僕がアウトレットモールをこよなく愛する理由

先日、アウトレットモールに行った。神戸三田プレミアムアウトレット。僕が今住んでいる京都から車で1時間15分ほどで行ける場所だ。

僕はアウトレットモールが好きで、休日の行き先の候補に必ず挙げてしまうほど。妻に却下されでもしない限り行っていたので、ここ最近はかなりの頻度で行っていたのではないだろうか。

アウトレットモール、何がそんなに好きなのかを整理してみたら、思いのほか自分でも納得できる理由だったので簡単にご紹介したい。興味のない方はブラウザバック推奨。

目次

ブランド品が定価よりも安く買える

まずはやはりここだろう。アウトレットモール、なんてものが存在する意義でもある。

大半のブランドが、シーズン中に売れ残ってしまったアイテムを集約して、通常よりも安価で提供する場としてアウトレットにショップを設けている。

消費者の心理からしたら、アウトレットに足を運べば、右も左もどのショップを見てもセール品ばかりなので、感覚がバグるわけだ。何を買っても得をした気分になる。

例えばCalvin Klein(カルバンクライン)。

かつてはラグジュアリーブランドと呼べるラインでアイテムを展開していたが、セカンドラインとして展開していたラインナップの方が売り上げを叩き出していたために、今ではミドルブランドとして素晴らしい地位を築いている。(それでも十分お高いお値段するけど)

先日は神戸三田プレミアムアウトレットのCalvin Kleinで短丈のMA-1のカーキ色ボンバージャケットを購入したが、定価では45000円ほどだったのが、50%オフした上でさらに15%オフみたいな割引になっていて、気付けば20000円を下回っていた。これだけ割引されていると、20000円って価格がそもそも一般的には高額であることがどうでも良くなってくる。

このような割引率は、いわゆるハイブランドでも平気で起こる。

PRADA(プラダ)なんかは顕著だ。

昨今のプラダのシューズは、特徴的なソールのアイテムがかなり人気だった。僕も例に漏れず欲しがったわけだが、アウトレットに置いてあることは結構稀で、あるとしてもサイズがどうにもこうにも合わないことが多い。

それがどうだ、ふと神戸三田のPRADAに足を運んでみれば、あの特徴的なソールのラインナップのチェルシーブーツがあるではないか。展示品の一点限り。サイズはワンサイズ大きいだけで、ものすごく履きにくいわけでもない。

値段を訊くと、定価では22万円のところが、50%オフで11万円ときた。安すぎる。そもそも11万円がすでにバカ高いじゃねぇかって議論はもう僕の中にはなかった。感覚バグである。

普段僕はジップアップブーツを履いていたが、ジップアップって結構めんどくさい。子供を連れて出かけるとなると、このジップアップの手間が致命的になる。そのわずかな時間でさえも、子供はどこへでも走って親の傍から離れていくし、危険に遭う可能性は十分だ。なので、チェルシーブーツが欲しいなとちょうど思っていた。

ブーツだし、ワンサイズ大きいくらいなら、中敷を入れればいくらでもサイズ調整はできる。もちろん購入に踏み切った。

若干話は逸れたが、やはり特筆すべきは定価よりも圧倒的に安く購入できること。洋服が好きだけど、百貨店で揃えるには財力が追いつかない、まさに僕のような人間には嬉しい空間だと言える。

アウトレットで購入したアイテムに利益をつけて転売、みたいなことをやっている人も多いだろう。法に触れない範囲でやる必要はあるが、ビジネスモデルとしては悪くない。それが可能となるくらいの叩き売りが、アウトレットモールでは日常的にされているわけだ。

ショップ内で流れる音楽をShazamでディグれる

アパレルブランドの店内では十中八九、音楽が流れている。オリジナルのBGMを流している様なブランドは稀で、ほとんどの店舗が、世に出ているヒットチャートからブランドイメージに即した楽曲を集めたプレイリストを流している。

この店内で流れる音楽を聴くのが本当に楽しい。ブランドの色が濃く出るからだ。そしてこれは、自分が今まで聴いたことのなかった音楽との出会いの場でもある。

特に先日は、Ron Herman(ロンハーマン)の店内で嬉しい出会いがあった。ロンハーマンといば、リラックス感を押し出した綺麗めのカジュアルファッションが特徴的なブランドだ。言わずもがな、店内に流れる音楽はチルいチューンばかりである。

店内にふと流れていた曲に心を掴まれて、すぐにShazamでリサーチ。そこで表示された結果がこちら。

Mac Ayresのwrong。

最高だ。Lofi Beatsに通ずるテイストの楽曲に、優しい歌声が乗っかる。実に心地良い。

スマホにShazamを入れておけば、こうした素晴らしい音楽との出会いもすぐにディグの場に変わる。これはきっとアウトレットモールという環境に限った話ではないが、世界観が整ったブランドばかりが集う場所であることを考えれば、アウトレットモールは楽曲ディグの場としては優れていると言えるだろう。

 

子供向けの遊具やペットの遊び場が充実している

すべてのアウトレットモールに共通しているわけではないが、場所によっては子供向けの遊具が豊富だったり、ドッグランのような施設が併設されていることがある。これもファミリー層には嬉しいポイントだ。

我が家はそうでもないが、ご家庭によってはお買い物はママに楽しんでもらって、パパは子供の相手をしながら待機、みたいなことが往々にしてあると聞く。そういうご家庭にはありがたい環境ではあると思う。

場所によっては、モールから少し車で移動すればアミューズメントパークがあったりもするので、大人だけが楽しむのではなく、子供たちにも楽しんでもらえるような計画も立てやすい。

関西圏では、滋賀の竜王アウトレット、兵庫の神戸三田アウトレット、大阪のりんくうアウトレット、三重の長島ジャズドリームあたりが行きやすいアウトレットモールになるが、いずれも近隣に子供が楽しめそうな施設がある。

家族全員が楽しめるようなイベントとして、宿泊込みで行くのも悪くないだろう。

ポイントが貯まる

アウトレットモールは大きく分けて2種類ある。三井不動産グループ系列か、三菱地所グループ系列かの違いだ。基本的に前者は三井アウトレットパーク、後者はプレミアムアウトレットと名称が決まっている。

それぞれポイントシステムが採用されており、お買い物をすればするほど、後々お得になるような仕組みが整えられている。

個人的には三井不動産系列の施設が好きで、こちらのポイントはアウトレットモールに限らず、ららぽーとでもポイントが貯められる。貯めたポイントはもちろん、ショッピング時に使うことが可能だ。

ポイントシステムに登録しておけば、駐車場代が一定時間無料になるような仕組みも整っているので、この辺り三井不動産グループは上手にやっている印象がある。

一方の三菱地所系列のポイントは、今ひとつ使いにくい。専用のクレジットカードを作らなければ、ポイントが溜まらない仕組みだ。

三井不動産系列でも、クレジットカードを作ればより効果的にポイントが溜まる仕組みは設けられているが、カードを作らずとも、ポイントシステムに参加することはできる。メインカードが既に決まっている僕のような人間には、三菱地所系列のポイントシステムはどうしても取っ付きづらい。

ただ、それぞれの系列のアウトレットに入っているショップは好みが分かれるところで、プレミアムアウトレットの方がよりハイブランドに傾倒しているイメージはある。三井不動産グループだと、長島ジャズドリームはだいぶハイブランド寄りだが、他の施設ではミドルブランドから下の、比較的手の届きやすいブランドの方が多く集まっている印象だ。

ポイントを優先するか、入っているショップを優先するかは人それぞれなので、お好みに合わせて行き先をチョイスするのが良いだろう。我が家の場合は割とポイント優先で行き先を決めていて、本当に欲しいものがプレミアムアウトレットにしかない場合のみ、そちらに行くようにしている。

 

終わりに

ファッションが好きな人間としては、やはりハイブランドのアイテムには心惹かれるものがある。ラグジュアリー感が欲しい、というよりは、ハイブランドになるとデザイナーの嗜好が強く現れ、生地やシルエットが他と被らない美しさを孕んでいることがあるからだ。

ただし、あんなもの定価で買い続けるのは限界がある。残念ながら僕もごくごく一般的な家庭で、富裕層でもなんでもない。そういう人間にとって、アウトレットモールという環境は本当にありがたい場所になる。

年に数回しかできない爆買いを、アウトレットモールでお得に楽しむのはいかがだろうか。皆さんのお買い物が清々しいくらいに気持ちの良いものになることを願っている。

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