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TAKESY
Lofi / Chill Beatmaker
日本のLofi / Chill レーベルJapanolofi Recordsのスタッフ。
海外レーベルから楽曲リリース経験あり。

◆Release Label◆
Etymology Records
Chill Moon Music
Tsunami Sounds
Lo-fi Clouds
Calm Waves Records
Wavee Sound
Japanolofi Records

アートワークが秀逸だと思う楽曲(当サイト読者・Lofiビートメイカーの仲間内調べ)

世の中には、『ジャケ買い』という言葉があります。

CDのジャケットのアートワークにシビれて、アーティストや楽曲などろくすっぽ知らないけどついつい買ってしまった、みたいな行為のことを言いますが、音楽とアートワークの関係はやはり、切っても切り離せません。

音楽好きなら誰しも、心に残るアートワークは少なからずあるものです。

今回は、楽曲にフォーカスを当てるのではなく、アートワークにフォーカスを当てて楽曲を紹介していきます。

ご紹介するにあたり、Twitter上にアンケートフォームを掲載していました。

大変ありがたいことに、Lofiビートメイカーの仲間たちを中心に数名から回答をいただけたので、そちらをご紹介していきたいと思っております。

目次

The Beatles – Abbey Road

いただいた回答を眺めていながら、手が止まりました。The Beatles(ビートルズ)の『Abbey Road』です。

この回答はもうほんとに、大納得。

20世紀最大の美術作品の一つと言っても過言ではない。膨大なパロディを生み出し、「横断歩道を渡る4人の男」というモチーフを世界に定着させた。

konb

これだけシンプルな構図なのに、すごく印象に残る。まさに、konbさんの言うように芸術作品と呼べるほどのインパクトです。

このアルバムは、ビートルズの歴史上で最も危うい時期に製作されました。Get Back Sessionが頓挫し、解散を危惧されるほどに崩壊目前だった彼らが放った、起死回生の1枚だったのです。

そしてそれは、リリースされた瞬間から傑作と評価されるほどの超名盤となりました。

こういったエピソードも含めて、このアートワークは人々の心に残っているのかもしれません。

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The Beatles – Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band

こちらは僕の選出です。

ビートルズが作り出したコンセプトアルバム、『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』。

このアルバムのコンセプトは、『架空のバンドがアルバム1枚を通して様々なショーを展開していく』というもの。アルバムタイトルはその架空のバンドの名前です。

世界で初めて制作されたコンセプトアルバムと称する方もいるほどですが、その辺りは賛否両論ですね。

ただ、当時ブリティッシュインベイジョンでノリに乗っていたビートルズが作ったコンセプトアルバムだったので、その影響力は絶大でした。彼らを真似るように、コンセプトアルバムという形式が一気に世界中に広がっていったことは確かです。

歴史的にも素晴らしい偉業を成し遂げた1枚、ということでこちらも取り上げさせていただきました。

Nirvana – Nevermind

当時はアンダーグラウンドなジャンルであったグランジ・ロックの魅力を、シアトルの地から全米中に、そして世界中に知らしめた伝説的バンド、Nirvana(ニルヴァーナ)。

彼らの代表的なアルバムの一つがこの『Nevermind』ですね。僕も本当に大好きです。今でもよく聴く。

なにかと話題になるので?!

watase halu

Nirvanaの音楽は、彼らのサウンドや楽曲の世界観で語るよりも、バンドのアイコン的存在であるカート・コバーンの精神性で語られることがとても多いと思っています。

歪みを多用した過激なサウンドで知られるグランジシーンを、アンダーグラウンドなポジションから、誰もが認めるメジャーなところに押し上げることに強い信念を持っていたカート。バンドとしてリリースした1stアルバム『Bleach』で手応えを感じた彼は、より広い層にグランジの魅力を伝えるべく、グランジの過激なサウンドと、世間で流行していたポップなテイストを上手に混ぜ合わせた2ndアルバム『Nevermind』をリリースします。

これが記録的な大ヒットとなり、彼が掲げていた目標は見事に達成されたわけですが、同時にこれが、彼の持っていた信念に強いダメージを与えることになります。過激なグランジサウンドで勝負をしたかったはずが、不覚にも、売れ線を意識してポップな要素を足してしまった。自分にとっては軟派な音楽で世界中にファンが生まれ、その結果自分たちが神格化されてしまったことに激しく戸惑いを覚えたわけです。

Nirvanaというバンドの生き様についてはこれくらいにしつつ(気になる方はぜひ調べてみてください)、さて、個人的にはNevermindすごく大好きです。

Haluさんも言うように、何かと話題になるアルバムですね。先のバンドとしてのエピソードもそうですが、ジャケットに写っている○ん○ん出した赤ちゃん、大人になってから訴訟を起こしたとかも噂されます。

2022年にリリース30周年を迎えてリマスター版が発売されましたね。僕もしっかり入手しました。

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聴いたことがない方はぜひ聴いてみてください。いま聴いても、掛け値なしにカッコいいです。

Deftones – Koi No Yokan

オルタナティブな発想でメタルコア界を牽引するバンド、Deftones(デフトーンズ)。

seekxさんより、そんな彼らのジャケットアートワークからアルバム『Koi No Yokan』をピックアップしていただきました。

ハードコアというジャンルにもかかわらずクリア且つ美しい楽曲たちの世界観の楽曲にピッタリのアートワーク。アートワークと楽曲のイメージが完全に一致するため。

seekx

実は僕、このアルバムを聴いたことがなかったのですが、聴いてみると納得でした。すごく骨太なサウンドが鳴っているのに、楽曲全体はクリアな質感でまとまっている。うまーくダブリングを活用している印象です。

アルバム通して、メロコア感を味わうことができる秀逸な作品でした。確かに、ジャケットとマッチしているように思います。

未視聴の方はぜひこの機会に聴いてみてください。

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Bill Evans & Jim Hall – Undercurrent

今は亡き二人の巨匠による傑作アルバム、Undercurrent。命を失うにはあまりにも惜しかった方々の共演です。

一目惚れするアートワークでジャケ買い(古っw)必至です。フィジカル買って飾りたくなります。

ウロボロス

確かに、ジャケ買いしたくなっちゃうくらい幻想的なアートワーク。白い衣服を身に纏った女性が、水中のロケーションでゆらめく姿を表現した様子は妖艶の一言。このテイストの虜になってしまう方は多いのではないでしょうか?

音楽に対しては、無駄な解説不要。とにかく聴いてほしい。

二人のジャズマンによるピアノとギターの絡み合いがとにかく素晴らしいのです。

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AUDREY NUNA – a liquid breakfast DELUXE

無機質でもあり、有機的でもあり、優しくもあり、狂気的でもある。このアルバムから感じ取れるすべての感情を独創的なセンスで回収しているため。

ピピ

お恥ずかしながらこのAUDREY NUNA、今回の企画で初めて知りました。教えてくださったピピさんは、彼女のアルバム『a liquid breakfast』から、あえてのデラックスバージョンのアートワークを選出。

楽曲を聴くと、なるほど、ピピさんの解説が全てかもしれません。先入観なしでこのアートワークを見るとチャーミーな方のようにお見受けできますが、楽曲はなかなかに狂気的なドリル・ヒップホップです。そこに彼女の、どちらかというと無機質な声質の歌声が乗せられる。

それはまさに、アートワークのような、あえてディザーをかけた画質と非常にマッチする。

アルバム通して、エンターテインメントとして秀逸です。これはファンになっちゃう。

LINKIN PARK – Numb

説明不要のロックバンド、リンキン・パークのジャケットアートワークから、アルバム『Meteora』をチョイス。

アルバムジャケットがスプレー缶をもってドローイングしている写真。ジャケットからクリエイティブに夢中なんだって伝わったからです。

beat-togo(東郷一広)

選出してくださった東郷さんは、アルバムではなくあえて、収録曲『Numb』を指定してくださいました。

もともと知ってはいたアルバムだったのですが、改めて聴くと、このアルバムの曲順においては、このNumbが最後に位置することですごくストーリーが締まる。

やっぱりめっちゃカッコいいバンドですよね、リンキン・パークは。これも説明不要。とにかく聴くべし。

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Marvin Gaye – What’s Going On

こちらは僕の選出です。マーヴィン・ゲイの代表的アルバム作品『What’s Going On』を選ばせていただきました。

マーヴィンといえば、類まれなる才能を持っていながら、自身の内面との戦いや、金と女性の問題に苦しんだシンガーでもあります。彼のアーティスト人生は、勝ち馬に乗っかることをとにかく意識した初期から、二人の女性との愛憎に苦しんだ中期、狂気的な人生に悩まされ父親との確執の末に命を落とした晩期に切り分けて考えることができると思いますが、このアルバムは中期の作品です。

アメリカを起因とする戦争や紛争、あまりにもひどい黒人差別に対して、『一体全体、どうなっちまったんだ?』とのメッセージを強く込めた本作。アルバム全体を通して、彼の宗派であるキリスト教の教えを思わせる愛の言葉が溢れているのですが、その中に確かに、社会に対する強い提言を感じられます。楽曲のテイストは、ゴスペル・ソウルで全曲まとまっています。遊び心も満載。

僕がこのアルバムのアートワークが好きなのは、数々の狂気に苛まれた彼にしかできないその虚な眼差しが、社会に対して確かに憂い嘆いている様子が窺えるからです。

なんと言いましょう、中期以降の彼って、常に目が死んでる感じするんですよね。そこから感情を読み取るのはなかなか難しいと思っているのですが、このアートワークからは感情を感じることができる気がしているのです。

アルバムも秀逸な作品なので、未視聴の方はぜひ聴いてみてください。

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Tokyo Chill Girl Vol. 1 – Japanolofi Records × Tsunami Sounds

僕も運営に参加しているJapanolofi Recordsが、アメリカのレーベルTsunami Soundsと共同でリリースしたコンピレーションアルバム、Tokyo Chill Girl。

めちゃくちゃ手前味噌にはなってしまうのですが、選出してくれたスタッフがおられましたので、せっかくなので簡単にご紹介だけ。

このアルバムは、サブミッションのタイミングから海外からの反響が凄まじかったことが記憶に新しいですが、海外のアニメ好きLofi層のみんなのハートをがっちり掴んだためではないか!!と分析しています!!

Yotsugi

このアルバムのリリースは我々の肝入りでして、アートワークの制作から、ビートメイカーたちへの声かけ、楽曲の選考対応まで、とにかくこだわり抜いて出来上がった作品です。

新興レーベルでは収録できないようなビッグネームの方達を僕らのラインナップに追加することができたのは本当に誇りだし、この作品をきっかけに、多くの海外ビートメイカーたちに認知されたようにも感じています。

Lofi音楽をまだ知らないと言う方にこそ、ぜひ聴いてほしい作品です。

終わりに

僕の体力の問題で全てを取り上げることができませんでしたが、アンケートに答えてくださった方には、一人3曲ずつ選曲をお願いしていました。全ての楽曲を改めて聴かせていただきましたが、本当に皆さん、秀逸な選曲です。

そして、こういう企画は自分が普段聴かないような楽曲を知ることができる良い機会でもあるので、今後も似たようなことをしていきたいなと思っています!

またどこかのタイミングでアンケートを公開しますので、ご興味のある方はお気軽にご参加ください!

それでは、今回はこの辺で。
また次回の更新でお会いしましょう!

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