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TAKESY
Lofi / Chill Beatmaker
日本のLofi / Chill レーベルJapanolofi Recordsのスタッフ。
海外レーベルから楽曲リリース経験あり。

◆Release Label◆
Etymology Records
Chill Moon Music
Tsunami Sounds
Lo-fi Clouds
Calm Waves Records
Wavee Sound
Japanolofi Records
TAKESY’s Selection Playlists

一流音楽家に編曲依頼ができるSuper dolphinが凄すぎた! 関係者インタビューで判明したその魅力を解説!

音楽活動において、自分の作品をもっとブラッシュアップさせたいと感じたとき、『自分以外の誰かに編曲を依頼する』というのは有効な手立ての一つです。

自分一人で作り上げる作品は、どこまで行っても、自分だけの感性で作られるもの。ここに他者の感性が混ざることで、思わぬ化学反応を引き起こし、作品がより高いレベルにまで昇華されることも多々あります。

さて、世の中には、編曲対応をメインとするサービスも存在しています。

Apple Music、Spotify等への配信を可能にするディストリビューションサービス『Frekul(フリクル)』が、独自に編曲サービスを展開していたことはご存じでしょうか?

その名も、Super dolphin

アーティストの楽曲に対し、第一線で活躍する一流編曲家たちによる手を加えることで、そのクオリティをさらに進化させてくれるサービスです。

アーティストからすれば、プロの手を借りて進化した楽曲を配信できるわけですから、ディストリビューションサービスと編曲サービスの親和性は非常に高いと言えます。

しかし、編曲依頼って、かなり勇気のいることだと思うのです。

 

自分の楽曲が、自分が望まない形で変化してしまったらどうしよう?

どんな人に自分の楽曲を触られてしまうんだろう?

そもそも、編曲ってどんな流れでやるのか。依頼するとして、事前に何を用意すれば良いの?

 

丹精込めて作った楽曲です。不安が大きくなるのは当たり前と言えます。

実はこの度、そんな皆さんの不安を解消するべく、Super dolphinの運営に携わる方に直接インタビューをさせていただくことができました!

どのような流れで対応するのか。ミュージシャンの意図はちゃんと汲んでもらえるのか。そもそも、どれくらいの実績のある人が編曲にあたるのか。

皆さんが気になるであろう疑問をストレートにぶつけてきましたので、編曲依頼を検討していた方はぜひ、最後までご覧ください。

Super dolphinの熱い想いもたくさんお話しいただいています!

この記事はこんな方におすすめ!

・楽曲の編曲依頼を検討している

・編曲サービスがどんなものなのか気になる

・自分の楽曲にどうも自信が持てない

この記事はこんな人が書いています

・現役DTMer、トラックメイカー

・作曲、編曲、ミックス、マスタリング依頼対応経験あり

目次

Super dolphinとは?

Super dolphinは、ディストリビューションサービス『Frekul』が展開する新たな編曲サービス。

一律88,000円で、第一線で活躍する一流の作編曲家に楽曲のブラッシュアップを依頼することができます。

編曲にあたる方たちについては、その素性は明かされておりません。いわゆる『覆面編曲家』集団が、プロの現場で培った技術を駆使して依頼者の楽曲をより輝かせてくれるわけです。(編曲家の素性を明かしていない理由はこのインタビューでしっかり語られています)

2022年5月時点でサービススタートから4カ月となりますが、まだ始まって間もない段階でありながら、依頼案件数はすでに数十曲にものぼるとのことです。

Frekul登録アーティストが約20,000組いるとはいえ、開始4ヶ月で数十件の依頼をこなしているというのは、とても好調な出だしだと言えます。

Frekulといえば、Tune CoreやBIG UPなどの数多くのディストリビューションサービスが月額制を採用しているなかで、完全無料で楽曲配信ができることで注目を集めたサービスです。

「楽曲配信はしたいけど、お金がかかるのはなぁ…」と躊躇していたアーティストたちのニーズに明確に答える形で運営されてきたサービスなので、現在ではディストリビューションサービスのなかでも強力な選択肢の一つとなっています。

Frekul、Super dolphinともに、運営しているのは株式会社ワールドスケープ

『実力あるアーティストが、公正に、経済的に評価される世界を作る』をモットーに、ITスキルを駆使して音楽業界の活性化に取り組んでいる実力十分な企業です。

今回はワールドスケープ社の取締役であり、Super dolphinの発足と運営に携わっておられる海保さまにお話を伺うことができました。

今回インタビューに応じてくださったSuper dolphin 海保さま

かなり答えにくいであろうこともズケズケと訊ねてしまったのですが、快く答えてくださりました。

今回のインタビュー、個人的にはすごく有意義な時間だったと感じていまして、Super dolphinのサービス内容を深掘りできるだけでなく、利用するメリット、サービス運営チームの想いなど、Super dolphinの魅力を十分に理解することができました。

ここから、インタビュー内容をご紹介しながら、Super dolphinを利用することのメリットをお伝えしていきます。

以下、私を『TAKESY』、Super dolphin海保さまを『Sd海保氏』として、実際の会話を掲載いたします!

Super dolphinに編曲を依頼するメリット

フルコーラスのメロディがあれば、口笛と手拍子でも依頼可能

編曲を依頼するにあたり、どれくらいのフレーズができていれば依頼可能なのかは気になるところです。

Super dolphinの公式サイトを見たとき、『どんなに簡易的なデモであっても、第一線で活躍する編曲家たちが素晴らしい楽曲に仕上げます!』というメッセージを感じ取りました。

しかし実際のところ、デモ音源の完成度はどれくらい固まっていれば依頼可能なのでしょうか。サビだけできている状態でも良いのか。オケはなく、ボーカルのメロディラインだけ出来上がっている状態でも良いのか。

編曲依頼時に必要なデモの完成度の基準について、さっそく訊いてみました。

 

Sd海保氏

まさに今回お答えしたかった質問です。ご依頼いただくにあたっては、その辺りのルールは明確に決めております。

それは『フルコーラスのメロディが出来上がっていること』です。

TAKESY

ボーカルフレーズがフルコーラスで出来上がっているなら、どんなに簡易的なデモであっても問題ないですか?

Sd海保氏

はい。この条件さえ満たしていれば、どんなに簡易的なデモであっても、もっと言ってしまえば、たとえ鼻歌であってもご依頼いただくことが可能です。これが、サビだけできている状態や、Aメロのみ固まっていないような状態だった場合は、一度フルコーラスのメロディを作ってからご依頼いただくようにお願いしています。

逆に言えば、「イントロのオケが固まっていない」とか、「Dメロの間奏が浮かばない」といった状態でも、フルコーラス分のメロディが固まってさえいば、ご依頼いただくことは可能です。

TAKESY

オケがなくとも、メロディだけあれば大丈夫ということでしょうか?

Sd海保氏

その通りです。例えばこれが、鼻歌のみで、その音程がまったく特定できないような状態で送られてきた場合だとさすがに対応は難しいですが、手拍子とかで拍がわかるような状態で、音程がある程度特定できれば問題ありません。

TAKESY

編曲家の方にとって、全編鼻歌でデモが送られてきたら大変ですよね。実際に、「ちょっとこれ音程読めないな…」というような状態でご依頼が来たことはあったりしますか?

Sd海保氏

幸い、「うわぁ、これはキツいな」っていうケースはこれまで一度もなかったんですよ。なのでそういった事態に直面したことはないのですが、依頼可能なデモの基準としては、メロディがわかる状態であれば、歌詞がなくとも、たとえラララ歌唱でも問題ないですし、iPhone等で録音されたものでも対応可能です。

変な話、メロディの音程と拍のタイミングさえわかれば、デモのクオリティは低くても問題ありません。そのデモをプロクオリティまで持っていくことが我々の存在する意義なので、どんなデモでも一度送ってみていただければと思います。

 

フルコーラス分のメロディフレーズが明確にわかる状態であれば、たとえiPhoneで手拍子に合わせて口笛を録音した状態であっても依頼することは可能とのことでした。

ここさえ守れていれば、オケのクオリティは多少低くても依頼することは可能そうです。比較的オーダーしやすいのではないでしょうか。

どんな年代・ジャンルの楽曲が来てもアレンジ対応可能

人それぞれ好みのジャンルは様々。編曲サービスにとっては、対応できるジャンルの幅広さはとても重要です。

なかには、過去に作った大切な楽曲を、現代風にリアレンジしてリリースしたいと考える方もいらっしゃるでしょう。

Super dolphinでは、どれくらい幅広いジャンルの編曲対応ができるのか。これについて、以下のようにお答えいただきました。

 

Sd海保氏

様々なジャンルに対応できるよう、複数の編曲家を集めています。人それぞれ得意とするジャンルは異なりますし、複数の依頼が同時に舞い込んでも対処できるように体制は整えているつもりです。また、過去にも「昔つくった楽曲をリアレンジしてほしい」という依頼は受けたことがありますし、基本的にどんな年代・ジャンルの楽曲が来ても大丈夫です。

TAKESY

数々の依頼に対応していくなかで、何か特徴的なエピソードはありますか?

Sd海保氏

すごく印象深かった案件があります。依頼者は50代くらいで、趣味で音楽活動をされている方だったのですが、「過去に制作した大切な一曲をプロに編曲して欲しい」とご依頼くださったんです。これが、編曲チーム内でも感動してしまうくらい、素晴らしい楽曲に生まれ変わりまして。依頼者の方も、とても感謝してくださいました。

TAKESY

それくらいの年齢の方の過去の曲となると、デモのサウンドは現代のそれとはかなり異なっていたのではないですか?

Sd海保氏

そうですね、やはり当時のサウンドで作られていた楽曲だったので、多少の古めかしさはありました。それを現代のセンスで練り直したときに、いまのJ-POPとして発売されていてもおかしくないくらいのクオリティに仕上がって。

本人はとてつもなく感激されていて、きっと、この方の人生においてすごく良いことをしてあげられたんだろうなと感じました。

TAKESY

とても良いお話ですね! そこまで喜んでいただけると、編曲家冥利に尽きるというものではないですか?

Sd海保氏

本当にそうだと思います。この方が長く活動されてきたなかの大切なマスターピースを、現代にも残せるような形で輝かせることができたのは、このサービスを立ち上げてて良かったなと思えた瞬間でもありました。

 

どんなに昔の楽曲が来ても、現代J-Pop風にアレンジできてしまうほどの編曲スキルがある、ということですね。

僕も曲がりなりにもミュージシャンなのでわかるのですが、編曲って本当に難しいんです。ある程度出来上がってしまっている楽曲であればあるほど、手を加えることは特に難しい。

先のお話だと、過去に楽曲としては一度出来上がってちて、それを現代風にアレンジしてほしい、というもの。すでに完成された構成からどこを崩すのか、また、それをどのように再構築するのか。まさしく編曲家の手腕が問われるところです。

そんな案件でも、依頼者から十分にご満足いただけたというのは、素晴らしい実績だと感じました。

キャンセル案件ゼロ! 依頼者の満足度100%

サービスを運営するうえで、顧客満足度は重要な指標です。まだ依頼としては数十件とのことですが、これまでにキャンセルに発展してしまった案件があるかどうかも訊いてみました。

 

Sd海保氏

幸い、依頼を対応していくなかで泥沼化してしまったことはなく、キャンセルは今のところ発生していません。ただ、強いてこれまでの事例のなかでマイナスな面を挙げるとすればやはり、リテイクでしょうか。

TAKESY

なるほど、この手のサービスを続ける上では、切っても切り離せないことですよね。

Sd海保氏

依頼される皆さまの、自身の活動に対する想いの強さゆえのことですから。致し方ないことだと理解はしています。

ただ、ひとつ付け加えたいのは、依頼者のイメージに沿えなかったがためのリテイク、というのはあまり発生してないんです。どちらかと言うと、ご依頼いただいた後で、依頼者の気が変わってしまったパターンです。

TAKESY

「やっぱり先ほどの要望は訂正して、こっちのパターンでお願いします!」みたいな?

Sd海保氏

そうなんです。可能な限りリテイクは一度でお願いします、とはさせていただいているのですが、結果として何度かリテイクが発生してしまった、ということはありました。

TAKESY

しかし、キャンセル案件がゼロということは、その依頼者にも最終的にはご納得いただけた、ということですよね? それってすごいことじゃないですか?

Sd海保氏

ありがとうございます。キャンセルゼロ、というのは分かりやすく顧客満足度を示せるものでもあるので、ここは今後も継続できるようにしていきたいところです。

 

顧客満足度はなにも、編曲のスキルだけで決まるものでもありません。サービスに対応する方の接客や、トラブルがあった際のフォローの手際の良さなど、総合的に見て判断されるものです。

顧客対応時の体制については、次の項でご紹介していきます。

依頼確定前にミーティングで依頼者の要望を明確に言語化してくれる

先に少しリテイクについて触れましたが、依頼者の要望をきちんと汲み取ってくれるかどうかは重要な問題です。

せっかく依頼したのに、出来上がった楽曲が自分の想定とは異なるものだったらすごく残念ですよね。

Super dolphinでは、依頼者からヒアリングした要望をどのように編曲家に伝えているのか。その体制についてもお話を伺ってみました。

 

Sd海保氏

ご依頼が入ったら、まずはヒアリング担当者を設定して、その者が依頼者とディスカッションをしていきます。依頼者と編曲家との橋渡しとなる役目なので、依頼者が考えている表現の方向性を『なんとなく』で済ませることなく、きちんと言語化することに特に力を入れています

例えば、「なんとなくノれる感じでお願いします!」とか言われても、誰しもが戸惑ってしまいますよね。アップテンポが良いのか、キックに迫力が欲しいのか、全体的に明るい音色が欲しいのか等、可能な限りヒアリング時点で、依頼者の意図を解明できるように努めています。

TAKESY

ヒアリング担当者の方は、例えばコールセンタースタッフ経験者などの、ヒアリングに特化したスキルを持っている方たちなのですか?

Sd海保氏

ヒアリング担当者は、弊社ワールドスケープの社員です。全員が音楽的なバックグラウンドを持っていて、かつ、Frekulの運営にも携わっているのでインディーズアーティストたちの気持ちもよくわかっている

依頼者の要望を文章化する場合、依頼者の方と共通言語で対話をする必要があります。『音楽的なバックグラウンドがある人材がヒアリングに当たっている』というのは、当サービスの一つの強みだと思っています。

 

依頼者と編曲家との、意思疎通の交通整備にすごく力を入れている、とのことです。

たしかに、依頼者の要望を音楽的な観点でしっかり言語化することができれば、それは編曲家にとっては非常に分かりやすい設計図になります。

「キャンセル案件が今のところゼロ」というのは、こういったところにも秘訣がありそうです。

編曲家を匿名とすることで、通常なら依頼できないような実績の持ち主に依頼することができる!

Super dolphinについて調べていくうえで特に気になったのは、編曲家を匿名としている点です。

『第一線で活躍するミュージシャンが編曲にあたる』といったようなことが明記されてはいますが、編曲家の実績については一切明かされていません。

マーケティング的なメリットがあるからそうしているのかと思いましたが、依頼する側の心理としては、匿名であるよりも、どんな編曲実績があるのか見えていた方が安心できます。

編曲家を匿名とすることにはどのような意味があるのか。この問いにもきちんと答えてくださいました。

 

Sd海保氏

編曲チームのメンバーの多くは、日本のある程度有名なアーティストの作曲や編曲を担当した経験のあるミュージシャンです。さすがに「具体的にどのアーティストの楽曲を…」というのは明かせないので、どんな実績をお持ちの方たちかと訊かれると、解答としてはこれくらいになってしまいます。

TAKESY

そういった編曲家たちは、コンペのような形で選出しているのですか?

Sd海保氏

いえ、実はコンペは開催したことはなくて、チームを立ち上げる段階で、優れた作編曲家たちに声をかけていったのが始まりです。こちらとしてもクオリティを担保できるチームを作りたかったし、何より、依頼数がどれだけ取れるか読めない状態で、あまりに多くの編曲家を抱えるのは時期尚早かと考えたからです。

…が、せっかくなので編曲家の募集も出してみようと考えた時期もあり、Twitter上で編曲家を募集している旨を投稿したところ、200名近くの方にご応募いただきまして。嬉しい誤算だったというか。

TAKESY

200名ってすごいですね。いずれも実力派だったわけですか?

Sd海保氏

はい、ありがたいことに。中には、「いやいや嘘でしょ!?」と唸らずにはいられないほどの実績を持っておられる方もいらっしゃったりして、すごくびっくりしたんです。編曲家たちからの、匿名で依頼を受けることのニーズを強く感じ取った出来事でもありました。

TAKESY

と言うと?

Sd海保氏

第一線で活躍しておられるような編曲家の方々って、しがらみもすごく多くて。本当はもっと依頼を取りたいけど、いつも決まった事務所から仕事をもらっているので、他から探すのは不義理となりそうでやりづらい、とか。

だからこそ『匿名で依頼を受けられる』というのは、彼ら一流作編曲家にとって、周囲を気にすることなく自分の好きなように仕事ができる環境でもあるようで。

冷静に考えてみれば、我々Super dolphinは一律88,000円で依頼を受け付けておりますが、本来、素晴らしい実績をお持ちの方々は、この金額では受け付けていないはずなんです。

TAKESY

たしかに。その倍、あるいは3倍ほどはしますよね。

Sd海保氏

1曲あたり20万円の報酬で、そこにさらに印税が乗る、みたいな話もよく聞きますよね。金額的に見れば、Super dolphinを介して依頼を受けるほうが編曲家にとっては利益が少ないんです。そこにはもちろん、我々サービス運営側の取り分もあるわけですし、編曲家に渡っている金額はさらに少なくなります。

それでも、「隙間時間に匿名でやれるならやりたい」と考えるプロミュージシャンは少なくないみたいで。

TAKESY

なるほど。要するに、依頼する側にとっても、編曲家を匿名としていることにマイナスの要素など一つもない、と。

Sd海保氏

そうなんです。匿名であることは、どちらかというと実績のある編曲家にとってのメリットとして押し出していたのですが、それが巡り巡って、依頼者の方にも多大なメリットが与えられているというか。

88,000円と聞くと高額なイメージを持たれるかと思うのですが、通常なら88,000円ではとても依頼できないような方々に編曲を依頼できるので、依頼者にとってもすごくお得なサービスになっているんです。

 

いいですか。ここ、重要です。

編曲家を匿名としていることに、デメリットはひとつもありません!

いやむしろ、メリットしかない!

通常なら依頼できないような実力者たちに、僕らのような一般人ミュージシャンが簡単に依頼できてしまうサービスがSuper dolphinです。それも、本来プロに依頼する場合の半分以下の金額で。

本格的に活動しているインディーズアーティストの方も、趣味の範囲で活動しているアーティストの方も、ぜひ一度は利用してほしいサービスだなと感じました。

楽曲の権利は基本的に依頼者に譲渡! サンプリング等の使用もOK!

公式サイト上では『楽曲の権利は基本的に依頼者に譲渡する』ということが明記されていますが、納品された楽曲をどこまで自由に使うことができるのかも気になります。

たとえば、Hip Hopでよくあるサンプリング(楽曲の一部を切り取って、素材として楽曲のアレンジに使用すること)等で使用しても良いのか。こちらも確認してみました。

 

Sd海保氏

そこに関しては、Super dolphinとしてはまったく問題ないです。というのも、楽曲の権利は基本的に依頼者に譲渡しておりますので、その依頼者がサンプリングとして使われることを良しとしているのであれば、我々から何か言うことはありません。

TAKESY

サンプリングと不正流用との境界線って紙一重だと思ったりもするんですが、Super dolphinとして控えてほしいラインはどこからですか?

Sd海保氏

我々が「流用を禁止します」としているのはあくまで、編曲後の完成した楽曲にほとんど手を加えないまま、ボーカルラインだけ変える等して、それをまったく別の作品として売り出そうとする行為に対してです。ドラムのパラデータをそのまんま使って、他の作品に使っちゃおう、とか。

編曲が完了した後はパラデータも依頼者の方にお送りしているのですが、そのパラデータの素材をありのまま別の曲の素材として使われてしまうのはちょっと…といった感じです。

ただ、あんまりうるさいことを言うつもりもなくて。我々もしっかり88,000円頂戴してますし、Hip Hopにあるようなサンプリング的な使い方については、依頼者の方がOKなのであればそれで良いと思っています。

 

納品時に楽曲の権利も依頼者に渡しているので、依頼者さえ良ければ、楽曲の一部をサンプリングとして使用される程度なら問題ない、とのことでした。

もちろん、まったく手を加えずに流用する行為は控えるべきですが、新たな表現として、楽曲の一部をエッセンスとして使う分には良さそうです。

重ねてですが、あくまで依頼者の方が良しとしている場合に限り、の話ですのでご注意ください。

依頼者との連絡のやり取りは最小限に抑え、スピーディな対応を実現!

依頼してから、実際に納品されるまでの納期についても気になるところです。

公式サイトには『編曲に必要なデータが揃ってから、最長28日間で納品します』と明記されていますが、実際のところ、どれくらいの日数で納品されるのでしょうか。

依頼が入ってからのサービスの流れを解説していただきながら、納期が平均どれくらいになるかを訊いてみました。

Sd海保氏

まずはご依頼から納品までの流れを整理してお伝えします。公式サイトから会員登録をしていただくと、依頼フォームに辿り着きます。そこでは、楽曲のタイトル、フルコーラスのデモ、個人的にイメージしているリファレンス楽曲を2〜3曲ほど登録していきます。

TAKESY

なるほど。「こんな感じの楽曲にしてほしい!」というのを3曲まで指定できる、ということですね。

Sd海保氏

そうです。

必要な情報を登録したら、弊社(ワールドスケープ社)のヒアリング担当とのZoomミーティングの日時を指定していきます。ここまではSuper dolphinのサイト上で行なっていただく形です。

依頼者にとっても、実際に話をしてみなければ依頼をするか否かの判断材料にはならないと思いますので、この時点では正式な依頼ではなく、仮申請といった形です。費用も発生しません。

必要なデータは最初に送っていただいているので我々も確認している状態ですが、正式な依頼ではないので、まだ納品期限である28日間の起算日とはなりません。

TAKESY

では、正式な依頼となるタイミングというのは、そのミーティングを実施した後で、ということですか?

Sd海保氏

その通りです。ミーティングを実施した後は、ミーティングのなかで固まった方向性や依頼者の要望を細かく文章化して、一度依頼者に確認いただいています。その内容に、依頼者が目指す楽曲のイメージとギャップがあれば再度調整をしていく流れです。

最終的に依頼者がご納得いただけた段階で、料金をお支払いいただきます。ご依頼が確定するのはこの料金をお支払いいただいたタイミングで、『納品期限28日間』という考え方がスタートするのはこの時点からです。

TAKESY

約1ヶ月前後で完成まで仕上げるわけですね。これまでの案件で平均すると、大体どれくらいの日数で納品まで完了していますか?

Sd海保氏

そうですね。大体2週間くらいで、編曲家からは完成品をもらっています。

「1コーラス作った段階で一度依頼者に確認していただいて…」みたいなことは一切やっていなくて。『依頼者とのやりとりを最小限にする』というのをモットーにしているので、編曲家にはワンテイク目から完成品を送っていただいています。

それを弊社の社員で試聴して、依頼者の想いと乖離してなさそうだということを確認できたら、依頼者にそのままお送りする形です。「良い感じだと思うんですけどいかがでしょうか!?」みたいな。

TAKESY

途中経過を送って様子を見るのではなく、いきなりプロの本気をぶつけていくスタイル、ということですね。

Sd海保氏

はい、まさしく。そこでご納得いただけたなら、あとはパラデータとオケと歌入りデータを書き出してお渡しするだけなので、28日もかからずに納品まで完了します。

もしそこでリテイクがあれば、どのあたりを修正してほしいのかを改めて言語化する必要があるので、ディスカッションも含めさらに数日かかる、といった感じです。場合によっては再度ミーティングを行うこともありますが、メールでのやり取りで解決することがほとんどです。

TAKESY

ワンテイク目から完成品を提供するとのことですが、一発合格も結構あるんですか?

Sd海保氏

結構あります。感覚的には70%くらいはワンテイク目でOKをいただけています。そうなるように精鋭編曲家たちでチームを組んでいますし、我々としても、依頼者と編曲家の間の交通整備が十分にできていることの証でもあると思っています。

出来るだけここを100%に近づけていきたい、というのが今後の目標です。

 

依頼者と編曲家を繋ぐ導線を、ただレールを敷いて終わりにするだけでなく、きちんと整備をしたうえで仲介しているのは好感が持てます。

『依頼者とのやり取りを最小限に抑える』という考え方も、依頼者と編曲家の双方のストレスを軽減するためには必要なことです。交通整備にかなり力を入れていることが窺えます。

Frekul、Super dolphinの今後の展望

ここまでSuper dolphinの魅力を紹介してきました。

しかし、個人的にはやはり、Super dolphinの最大の魅力はディストリビューションサービスFrekulとの相乗効果だと考えています。

そこで最後に、Frekul、並びにSuper dolphinの今後の展望についてお伺いしてみました。

 

Sd海保氏

そうですね…いくつかあるんですけども、まずはやっぱり、このSuper dolphinをしっかり伸ばしていきたい想いは強いです。

スタートして間もないこともあり、まだまだ認知度は低いのが現状です。だからこそ、TAKESYさんのような方のお力をお借りして、より多くの方にリーチしたいというのはあります。

我々も88,000円を頂くに十分見合う価値は提供できている実感はあるので、認知さえされれば、より多くのアーティストの音楽活動を支援することができると思っています。

TAKESY

Frekulとの相乗効果も含め、ワールドスケープ社全体としてはいかがですか?

Sd海保氏

会社全体として言うならば、弊社はディストリビューションサービスと編曲サービスだけではなく、他にもいくつかのサービスを展開しています。

カラオケに自分のオリジナル楽曲を入れられるサービスもあれば、音楽事務所とのマッチングをサポートするサービスもありますし、投稿した楽曲を全国のカフェなどで店内BGMとして使っていただけるようなアプリケーションの開発もしています。それらのサービスを、併用していただけるような仕組みづくりにも力を入れているところです。

Super dolphineを通して完成した楽曲を、ディストリビューションサービスで配信していきながら、カラオケ配信もして、さらにレーベルとの接点にも繋げていく。インスト曲が出来上がったなら、それを店舗BGMとして使ってもらう。

それぞれ親和性のあるサービスなので、ぜひ、ユーザーには横断的にそれらを活用してほしいと思っています。

TAKESY

ミュージシャンが自分の活動を広げるのに必要なサービスを、ワールドスケープ社がワンストップで提供していく、ということですね。

Sd海保氏

はい、そこを目指しています。

最後に、まったく新しい取り組みとしていま検討しているのは、より作家目線に立ったサービスの展開です。

Super dolphinを立ち上げるにあたり、多くのミュージシャンたちにヒアリングをさせていただいたのですが、それは何も編曲についてのみ訊いたわけではなくて、今現在どのようなことに困っているかを訊いていました。結果、編曲についてのニーズが一定数確認できたのでSuper dolphinを立ち上げたわけですが、他にも、音楽出版社に対する不満の声が結構多くて。

TAKESY

なるほど、具体的にはどのような不満だったんですか?

Sd海保氏

作曲家とJASRACの間に入り、楽曲の権利を管理しているのが音楽出版社ですが、かなり汚い言い方をすれば「何にもしてくれないのに印税だけ半分持っていかれる!」みたいなこともやはり多いみたいで。その音楽出版社がある種政治的な力を持ってしまっているがために、作家たちから交渉する余地がないケースもあるみたいなんです。

なので、そこに対する解決策を、我々なりに何か作れないかなと考えています。まだ構想段階なので、具体的に何をするのかまでは決まってはいませんが、たとえば完全デジタルな音楽出版社を作るとか。

ITに強いのが弊社の強みでもあるので、何かしらの形で音楽家の皆さんの助けになれたらと思っています。

TAKESY

もっと業界をクリーンにしていきたい。そんな想いがある、と。

Sd海保氏

そうです。もちろん、これが現存する業界の仕組みに真っ向から対抗するようなものになるかはわからないです。

ただ、そこに悩まれているミュージシャンがいるなら、我々なりの解決策は何か考えたいなと思っています。

 

ワールドスケープ社、素晴らしい思想を持っているなと素直に感じました。

音楽に限らず、芸能に関する業界はどこも、大なり小なり闇を抱えています。そこをクリーンにしていく、というのは簡単なことではないですし、既存の業界との対立も生まれかねません。

でも、これは誰かがやらなければならないことでもあります。エンタメ業界がクリーンになれば、もっと多くの人がエンタメを盛り上げてくれる。

そこに少しでも何かできれば、と仰るワールドスケープ社が、僕はとても大好きになりました。

【終わりに】Super dolphinはあらゆる層のアーティストにおすすめしたい編曲サービス

今回お話を伺っていて、Super dolphinはあらゆる層のアーティストにおすすめしたいサービスだと強く思いました。

匿名でやらざるを得ないほどの一流編曲家たちに自分の楽曲をブラッシュアップしていただけるのは、どの層にだって効果的なはず。

一律88,000円、という金額を安いと取るか、高いと取るかは人それぞれですが、ここがペイできるなら、ぜひ一度は依頼してみて欲しいサービスです。

何より、「困っているアーティストを助けてあげたい」という強い想いがこのサービス、ひいては運営会社であるワールドスケープ社にはあります。そこが垣間見えたので、僕はこの企業を心から応援したいと思いました。

ミュージシャンファーストな企業が運営する、一流編曲家たちを集めた編曲サービス『Super dolphin』。

Frekulの登録と併せて、ご利用してみてはいかがでしょう?

 

今回は、Good Music & Life Styleの運営を開始してから初めての、インタビューによる取材を行った記事となりました。

最後に、ご協力くださったワールドスケープ社の海保さまに多大なる感謝を。

本当にありがとうございました!

 

それでは今回はこの辺で!

また次回の記事でお会いしましょう!!

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