どうもRooveです!
時代の流れに合わせて、音楽の楽しみ方は日々変わってきています。
以前はCDを集めてコンポやポータブルプレイヤーで聴いていたのが、昨今はすっかり音楽配信サブスクリプションサービスに主流が移り変わってしまいました。
CD愛好家であればあるほど、この手のサブスクに抵抗があるのではないかと思います。CDにはCDの楽しみ方があるし、CDを手に取る感覚が愛おしくてたまらない方にとっては、何もかもがデジタルで形がないものになってしまう現代に若干の虚しさを感じるところではないでしょうか。
なぜそう思うかって、僕もそんな人間の一人だからです。
趣味が中古レコードショップ巡りで、営業の仕事の合間にこっそりと行きつけのお店に通った回数は数知れず。何を買うでもなく、ただたくさんのCDを眺めているだけでも時間が潰せてしまうタイプの人間が僕です。
そんな僕ですが、現在は音楽配信サブスクリプションサービス『Apple Music』を愛用するようになりました。実際に使ってみて感じたのはとにかく、食わず嫌いだったなぁということです。
そこで今回は、CDを愛して止まない僕がApple Musicを利用する決め手となったポイントや、Apple Musicのメリットとデメリットを徹底的に解説していきたいと思います!
競合他サービスとの比較についても触れていきますので、ぜひ最後までお付き合いください!
Apple Musicには音楽愛好家やミュージシャンに嬉しい要素がいっぱい
ひとえに音楽配信サブスクリプションサービスと言っても、世の中には同様のサービスが数多く存在しています。
Amazon Music Unlimitedに始まり、LINE MUSIC、Spotify、AWAなどが有名ですね。それ以外にも探せばたくさん出てきます。
これだけサービスがあるんだし、それぞれ特別な機能があって差別化されているのかなと思いきや、ぶっちゃけ大きな違いはありません。できることは本当に簡潔で、音楽が聴き放題であるということに尽きます。
と言いつつも、細かな要素を見てみると、各サービス毎に微妙な違いや特色があります。
それらを比較して、最終的に僕がApple Musicを選んだ最大の理由は、他サービスよりも音楽愛好家やミュージシャンの方に嬉しい利点が多いと判断したからです。
ただ音楽を楽しむだけなら他のサービスでもまったく問題ないです。通販利用が好きでAmazon Primeに加入している方ならAmazon Music Unlimitedを使えば良いし、LINEで生活サービスを統一したい方ならLINE MUSICで良いと思っています。
事項から、Apple Musicを選ぶことのメリットやデメリット等について、他サービスと比較しながらご紹介していきます。
Apple Musicにしかないメリット
世界のトレンドを的確に捉えたプレイリストが充実
AppleがiTunesで楽曲販売を開始したのはもう随分と前のこと。
現在に至るまで人々に様々な楽曲を販売してきたわけですが、長年のマーケティングの蓄積から、現在のトレンドを的確に網羅したプレイリストを作ってくれています。

これらのプレイリストは、日々内容が入れ替わっていきます。いつ聴いても飽きないように作られているということです。
日頃から音楽のトレンドを追い求めているミュージシャンや、音楽ライターの方には嬉しい機能ですよね。常に最新の音楽に触れていたいタイプの音楽愛好家にもぴったりです。
秀逸なプレイリストが多く、まだ知らない音楽を発掘しやすい
Apple Musicは、プレイリストが特に秀逸だと思っています。
現代音楽のような新しい音楽だけでなく、往年の古き良き音楽を発掘したい場合にもすごく便利です。
Essentialsシリーズ(はじめての○○シリーズ)やジャンル別の年代別ヒッツベストのような定番はもちろん、レコード会社別に楽曲をまとめたプレイリストもすごく重宝します。
例えば『モータウン』で検索してみると、往年のブラックミュージックを長きにわたり支え続けてきたモータウンレコードが過去にリリースした楽曲が100曲以上、計5時間に渡り収録されている膨大なプレイリストも見つけることができます。
有名どころはもちろん、当時はあまりヒットしなかったアーティストも収録されていたりして、「あれ、このミュージシャン知らないな」といった新鮮な出会いも経験できます。
新しい出会いがあったなら、あとはそのアーティスト名から辿っていくだけです。
あなたが聴いたことない音楽を、Apple Musicはたくさん教えてくれます。
アーティストたちが出演しているラジオ番組が豊富
ラジオ番組が豊富なこともApple Musicの利点の一つ。
J-Popをフィーチャーした番組もあれば、海外の大御所アーティストがDJを務める番組も多数。これらもすべてが聴き放題です。

Apple Music内では視聴者の多い日本のラジオ番組『J-Pop Now Radio』では、旬のアーティストをゲストに迎えてトークを繰り広げている回も多数。楽曲制作秘話などが聴けてしまいます。
Apple Music限定のアーティストインタビューが自由に視聴可能
Apple Music上でしか見ることができないアーティストインタビューが楽しめるのも特徴の一つ。
文章としても、映像としても、音声としても楽しめるように様々なコンテンツを用意してくれています。音楽雑誌を手に取っているような感覚です。
インタビューコンテンツは著作権に大きく関わるため画像の掲載は致しませんが、基本的に海外のアーティストを取り上げたものが多いです。英語の勉強にもなりそうですね。
1再生あたりのアーティストへの還元率が高い
個人的にApple Musicに特に好感が持てたのはこのアーティスト還元率です。
皆さんが楽しんでいる音楽は、アーティストやエンジニアの方々が時間をかけて丁寧に制作したものです。それらを皆さんが視聴することで、制作者側には報酬という形で収益が還元されていきます。
このアーティストへの還元率、音楽配信サブスクサービス毎に違いがあるってご存知でしたか?
1再生あたりのアーティストへの還元金額は、実はこんな感じです。
・Apple Music : 約1.06円
・Amazon Music Unlimited : 約1.04円
・AWA : 約0.9円
・LINE MUSIC : 約0.74円
・Amazon Prime Music : 約0.39円
・Spotify : 約0.27円
この集計は2019年のものであるようです。詳細は以下のnoteで解説されておりましたので、ぜひご覧ください。
西脇励 様:【2019年上半期】ストリーミング収益の還元率ストアランキング
正直、サービス面だけでみればSpotifyもAmazon Music Unlimitedもすごく良いんです。
特に、Spotifyは最近ぐんぐんと伸びてきてます。Apple Musicに引けをとらないどころか、より優れた機能も多数搭載されてきました。音楽アーティストたちの中にはSpotifyでのサービス展開に力を入れている方もいらっしゃいます。
それでも僕がSpotifyを選ぶことができなかったのは、アーティストへの還元率が低すぎたからに他なりません。
僕自身もミュージシャンなのでよくわかるのですが、楽曲制作には、膨大な時間と労力を必要とします。
人生の時間のほとんどを、音楽に注ぎ込んでいるんです。
もちろんそれは、収益欲しさによるものではありません。自分が、紛れもない表現者だから。
この表現を受けて少しでも何かを感じてくれる人がいるなら、その人たちに向けて大切なメッセージを伝えたい。そのために音楽をやっているということに、一寸の曇りもありません。
でも、こういった制作には少なからずお金がかかってしまうこともまた事実。だからこそ、世に出ている楽曲を聴くと、僕は何かしらの形でアーティストを応援をしてあげたくなってしまうのです。
ちなみに、Amazon Music Unlimitedのアーティストへの還元金額は、少し前まで1再生あたり約1.27円でした。現在は下がってきている状況です。一方のApple Musicは安定して1円以上をキープし続けているので、アーティストを大切にする意思が窺えます。
他のサブスクリクションサービスと大きく変わらない要素
楽曲数が膨大
これはもう多くのサービスが謳っていることですが、楽曲数に多少のばらつきはあれど、どのサービスを利用してもたくさんの楽曲が楽しめることに変わりはありません。
参考程度に、収録曲数は以下の通りです。
・Apple Music : 7,000万曲以上
・Amazon Music Unlimited : 7,000万曲以上
・AWA : 8,000万曲以上
・Spotify : 5,000万曲以上
・LINE MUSIC : 6,000万曲以上
「1,000万曲以上も開きがあるのに本当に変わらないと言えるの?」と思われるかもしれませんが、逆に考えてみてください。
新しい音楽は日々増え続けていて、人それぞれジャンルの好みにもばらつきがある中で、人生でこれらすべての楽曲を完全に網羅する方はどれくらいいらっしゃいますか?
そう考えると、正直5,000万曲も入っていれば十分ではないでしょうか。
僕もそうですが、音楽を研究する人間にとってはもちろん、収録曲数は多いに越したことはありません。ただ、一般的に音楽を聴くためだけなら、どのサービスを利用しても遜色なく楽しめます。
収録曲数の観点では音楽配信サービスを選ぶ決め手とはなり得ませんが、Apple Musicも他サービスに埋もれることなく、膨大な数の楽曲を取り揃えています。
その人に合ったプレイリストを作成してくれる
これも、どのサービスもうまく出来ています。Apple Musicも例に漏れません。
その人の聴いている音楽から、その人に合うプレイリストをAIが自動的に作成してくれます。これにより、まったく知らなかった新しいアーティストとの出会いを日常的に体験することができます。
僕も実際にこういったサービスを利用してみて、「最近はこんなに素晴らしい音楽が生まれているのか」と現代音楽に感動を覚えました。自分の音楽性がいかに狭い見聞から出来上がっていたものであったかを思い知らされています。
ビッグアーティストや著名人が作成したプレイリストを楽しめる
これも、各サービスが力を入れているポイントです。一流アーティストや著名人、各界の関係者が作成したプレイリストが豊富です。

アーティストや著名人が作成したプレイリストはSpotifyがかなり充実していますが、Apple Musicはそれに加えて、新進気鋭のシンガー、超有名番組や一流女性ファッション雑誌などもプレイリストを公開しています。
テレビ番組やファッション雑誌は流行に特に敏感です。そういった方面から公開されるプレイリストはなかなか面白く、聴きごたえがあります。
ミュージックビデオのプレイリストも充実
昨今の音楽配信サブスクサービスでは、ミュージックビデオも視聴し放題です。ミュージックビデオのみを集めたプレイリストも存在しています。

これも各サービスとも遜色なく楽しめる水準です。Apple Musicでももちろん楽しめます。
基本プランの金額は他サブスクサービスと変わらない
料金プランについても、基本のプランはどのサービスも金額は変わりません。
各プランは以下の通り。
一般プラン:月額980円
ファミリープラン:月額1480円
学生プラン:月額480円
ファミリープランの最大登録人数が6人であることも、学生プランの適用対象が大学生、短大生、専門学校生、高等専門学校生(高校生は不可)であることも同じです。
Amazon Echoを介してAlexaと連携可能
実はApple Musicは、Amazonがリリースしている生活サポートAI『Alexa』と連携することができるんです。Amazon Music Unlimitedでなくとも、Alexaで音楽を楽しむことは可能だということです。
Alexaとの連携は、Amazon Music各種、Apple Music、AWA、Spotifyで可能です。LINE MUSICは残念ながら利用できません。
連携手順について解説した記事を以前公開しておりますので、興味があればそちらもご覧ください。
他のサブスクリプションサービスより劣っていると感じる部分
無料プランがない
他サービスでは無料プランが存在していることがありますが、Apple Musicにはありません。あるのは3ヶ月間の無料トライアル期間のみです。
無料プランがあればもっと利用者の間口が広がるのかなと思いますが、無料試聴者が増えるとアーティスト還元金額に影響が出るなどの理由があるのでしょう。
アーティストを守るためには致し方ないとは理解していますが、他サービスよりも一般利用者を増やしにくいという点では、デメリットであると言えます。
料金プランの種類が少ない
基本プランこそ他サービスとまったく同額でも、特殊なプランが一切ないのはApple Musicのデメリットです。
例えば、SpotifyにあるようなDUOプラン(夫婦や恋人、友人同士など、2人で楽しめるプラン)や、Amazonにあるようなワンデバイスプラン(1台のAlexa対応端末でのみ楽しめる格安プラン)など、通常よりもお得に楽しめるプランがApple Muicには少ないというのが現実です。
シンガロング機能がない
Spotifyにのみ搭載されている機能で、ざっくり言えばカラオケ機能です。楽曲からボーカル部分のみ抜いてくれます。Spotify内でも全曲がこの機能に対応しているわけではなく、一部の楽曲でのみ適用可能とのことです。
カラオケが好きで、結構な頻度で歌の練習をしたい方には嬉しい機能だと思いますが、残念ながらApple Musicにはこのような機能はありません。
Family Mix機能がない
これもSpotifyでのみ利用できます。
ファミリープランに登録されている人たちがそれぞれよく聴く楽曲を分析し、ファミリー向けのプレイリストを作成してくれる機能です。これがあれば、家族ドライブの車の中で、全員が好きな曲が入ったプレイリストを流すことができます。これはすごく便利ですよね。
Apple Musicにもこの機能つけてくれないかなぁと思っていますが、現時点では搭載されていません。残念です。
僕がApple Musicを選んだ最大の理由は、CD愛好家であるからこそ
さて、あえて一番最後にこれをご説明しています。
僕がApple Musicに決めた最大の理由です。
それは、iTunesとしての機能も併せて使えるから。
そうです。CDを取り込んで楽曲を楽しむことは、変わらずにできるんです。
音楽配信サブスクリプションサービスはすごく便利ですが、レーベルや所属事務所の意向で、サブスク解禁がされていないアーティストもまだまだ多いです。
日本ではジャニーズ系歌手やハロプロ系歌手、B'zやマキシマムザホルモンなどはサブスク解禁していません。これはApple Musicに限らず、どのサービスにおいても同じです。
それらのアーティストの楽曲を楽しみたいと思ったら、やっぱりiTunesは必須なんです。CDを買う必要があるのですから。
そうなったときに、iTunesと一体化されているApple Musicは最大の強みを持っていると言えます。CD愛好家の方なら、正直Apple Music一択です。
CDを愛する気持ちを捨てる必要はありません。その気持ちはずっと大切にしていてください。僕も、今でもCDは買い続けています。
ただ、昨今はCD販売をせずにEPという形の楽曲展開をするアーティストがどんどん増えてきています。その流れに乗り遅れないこともまた大切。
CDが好きである前に、音楽が好きであるという方にはぜひ、Apple Musicをお勧めしたいと思います。
僕も実際に使ってみて、本当に世界が変わりました。新しい音楽体験ができていると心の底から思います。
この記事が、CDを愛するすべての方の新しいきっかけとなってくれたら、それほど嬉しいことはありません。
【終わりに】気になったら3ヶ月間の無料トライアルで試してみよう!
Apple Musicは3ヶ月間、無料ですべての機能を体験することができます。実際に利用してみてから各サービスと比較して検討するのが良いでしょう。
もちろん、トライアル期間内に解約手続きをしてしまえば料金が発生することはありません。これまでCDから取り込んだ楽曲たちが消えてしまうこともないです。ご安心ください。
Apple Musicの無料トライアルのリンクを載せておきますので、気になった方はぜひお試しください。
新しい音楽体験を、皆さんが楽しんでくれることを心よりお祈りしています。
それでは、今回はこの辺で!
また次回の更新でお会いしましょう!!
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