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TAKESY
Lofi / Chill Beatmaker
日本のLofi / Chill レーベルJapanolofi Recordsのスタッフ。
海外レーベルから楽曲リリース経験あり。

◆Release Label◆
Etymology Records
Chill Moon Music
Tsunami Sounds
Lo-fi Clouds
Calm Waves Records
Wavee Sound
Japanolofi Records

音楽の世界の最大の謎、27クラブとは? 偉大なミュージシャンは27歳で死ぬ?

 

皆さんは、the 27 club(以下27クラブ)をご存知でしょうか?

往年の音楽が好きな方はご存知の方も多いでしょう。昨今のポップスだけを好んで聴いている方はおそらく、初めて聞く言葉かもしれません。

今回はこの27クラブについて触れていきます。良ければ最後までお付き合いください!

目次

the 27 club(27クラブ)とは?

27クラブとは、偉大なミュージシャンたちの総称です。

偉大なミュージシャンと言ってもいっぱいいるじゃないか、と思った方も多いでしょう。実はこれ、その中でもとりわけ、27歳で命を落としたトップミュージシャンのことを指しているんです。

ある一定の時期から、ミュージシャンに限らず芸術家全般や俳優などもこのクラブのメンバーとして数えられるようになりましたが、元々は27歳でこの世を去ってしまったミュージシャンたちを指した総称でした。

これ、本当に不思議なのですが、スター街道を上り詰めていたミュージシャンで、27歳で命を落とす方、なぜか多いんですよ。

例えば、いまなお史上最高のギタリストと名高いジミ・ヘンドリックス。

ロックに美しい文学を持ってきた第一人者と言われるドアーズのジム・モリソン

イギリス出身の世界的ロックバンド、ローリングストーンズの創始者ブライアン・ジョーンズ

ハスキーでパワフルな歌唱が特徴的なジャニス・ジョプリン。

いま挙げた方々は、60年代後半から70年代前半にかけて立て続けに亡くなっていったミュージシャンたちです。いずれの方も27歳でした。この一連の訃報をきっかけに、『音楽で成功を掴んだ若き才能たちは27歳で死ぬ』というジンクスがまことしやかに囁かれるようになりました。

ここで挙がったミュージシャンに限らず、27歳で命を落としたミュージシャンのほとんどがドラッグやアルコールに溺れて短命で終わっています。いずれのミュージシャンも、亡くなる直前の終末期には少し狂気めいた部分が目立っていることです。

もし興味があれば上記のミュージシャンたちの名前をWikipediaなどで調べてみてください。彼らの人生一端を読んでみると、なかなか面白いです。

 

27クラブのメンバーとされる他のミュージシャンたち

エイミー・ワインハウス、ピート・ハム、ジェイコブ・ミラー、リッチー・エドワーズなど

27クラブという概念の誕生のきっかけ

この27クラブという言葉が生まれたのは、1994年のことです。この年にも偉大なミュージシャンが27歳でこの世を去っています。

今現在でも人気が衰えることを知らないアメリカの伝説的ロックバンドNirvana(ニルヴァーナ)のギターボーカル、カート・コバーンです。

 

Kurt Cobain(カート・コバーン)

 

ニルヴァーナ、今年の11月には、彼らを一気にスターダムに押し上げた大名盤Nevermindの30周年記念盤の発売が決定していますね。僕は迷わず限定版を予約してしまいましたが。笑

 

 

話を戻しましょう。

カートが亡くなった際、彼の母親がインタビューに答える際、「息子は愚か者のクラブの仲間入りをしてしまったわ」と嘆いたことから、『27クラブ』という言葉は広く知れ渡ることとなります。

偉大なミュージシャンたちが27歳で命を落としていたことは、トップミュージシャンを息子に持つ親として知っていたはずで、それらの方々をクラブ活動に例えて、揶揄するつもりの表現であったとは思いますが、意図せずしてあまりにもぴったりな呼称を生み出してしまったわけです。

 

27クラブの第一人者はあの伝説のブルースギター奏者

さて、27クラブという言葉が生まれたのは1994年、カートの母親がきっかけではありますが、「27歳で亡くなってしまったミュージシャンの第一人者って誰なんだ?」と気になる方もいらっしゃることでしょう。

遡ること1920年代。

ロバート・ジョンソン、という一人のブルースミュージシャンがその最初期なのではないか、と言われています。

 

Robert Johnson(ロバート・ジョンソン)

 

彼は1920年代後半から1930年代にかけて、ギター1本を手にブルースの弾き語りをしてアメリカ大陸中を歩いて回っていました。しかし残念なことに、彼はギターがとにかく下手だった。バーやパブでギターを披露することが当時のミュージシャンのライヴパフォーマンスのメインだったわけですが、どこの場所に行ってもブーイングの嵐だったそうです。

それが、ある時、ある日を境に、突然プレイングが上手くなりました。

ただ上手くなった、なんてものじゃない。常人では追いつけないような、超人的なプレイを弾きこなすようになったのです。

あまりに突然ギターが上手くなったものだから、彼を知る人々は困惑しました。 やがて人々は、こう噂するようになります。

 

あいつは自分の魂と引き換えにギタープレイの技術を身につけた。

悪魔と取引したのさ。

ロバートは夜中、町外れの見晴らしの良い十字路で、ギターを弾いた。下手くそな旋律を奏でて、その後で神にミュージシャンとしての成功を祈った。すると、悪魔がやってきて、そこで契約をしたんだ、と。

 

この悪魔の契約の物語をクロスロード伝説、と呼びますが、実際のところ、ロバートジョンソンがそんな黒魔術めいたことを本当にしたのかはわかりません。が、ある日突然ギタープレイが超人的になったのは事実のようです。

そんな彼は、27歳で命を落としてしまいます。27クラブの本当の始まりは、この悪魔の契約のストーリーからだ、と言われています。

もっと遡れば27歳で亡くなったミュージシャンはいるでしょう。が、それは後付けではないかと僕は考えています。やはり、悪魔と契約したロバート・ジョンソンが第一人者である、と考えるのが自然ではないでしょうか。

 

27クラブを題材にした作品

この27クラブ、かなりオカルト要素の強い概念でもあるので、創作物に引用されることが多いです。楽曲のテーマになったり、漫画で取り上げられたりとか。

個人的におすすめなのは、シオリ・エクスペリエンスという漫画です。

ある日27歳の英語教師の家に、ジミヘンの幽霊が現れてギターを弾き始める、って言うはちゃめちゃなストーリーですが、コメディタッチでありながら青春バンドものでもあり、とにかく熱い展開がたくさん用意されているんですよ。

また、音楽系の漫画においてとても重要なのは、ちゃんと音が視覚的に捉えられるかどうか、だと考えています。その点、このシオリ・エクスペリエンスはしっかりと『音が視える』作品です。音楽漫画として、十分に完成されている作品だと思っています。

この作品では、本日ご紹介したような27クラブのミュージシャンたちが次々と出てきます。彼らはそれぞれ幽霊となって、現代のミュージシャンたちと契約して憑依している、というような設定。実際に彼らの過去についても触れられていますが、まぁそれもしっかり史実に則った描写になっていて、ミュージシャンの方はにやけながら読むことができるでしょう。

ミュージシャンでなくとも、笑いあり、涙ありの優れたエンターテインメント作品なので、漫画好きの方にもおすすめです。

興味があれば是非、読んでみてください。いまならマンガUPというアプリで無料で読むことができます。

ちなみに僕はマンガUPで読んでみてからどっぷりハマりすぎて、全巻まとめ買いしてしまいました。笑

【終わりに】27歳で命を落としたミュージシャンの音楽、すごく良い

今回は27クラブについてお伝えしてきましたが、ぜひ、27歳で命を落としたミュージシャンたちの音楽を聴いてみてほしいと思います。なんとも言えない感動を覚えます。

短命でありながら世間から注目を受けた彼ら、間違いなく、命を落とす最後まで楽曲に等身大の想いを凝縮している。でなければ、その当時に売れるはずがないのです。

Apple MusicやAmazon Music等のサブスクに加入している方はぜひ一度、彼らの楽曲を聴いてみてください。きっと心にくるものがあるはず。

 

それでは、今回はこの辺で。

また次回の更新でお会いしましょう!

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