渾身の楽曲が出来上がったら、さっそくリリース手続きを踏みたいと思う方も少なくないでしょう。
Tune Core、BIG UP!、Frekulなど、いまは楽曲配信するためのディストリビューションサービスはたくさん存在しています。誰でも簡単に自分の楽曲を配信できてしまう時代です。
しかし、はやる気持ちを抑えて、冷静に考えてみて欲しいのです。その楽曲、本当にセルフプロデュースで終えてしまって良いでしょうか?
何が言いたいかって、レーベルからのリリースも視野に入れて欲しいと、そう願っているのです。
レーベルも、国内外にたくさんの種類があります。あなたがセルフでリリースするよりも、より多くのリスナーにリーチすることができる手段をレーベルは持っています。その恩恵を受けるのも有効な選択肢です。
今回は、これまで連載してきた過程で出来上がった楽曲を、実際にレーベルにサブミッションしてみようと思っています。
ここに至るまでの記事をまだご覧になっていない方は、そちらもぜひご覧になってみてください。少しでも皆さんのビートメイキングのヒントになれば幸いです。


「渾身のLofiビートは作れてるんだ。あとはリリースするだけ!」という方は、ここから僕と一緒にレーベルに楽曲を提出してみましょう!
・どうやってレーベルに楽曲を提出したら良いかわからない
・海外レーベルからのリリースに挑戦したい
・現役Lofiビートメイカー
・海外レーベルからのリリースを中心に活動
・8つの海外レーベル、3つの国内レーベルからリリース経験アリ
レーベルから楽曲をリリースするメリット
レーベルにも様々な形がありますが、Lofi / Chillジャンルにおけるレーベルは、いわゆる芸能事務所のようなスタイルではありません。
ビートメイカーとしてどこかに所属するわけではないので、ある種フリーランス的に、色んなレーベルに楽曲を送ってみることができます。
僕の考えるレーベルから楽曲をリリースするメリットは、大きくこの2つだと思っています。
セルフプロモーションよりも再生数が稼げる
最大の恩恵はおそらくここです。
アーティストとして活動するうえでは、やはり再生数は大切。これ、自分一人でしっかり数を稼ぐのはめちゃくちゃ大変です。
しかし、レーベルからリリースするなら話は変わってきます。
レーベルはそれぞれ、独自のプレイリストを所有しています。レーベルからリリースされれば、間違いなく楽曲はその独自プレイリストに入れてもらえます。
どのレーベルにもファンは絶対にいるもので、ファンたちはレーベルのプレイリストを聴き続けています。
特にこのLofi / Chillジャンルは特殊で、BGMとしての側面が強いからか、アーティストに対してファンがつくことはあまり多くなく、レーベルに対してファンがつくことがほとんどです。
つまり、再生数を稼ぎたかったら、レーベルからリリースすることは有効な作戦となります。
ただ注意が必要なのは、すべてのレーベルが莫大な再生数を叩き出し続けているわけではありません。再生が回るレーベルと、そうでないとレーベルがありますので、その辺りは見極めが重要。
それに、再生数だけがすべてではありません。再生が回るわけではないけど、アートワークが常に秀逸なレーベルもあります。どこに重きを置くかはアーティスト次第でしょう。
美しいアートワークを用意してもらえる
レーベルによっては、ブランディング重視で、専属のアートデザイナーを抱えているところもあります。
そういったレーベルはオリジナルのアートワークですべての楽曲をリリースしており、僕らアーティストは、追加料金等ナシでそのアートワークを使わせてもらえることがあります。これも大きな恩恵ですね。
「再生数が回らなくとも、アートワークが好きなのでそのレーベルから楽曲を出し続けている」というアーティストも決して少なくありません。
プロモーションキットを用意してもらえる
アーティストにとって、楽曲のリリースはゴールではありません。人々に楽曲を聴いてもらえることがゴールです。
つまり、プロモーション活動はアーティスト自身も行う必要があるわけですが、レーベルによってはプロモーションのために使うことができるキットを一通り用意してくれるところもあります。
プロモーションにおいて特に重要なのは動画です。各種SNSで公開して、人々に自分の新曲情報やリリース情報を知ってもらいます。
これは基本は自作しなければなりませんが、なかにはそういった動画を全て用意してくれるレーベルもありますので、手軽にプロモーション活動を行いたいなら、プロモーションキットが豊富なレーベルを選ぶと良いでしょう。
公式プレイリストに入りやすい
これはレーベルによってまちまちですが、SpotifyやApple Musicなどの公式プレイリストに入りやすくなる可能性があります。
レーベルというのは基本的に、ディストリビューターと契約しています。
ディストリビューターとは日本でいうTune CoreやBIG UP!などが該当しますが、海外にもディストリビューターはたくさんあり、それらはそれぞれ、SpotifyやApple Musicなどに対して公式プレイリストに楽曲を入れてもらえるよう交渉できるパイプを持っています。
レーベルとディストリビューターの関係が良好であればあるほど、レーベルは自分たちのリリースする楽曲を公式プレイリストに入れてもらう枠を確保しやすくなるわけです。
また、SpotifyやApple Musicの公式プレイリスト編集者が、個人的にレーベルのことを認知しているケースも少なくありません。
プレイリスト編集者も人です。好みのレーベルはもちろんあるでしょうし、そのレーベルからリリースされた楽曲は、誰に頼まれるでもなく自分が管理するプレイリストに入れようとするでしょう。
ストリーミングサービスによってはAIがプレイリストを編集しているという噂もあったりしますが、僕はまだまだ人の手による側面が強いと思っています。
Lofiジャンルが特にホットなのはSpotifyですが、Spotifyの公式プレイリストはなかなか入れるものではありません。だからこそ、レーベルの力を借りてリリースすることは重要だと僕は考えています。
レーベルの選び方
レーベルが好む曲調で選ぶ
数々のレーベルがあるわけですが、それぞれレーベルカラーというものがあります。レーベルによって、好みの曲調が違うわけです。
レーベルの好みを十分に知った上で楽曲制作をしていけば、リリースできる可能性も高まります。
参考までに僕が過去にリリースしたことがあるレーベルを例にとってみると、ざっくりこんな感じです。
・Etymology Records
ネオソウルやボサノヴァのようなテイストの曲調を好む。サンプルの使用もOKだが、自作のメロディや、楽器の生演奏のような質感を孕んだジャジーな楽曲が採用されやすい。
・Chill Moon Music
わかりやすいループミュージックで、バーンバップ調のドラムビートが好まれやすい。サウンドも、古めかしいレコードの音を切り取ったような、ダスティな質感が目立っている。
・Chill Space
Lofiジャンルにおいては王道のスリーピィなテイストが好まれる。定番チルホップで勝負したいところ。
ご覧の通り、各レーベルとも好みとする曲調は異なります。
ちなみに、僕が運営に携わるJapanolofi Recordsは、こと曲調について言えば完全に雑食です。曲調が合わないから不採用にする、ということは基本的にありません。
JapanolofiのA&Rは、たとえチャレンジングな楽曲でも、そこにクオリティが伴っていれば採用も視野に入れてくれる方です。逆に言えば、クオリティはしっかり見ていますので、ビートメイキングの基本をしっかり押さえていなければ採用はしないでしょう。
しかし、すべてのレーベルがJapanolofiのように雑食系なわけではないのです。多くのレーベルはセレクティブに楽曲を選んでいます。
そのレーベルのプレイリストをしっかりと聴き込み、彼らが求める楽曲がどんなものなのかをよく理解する必要があります。
自分の作った楽曲が彼らの求める曲調とマッチしているならば、採用される可能性は高くなってくるわけです。
プレイリストの再生数で選ぶ
前述の通り、レーベルが独自に所持しているプレイリストのなかには、めちゃくちゃ再生されるものもあります。
SpotifyやApple Musicの公式プレイリスト並、あるいはそれ以上の再生数を叩き出すレーベルも存在するほどです。
アーティストとして数字を追求することを否定はしませんし、そこをモチベーションにすることで頑張れる方もいらっしゃるでしょう。
そういった方は、とにかくたくさんのレーベルからリリースしつつ、特に再生が回るレーベルを把握して、そこに焦点を絞ってサブミッションするのが良いでしょう。
サポート面の充実さで選ぶ
レーベルそれぞれ、サポート体制には違いがあります。
大まかに、以下の点を基準とすると良いでしょう。
・楽曲のアートワークの準備体制
レーベルによってはお抱えのグラフィックデザイナーがいるところもあります。アートワークを誰かに頼むことができるのか、自分で用意しなければならないかとでは、皆さんの手間も大きく異なります。
イケてるグラフィックデザイナーを抱えているレーベルもあるので、かっこいいアートワークで自分の楽曲をリリースしたい想いがあるならば、ここはこだわって選定してもいいでしょう。
・ロイヤリティ分配率
アーティストへの収益分配率がどれくらいか。重要なポイントです。
一般的には50:50の分配率で、レーベルとアーティストの折半としているところが多いですが、中にはアーティストに60%、70%を分配してくれる大盤振る舞いなレーベルもあります。
・プロモーションキットの充実さ
ここも大切なポイント。先述の通り、楽曲はリリースしたところがゴールではありません。その先のプロモーションが真のゴールです。楽曲をリリースしたら、SNS上で盛大に告知を打ってお祭り騒ぎを起こさなければならないわけですが、そのためには画像や動画を複数種類準備する必要があります。今はXやInstagram等、それぞれのSNSで適切に広告できる画像サイズ(アスペクト比)が決まっているからです。
レーベルによっては、各SNSに適した動画や画像をまとめて、アーティストにプレゼントしてくれるところもあります。これが本当に助かるんです。動画作るの、結構時間取られますからね。
選ぶ基準は人それぞれだけど…
これは実体験から言うのですが、あんまり数字に捉われてしまうと、いいことないです。囚われると表現する方が正しいかも。
再生数が出るレーベルばかりを狙ってサブミッションしていた時期が、僕にもありました。それが、自分が得意とするジャンルではなかったために、僕は自分のスタイルを曲げてでもそのレーベルへのサブミッションを続けていたわけですが、いつの間にか自分の中にあるベーシックな要素が失われて、何をやっても上手くいかないスランプに陥ってしまったことがあります。(それも、つい最近の話)
だからこそ言いたい。再生数は、二の次と考えましょう。
まずは、自分のスタイルにマッチするレーベルを見つけ出すこと。レーベルカラーに寄せるのではなく、自分のカラーとマッチするレーベルにサブミッションするのです。
カラーがマッチすれば、必ずリリースできます。まずはそのレーベルと仲良くなりつつ、自分のベーシックなスタイルを確立するのが先決です。そのレーベルが言わば、あなたのホームレーベルのようなものになります。
再生数を狙うのはその後から、ということになりますが、自分の根幹となるスタイルをキープしつつ、再生が回るレーベルを狙っていくのがおすすめです。つまり、ホームレーベルと、さらに再生数を狙うためのステップアップレーベルと、2つのレーベルに送り続ける形です。
「そんなに時間的余裕もないし、できるわけないじゃないか!」という声も聞こえてきそうなものですが、あなたのスタイルを守るためにはこれがもっとも効果的です。
もちろん、本当に時間的余裕がない方は、自分が狙いたいレーベルだけを見て、突き進んでください。僕も1児のパパであり、サラリーマン。まっっっじで時間ないです。お気持ちはよくわかります。
ただ一言だけお伝えしたい。あなたにしか作れないスタイルが、必ずあるはず。
それを大切にしながら活動していければ、あなたは道に迷うことなく輝けます。応援しております!
海外レーベルへのデモサブミッションの手順
挑戦するレーベルを選定
出来上がった楽曲とマッチするレーベルを、まずは選定していきます。
今回はブログの連載企画でもありますから、もちろんサブミッションする楽曲はこれです。
スタイルとしては、オールドスクールなテイストを踏襲したブーンバップ、といったところでしょうか。チルテイストって感じではないので、提出するレーベルはしっかり選ぶ必要があります。
今回は、Chill Moon Musicのサブレーベルである、Ghetto Streetに挑戦しようと思います。
レーベルに対してサブミッションメールを送る
挑戦したいレーベルが決まったら、さっそく楽曲を送る旨の連絡をしましょう。界隈では楽曲を送る行為をサブミッションと呼んでいます。
今回は、僕が実際に送ったサブミッションメールを元に、文章のひな形をご連携いたします。
Hi, ○○○○(レーベル名) Team.
My name is ○○○○(実名), and I work in Japan under the artist name ○○○○(アーティスト名).
Thank you for the opportunity to solicit new beat tape from the public!
I have a brand new unsigned track that I would like to release on your label.
This track is titled “○○○○(曲名)”
I am wondering if there is a high affinity with your release.
Please listen to the track by the following link↓
【Google Drive】
ここで楽曲のリンクURLを貼る。レーベルによってはSoundCloudリンクを指定しているところもあるので要注意
If you like it, please respond to me at this address!
Gmail Add : メールを送る時点でアドレスはわかっているはずだが、念のためアドレスをここに記載する。
Best regards!
○○○○(実名orアーティスト名)
上記のような形式です。適宜レーベルに合わせて、○○○○の箇所は変えてください。
僕も実際にこのひな形を使って楽曲を採用してもらえたことがあるので、形式として誤っていることはないはずです。
ぜひ、活用してみてください。
採用・不採用通知を待つ
サブミッションメールを送ったら、レーベルからの返事を待ちましょう。
良心的なレーベルであれば、採用・不採用に関わらず連絡をくれますが、レーベルによっては、不採用の場合は一切の返事をしてくれないところもあります。
判断軸としては、サブミッションメールを送ってから2週間待っても返事が来なければ、不採用だったと判断して良いと思います。不採用だった楽曲は、別のレーベルにサブミッションしてOKです。
間違っても、一斉に複数のレーベルにサブミッションを送ることだけはしないようにしましょう。同時に複数のレーベルから採用連絡が来てしまった場合、レーベルに言い訳をするのはかなり大変ですし、一度そうなってしまうと、次回以降楽曲を送っても採用してくれないリスクもあります。そうなってしまうと一気に活動しにくくなってしまう。
なかなか返事が返ってこない期間はヤキモキしますが、グッと堪えて我慢しましょう。
個人的には、一度サブミッションメールを送ったら、すぐにでも次の楽曲を作り始めることをお勧めします。返事がなくても、制作している最中は忘れることができますし、そもそも採用される気満々で作った楽曲ですから、自分の力を信じて、次の制作にさっさと舵を切った方が良いと思っています。
残念ながら不採用だった場合は、またレーベル選定に戻ってください。
無事に採用された後の手順を事項から解説します。
採用通知が来たら、レーベルの指示に従って必要なフォームに情報を入力
無事に楽曲が採用された方、おめでとうございます!
採用された場合、レーベルから契約書が送られてくるか、メールにて必要な情報を連携する必要があります。
契約書はほとんどのレーベルがGoogle Formを使用しています。フォームの案内に沿って、求められる情報を明記すればOK。
レーベルからの楽曲リリースが初めての場合、Apple MusicとSpotifyのアーティストリンクは入力のしようもないので、空欄で提出しましょう。後日、ディストリビューターへの登録案内が来ます。
ディストリビューターに登録し、W-8BENに入力し提出
ディストリビューターからの招待メールが来たら、さっそく登録をしましょう。主に、個人情報とメールアドレス、PayPalアドレスの登録を行います。
なお、ディストリビューターによっては、PayPalに直接収益が振り込まれる形と、レーベルにて決算時に収益を計算して、レーベルがアーティストのPayPalに振り込んでくれる形と分かれます。安全性で言えば前者のほうが圧倒的に優勢です。
レーベルが決算時に計算するということは、収益の全てが一度レーベルに振り込まれていて、それを最終的にアーティストに分配する形ですから、もし、レーベルの存続が危ぶまれてしまったときには、収益のすべてがなくなると思っておいた方が良いでしょう。
一方、ディストリビューターが直接アーティストに収益を振り込んでくれる形式であれば、レーベルが仮に壊滅したとしても、ディストリビューターが収益はきちんと確保してアーティストに渡してくれますから、収益面では断然安心です。
僕は最近は割と収益度外視で、Spotify上での再生数にこだわって取り組んでいますので、あんまりこの辺は下手に意識しないようにしています。
さて、話が逸れましたね。ディストリビューター登録の話です。
ディストリビューターに登録すると、ディストリビューターより、W-8BENに登録するように案内されます。このW-8BENはめちゃくちゃ重要なので、必ず登録しましょう。
W-8BENって何かっていう話ですが、二重課税を防ぐための大切な書類です。
海外レーベルからリリースする場合、その収益は海外から振り込まれます。日本に住んでいながら、海外で収益が発生した場合、その収益は日本の税制に基づいて課税処理がされるルールになっています。誤って海外の税制で課税処理がされないよう、事前に申し出をしておく必要があるのです。
W-8BENはとりわけ、アメリカの課税を回避するための書類です。アメリカを拠点とするディストリビューターを利用する場合には必ず提出が必要となります。
W-8BENの書き方は、こちらのサイトがわかりやすいです。ご参考にどうぞ。
https://lifehack001.com/form-w8-ben/#toc9
楽曲がリリースされたらやっておきたいこと
晴れて楽曲がリリースされたら、これでやるべきことは終わり!とはなりません。
むしろ、楽曲がリリースされてからの方が重要で、ここからがスタートラインと言っても過言ではないのです。
ここからは、楽曲がリリースされたらやっておきたいことを簡単にまとめます。
Spotify for Artist等に登録する
初めて楽曲をリリースした人は、Spotify for Artistのような、アーティスト向けのサービスに各種登録をしておきましょう。
Spotify、Apple Music、Amazon Music、Deezerなどは整備しておくべきです。
これらのサービスは自分の楽曲がどれだけの再生数を得られているかを確認するだけでなく、自分のアーティストページに告知を載せる際にも役立ちます。
SNSでプロモーションする
XやInstagramで告知していきます。SNSは上手にやれば波及力も高いので、自分の楽曲を多くの人に知ってもらう大切なきっかけです。
レーベルによってはプロモーション用の動画を用意してくれるところもあるので、それは有意義に活用していきましょう。
ただ、これもレーベルによりけりですが、楽曲の告知をして良いタイミングを指定されることもあるので、そういったルールは必ず守るようにしましょう。楽曲をリリースする1〜2週間前あたりから告知OKなところもあれば、リリースしてからでないと告知NGなところもあるので、要注意です。
様々なプレイリストに自分の楽曲を入れてもらえるよう働きかける
楽曲を聴いてもらうのに手っ取り早いのは、プレイリストに入れてもらうことです。
プレイリストにファンがいれば、その人たちはあなたの楽曲を聴くことになります。そこであなたの楽曲が気に入られれば、あなたのファンになってくれる可能性もあります。
昨今はプレイリストに楽曲を入れてもらうのに効果的なツールも整っています。それらを使うのが手っ取り早くておすすめです。
SoundplateやSubmitHubなどの課金しなければ利用しにくいようなツールもありますが、まずは完全無料で利用できるDaily Playlistsからトライしてみて良いでしょう。一部制限はありますが、十分に世界中のプレイリストに楽曲をリーチできます。
より効果的にプレイリストに楽曲を入れてもらうなら、Daily Playlistsに課金してみても良いと思います。簡単な設定をするだけで、完全自動でプレイリストキュレーターへ楽曲を紹介してくれるので、かなり手間は省けます。お金で解決できるところは素直に利用してみても良いと思っています。
Spotify等のアーティストページに告知を掲載する
めちゃくちゃ効果があるとも言いにくいのですが、Spotifyのアーティストページには、そのアーティストが一番プッシュしたい楽曲やプレイリストを載せることができます。
Lofi/Chillジャンルでは、アーティストが好きで楽曲を聴く人がめちゃくちゃ多いわけではなく、プレイリストで聴いて雰囲気を楽しむ人の方が多いのですが、何かの拍子に見てもらえるかもしれませんので、アーティストページのテコ入れはやっておいて損はありません。
【任意】PROに登録しておく
これはやってもいいし、やらなくても良いのですが、何かしらのPROに登録するビートメイカーも少なくありません。
PROとは、日本でいうJASRACです。同様の著作権管理団体が、世界にはいくつかあります。
それらに登録しておくと、自分の予期せぬところで楽曲を使用された時に、若干の収益となって分配してくれることがあります。
僕は先輩の教えでBMIというPROに登録をしておりますが、登録していてめちゃくちゃ恩恵があるかっていうと、そうでもないのが実際のところです。楽曲をリリースするたびに登録するのもちょっと大変。
ただ、めちゃくちゃ再生数を獲得するようになって、アーティストとしての認知度が上がったら、どこかしらには登録した方が良いでしょう。
登録していなかったとしても活動に大きな影響はありませんので、こちらは任意で対応してください。
終わりに 〜実際にリリースされた楽曲はこちら!〜
色々と解説してきましたが、今回の企画で作ってきた楽曲、無事にリリースされております!
Ghetto Streetより、Groovin’ Streetという曲名でリリースされました!
こちらの楽曲は、同レーベルのコンピレーションアルバムUrbangroundに収録されてております!
アルバム通してめちゃくちゃイケてるので、ぜひこちらもチェックしてください!
なんだかんだでちゃんと記事にできてよかったです。投稿が完了するまでにものすごい時間がかかってしまいましたが、これからビートメイクを始めたい方たちの何かしらの参考になれば幸いです。
また、ビートメイクをするうえで何かお困りのことがあれば、お気軽にご相談ください。XやInstagramのDMは解放していますので、ご自由にどうぞ!
それでは、今回はこの辺で。
ではでは〜!