大胆なブランド改革がある。ブランドロゴの表記を変え、メンズファッションにからのスタイルを存分に取り入れ、香水やコスメにまで範囲を拡大したのも彼だ。

元々はPARADEとの出会いをきっかけにCELINEに興味を持ったわけだが、実際に店舗でアイテムを身につけてみたときの体へのフィット感や、スタッフたちの気持ちの良い接客も含めて、僕はこのブランドが心底好きなんだと思った。

仕事で日々忙殺されていて、そこに育児も伴うので、最近は音楽に関する活動に充てられる時間が本当にない。ストレスも正直かなり溜まる。

そんな自分の最大のストレス発散はもう消費行動なのだと、最近思い知った気がする。

家庭を持つ身なので、家計に大きな影響が出ない範囲でやらなければならないが、たまにはこういうラグジュアリーな出費も良いだろう。

出費した分は当然、働いて身銭を稼がなければならない。今年は音楽活動は緩やかに動くことは決めていたが、仕事は今まで以上に厳しい環境で戦う必要がありそうだ。

今年はブログも緩やかに再開したいと思っているので、死なない程度に頑張りたいと思っている。

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