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TAKESY
Lofi / Chill Beatmaker
日本のLofi / Chill レーベルJapanolofi Recordsのスタッフ。
海外レーベルから楽曲リリース経験あり。

◆Release Label◆
Etymology Records
Chill Moon Music
Tsunami Sounds
Lo-fi Clouds
Calm Waves Records
Wavee Sound
Japanolofi Records

個人的に敬愛する洋楽アーティストTop14を紹介したい

 

個人的に敬愛するアーティストをただただ語っていく企画、洋楽編です。

今回は邦楽の時とは違い、紹介する枠を倍の14組にしました。7組には絞りきれなかった。笑

 

邦楽版をご覧になりたい方は、記事リンクを貼っておきますのでこちらからどうぞ。

 

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もともと邦楽よりも洋楽を愛している人間ですが、今回はかなり僕の好みが偏っていることを窺わせる内容になってるかと思います。

ただ、本当に敬愛している音楽だけをピックアップしましたので、ぜひ最後までお付き合いいただければ幸いです。

 

※掲載している動画のいくつかが記事内で再生できない不具合が発生しております。お手数ですが、気になる動画があれば再生ボタンを押した後に表示されるエラー文言に含まれる『YouTubeで見る』リンクからご視聴ください。

 

目次

個人的に敬愛する洋楽アーティスト

Tank(タンク)

 

Twitter等でも度々公言しておりますが、僕が黒人R&Bシンガーのなかでもっとも敬愛するのはやはりこの方です。海外R&Bにのめり込むきっかけを作ってくれた、Tank先生。(あ、勝手に先生と呼ばせていただいてます)

 

まずは、僕の体に稲妻を走らせた楽曲からご紹介しましょう。『SLP2』です。

 

 

初めてこの楽曲を聴いたのは2017年でした。それまでは現在のような音楽オタクではなく、ミキシングエンジニアでもなかったし、作曲はちょろちょろとやっててラジオ番組に1曲提供したくらいの実績しかなかったと記憶しています。

当時の好みはPops畑で、まだニコニコ動画で歌い手として遊んでいた時期でもあったような。「ニコニコの曲ってCDリリースされている音楽よりも断然いいよなぁ」とさえ思っていた気がします。

 

それが、一瞬にして変わった。

たった一度、このSLP2を聴いただけで。

 

おそらく、今回初めてこの曲を聴いた方全員が僕と同じ経験をすることはないでしょう。

「え、これそんなにいいか?」くらいに感じる方も一定数いらっしゃると思います。音楽の好みとはそういうものです。

ただ僕について言えば、僕の心を踊らせる音楽はアメリカの黒人R&Bで、他のどの音楽よりも自分にぴったりハマるジャンルであった、ということです。それに気づかせてくれたのがTank先生でした。

 

この楽曲を聴いてから、数々の黒人音楽を辿るようになりました。それが音楽的にどう優れているのかを研究し、いかにして自分の音楽の作風に取り入れていけるかを模索するようにもなりましたし、歌声についても黒人シンガーの歌唱法を参考にするようにもなりました。

とにもかくにも、僕の音楽性の根幹を形成するきっかけとなった、恩人のようなシンガーであるわけです。

 

SLP2はミュージックビデオがありませんので、Tankの素顔はわからないですよね。なのでもう一曲ご紹介。『When We』です。

 

 

少々性的な表現が目立ちますが、これは彼の作風です。

彼のテーマは、性愛の尊さとその痛みにあります。先のSLP2も、アルバム『Sex Love & Pain Ⅱ』のリード曲です。アルバムタイトルからして彼のテーマがありありと表れています。

ちなみに、When Weの映像の最後で、Tankが一人の女性とキスをするシーンがありますが、その女性は彼の妻です。昨年結婚式を挙げていましたが、交際期間が長く、すでに子供を2人授かっていました。アメリカらしい籍の入れ方ですよね。

愛妻家で家族想いであることも彼の魅力の一つ。彼のインスタグラムでは家庭の様子が度々投稿されていますし、昨年から家族でYouTubeチャンネルを開始しています。とっても家庭的です。

 

 

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彼のキャリア史上もっとも注目を受けた楽曲はWhen Weで、それが収録されているアルバムは『Savage』ですが、個人的にはやはり『Sex Love & Pain Ⅱ』をプッシュしたいところです。

アルバム通してハズレ曲なし。全曲大好きです。

また、これはエンジニア目線になってしまいますが、ミックスもとても秀逸です。歌声と楽曲の際立ち方が素晴らしい。

アンビエントな作風なのに、インストゥルメントそれぞれの分離感がよくわかる。本当に素晴らしいと思っています。

 

Keyshia Cole(キーシャ・コール)

 

僕が本格的にR&Bに心酔し始めたのはTankがきっかけですが、実は思い返してみれば、大学時代からR&Bはちょこちょこ聴いていました。

お恥ずかしながら当時は性に対して少々貪欲で、YouTube上にあった、ベッドルーム・ラヴにぴったりのムーディな曲のミックスリストを垂れ流しにするのが好きだったのを覚えています。その頃はまだR&Bという言葉すらも知りませんでした。

ちょっと口説いた女の子とそういう行為に及ぶときに、サッとそれを流しておけば雰囲気作れるだろ、みたいな。

それ流してる俺まじイケてる、みたいな。いま冷静に考えたらめちゃくちゃダサイし恥ずかしいですけどね。笑

 

そのミックスリストは2時間近くに及び、たくさんの楽曲をR&Bと知らずに聴いていたわけですが、その中でも1曲だけ、とても好きで何度も何度も繰り返し聴いていた曲がありました。

当時は女の子と遊ぶときだけ流すミックスリスト、という程度の認識でしか聴いていませんでしたから、特にアーティストを調べることもなく、2時間のリストからその曲の部分だけを何回も巻き戻して聴いていたのを覚えています。

さて、大人になり、Tank先生の音楽と出会ってからやっと、大学時代に繰り返し聴いていたあのミックスリストがR&Bであったことを知るわけですが、当時大好きだったあの曲って誰の曲だったんだろう、とはじめてちゃんと調べたわけです。

 

ここまで来たらもう、皆様もお察しでしょうね。

その楽曲を歌っていたシンガーが、キーシャ・コールその人だったのです。

 

というわけで、僕が当時大好きだった楽曲、『Love』をご紹介します。

 

 

ドラマ仕立てのミュージックビデオもまさにアメリカって感じですが、ほんと良い曲。

実は、僕は彼女のアルバムすべてを追っているわけでもなく、特筆して好きなわけでもありません。

しかし、ある意味、僕のR&Bルーツは彼女ですから、多大なリスペクトを抱いております。

 

 

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必聴の一枚は『The Way It Is』。これで決まり。

アルバム全体として、2000年代のR&Bの良さがギュッと詰まっている印象です。当時はネオソウルやヒップホップソウルがメインストリームでしたが、まさしくそんな感じの曲調。

 

D’Angelo(ディアンジェロ)

 

どの業界においても、往年の時代を生きた巨匠たちをレジェンドと称することがあります。

ディアンジェロは、まだまだ脂が乗っている年齢でありながらすでに、レジェンドと称されはじめている素晴らしいミュージシャンです。

70sに流行したソウルと、80s後半から90s前半に黄金時代と呼ばれていたヒップホップを組み合わせた新しいソウル音楽を追求した彼は、1995年にアルバム『Brown Sugar』でデビュー。彼の音楽はネオソウルと呼ばれ、後世のR&Bに絶大な影響を与えました。僕が度々話題にあげるネオソウルの生みの親が彼なのです。

現代のアメリカのR&Bシーンで、彼の影響を一切受けていないシンガーなど一人もいません。ポピュラー音楽史において、今後も必ずその名が刻まれていくことでしょう。

 

さて、彼の楽曲は非常に音楽性に富んでいて、どの曲もハズレなしなのですが、個人的に大好きな一曲をご紹介。『Untitled(How Does It Feel)』です。

 

 

ちょっと危なっかしいミュージックビデオですよね。途中何回か「落ち着いて! 見えちゃう見えちゃう!」って瞬間ありますし。笑

ソングタイトルは、単純和訳すると『無題(いまどんな気持ち?)』です。歌詞も、女性との性愛のワンシーンを切り取ったような、スウィートな内容になっています。

 

ディアンジェロの音楽は少し特殊で、初見だと難しいと感じる人も多いでしょう。リズム感が養われていなければ、聴いていてもどこか違和感のあるような、座りの悪い印象を持ってしまうかもしれません。

これが究極のうしろ溜めのノリであることに気付けると、50倍増しくらいで良さがわかってきます。(これほんと)

 

 

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彼はベストアルバムから入るのが良いと思います。ファーストアルバムの『Brown Sugar』、セカンドアルバムの『Voodoo』それぞれの、比較的聴きやすいネオソウルが詰め合わせられています。

なお、彼は充電期間を長めにとる傾向があり、キャリアスタートが1995年でありながら、リリースしているオリジナルのスタジオアルバムは3枚です。

今からでも比較的キャリアを追いやすいので、気に入った方はすべてのアルバムをチェックしてほしいと思います。

 

Musiq Soulchild(ミュージック・ソウルチャイルド)

 

天才枠ですね。作曲スキル、編曲スキル、歌唱スキルどれをとっても一流。

ネオソウルが円熟しはじめた頃にデビューして以来、累計で10部問以上ものグラミー賞ノミネートを経験しています。

ゴスペルをルーツに持っていながら、ヒップホップを愛するシンガーでもあり、デビューアルバムはコーラスワークをうまく活用した楽曲が注目を集めました。

リリース後にいきなりプラチナ認定を受けていることも彼の伝説の一つ。以後も順調にキャリアアップを続けている優れたミュージシャンです。

 

さて、個人的に好きな曲はこちら、『Just Friends(Sunny)』です。

 

 

ほんと個人的にですが、ボーカルストレッチの際にこの曲を必ず歌っています。

キーが僕にはちょうど良くて、発声確認に持ってこいなんです。英語の発音の確認もできるし、ネオソウル特有の、ボーカルラインのテンションノートやブルーノートも体得できる。そして何よりめっちゃ良い曲。すべてにおいて自分にぴったりな曲だと思っています。

 

 

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これはもう迷いなくファーストアルバムを推します。『Aijuswanaseing』です。

彼のアルバムタイトルやソングタイトルはちょっと特殊で、単語ごとにブランクを入れず、一つなぎにする傾向があります。

このアルバムタイトルも本来ならI Just Wanna Singでしょうが、彼特有のセンスで、他では見たこともないタイトルになっています。ブランディングも素晴らしい。

楽曲も文句なしのネオソウル。ゴスペル譲りのコーラスワークが心地良い、最高のアルバムです。

 

Marvin Gaye(マーヴィン・ゲイ)

 

ここからは往年のレジェンドを数名紹介しましょう。

僕が特に敬愛しているシンガーの一人、マーヴィン・ゲイです。

彼は1971年リリースのコンセプトアルバム『What’s Going On』が特に有名ですが、ぜひキャリアのすべてを追ってほしいシンガーです。先にご紹介したディアンジェロやミュージック・ソウルチャイルドが強く影響を受けた人物の一人でもあります。

 

敬虔なクリスチャンであったマーヴィンは、幼少期から教会でゴスペルを歌唱していました。彼のシンガーとしての土壌はそこで培われたと言っても良いでしょう。

50年代後半あたりからシンガーとしての活動をはじめますが、当時はジャズが都会的な音楽として楽しまれており、マーヴィンもジャズシンガー、ひいてはポップなバラードシンガーに憧れを抱いていました。

しかし、彼が所属することになるモータウンレコードは白人層を対象にした軽快なソウル音楽を得意としており、マーヴィンがやりたかった音楽とはまったく異なっていたのです。

彼は売れるためにモータウンの社長の姉と結婚したり(もちろん、当初はそこに愛もあった。徐々に冷めていくけど)、モータウンが用意したレールに従ってシャウト混じりの歌唱を披露したりしていました。

 

そんな彼がシンガーとしてやりたいことを自由にやりはじめたのが1971年。『What’s Going On』の誕生です。

ジャズのスタンダードナンバーを歌っていた時期もあれば、モータウンサウンドを前面に押し出していた時期もあり、一時期ハマっていたブロードウェイ風の音楽をやっていた時期もある。そして肩の力が抜けはじめた1971年以降の音楽も多様性があって面白い。

ご覧の通り、彼のキャリアを追うだけで様々なジャンルの音楽に触れることができます。

 

おすすめの一曲は、もちろん『What’s Going On』です。おすすめのアルバムも当然、『What’s Going On』。これはもう絶対に外せない。

 

 

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一体どうなっているんだ?』という彼の訴えは、アメリカ合衆国が激動の波に揉まれていた時代に世に放たれました。

当時のアメリカは酷い人種差別と、ベトナム戦争とで社会的に大荒れしていたのです。街中では暴動が平気で起きているし、黒人たちは白人たちに日夜虐げられている。戦争では次々に兵士が死んでいく。そしてその遺族は悲しみに暮れている。

そんなどうしようもないアメリカにひどく憤っていたマーヴィンは、アルバム制作の際にコンセプトストーリーを作り上げ、そこに一人の主人公を設定したのです。ベトナム戦争から無事に生還した実弟、フランキーがモデルでした。

戦争からなんとか戻ってきてみると、様変わりしてしまったアメリカに驚愕する。環境汚染問題についても嘆き、世界はどうかしていると人々に訴えかける。戦争の凄惨さを語り、今こそ子供たちを救うべきだと主張し、神に祈りを捧げ、行政の無能さに憤る。

このアルバムはまさしく、当時の時代背景にぴったり合った音楽だったのです。

だからこそ、多くの人がこのアルバムを買い求めたわけですね。

 

本来音楽とは、社会の動きに合わせてその様相を変えていきます。これは切っても切り離せないものだと言えるでしょう。

『What’s Going On』は、当時の社会的背景を説明するバイブルなのです。

 

話は変わりますが、僕はマーヴィンを敬愛するあまり、彼の自伝本も愛読しています。現在は絶版になっていて、新品はプレミア価格がついていましたが、どうしても新品で手に入れたくて出費を厭わず買ってしまいました。

読んでみるとこれが、本当に面白い。彼の人生は複雑そのもので、人間味にあふれている。そこから学べるところもすごく多くて、超良書だと思っています。

 

 

Ray Charles(レイ・チャールズ)

 

ソウルと言ったら彼ですね。レイ・チャールズです。

60年代に入る頃の音楽において、もっとも大きな進化はR&Bとゴスペルの融合でした。

当時R&Bは黒人音楽の総称とされており、白人から虐げられてきた音楽でした。教会音楽であるゴスペルと融合させようものなら、多くのクリスチャンに批判されるような時代です。

そんななか、批判を厭わずに融合を成し遂げたのがレイ・チャールズです。彼がいなければ現代の音楽はもっと違うものになっていたかもしれません。

 

さて、彼のおすすめの一曲はもう文句なしでこれ。『What’d I Say』です。

 

 

この曲が完全即興で生まれたというエピソードは有名な話です。ライヴ時間の埋め合わせのためになんとなくやってみた演出が大受けしたので、そのままレコード化しちゃいましたって感じですね。

その当時の風景を映画にした作品があります。そちらからも映像をご紹介しましょう。

 

 

レイを演じているのはジェイミー・フォックス

この映画が制作された当時はレイ・チャールズもご存命で、本人から「君はまさしく俺の後継者だよ!」と言わしめた、というエピソードも超有名です。

 

 

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レイ・チャールズも様々なキャリアを歩んでいますが、ダントツでおすすめしたいのはアトランティック・レコード時代の音楽。

アトランティックからリリースされた音楽だけをまとめたベストアルバムがありますので、それを聴くのが間違いないと思います。

また、先ほど少しご紹介したレイ・チャールズの伝記映画もご紹介しておきます。エンタメとして非常に優れた映像作品でしたから、彼のことを知らない方にぜひ観てほしいです。

 

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Little Richard(リトル・リチャード)

 

50sで大流行した音楽といえばロックンロールですが、リトル・リチャードはロックンロールを盛り上げた一人としてとても有名です。

飛行機事故に遭いかけて無事に生還した翌日から宣教師になってしまう、というユニークな引退も彼のエピソードの一つですが、しばらくしてまたシンガー人生に戻ってきます。

同性愛者でマイノリティな世界を生きてきた彼ですが、彼が奏でるロックンロールはとにかく豪快。肩身の狭い想いと戦っていたことを感じさせません。歌唱のダイナミックさに曲調の軽快さが相まって、聴けば多くの人が自然と踊り始めてしまう。これこそロックンロール、って感じの音楽です。

 

おすすめは『Totti Flutti』。大好きな一曲です。

 

 

彼の楽曲といえばこれ、と言う人も多いのではないでしょうか。僕も例に漏れずそう思っています。この当時のレコードが一番リトル・リチャードらしくて好きですね。

 

 

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文句なしでこちら。『Here’s Little Richard』です。彼の代表曲はこの1枚でほぼカバーできます。

黒人がロックンロールを生み出さなければ、現代の音楽は一つも成立していません。そういう意味で僕は、ロックンロールの創成期を支えていた彼を心から敬愛しています。

昨今の時代を生きる若者たちにこそ、ぜひ聴いてほしい音楽です。

 

Jamie Foxx(ジェイミー・フォックス)

 

この方は本当に心から敬愛しております。ジェイミー・フォックス大好きです。

先ほどお伝えしたレイ・チャールズの伝記映画でレイを演じた人物ですね。

俳優としてのキャリアだけではなく、時にはコメディアンとして活動したり、時にはテレビ番組の司会者としても注目を集め、様々な分野でマルチな才能を発揮しているジェイミー・フォックス。実はシンガー・ソングライターとしても超一流です。

 

彼のことは本当に愛してしまっているので、2曲ご紹介させてください。

まず1曲目は、『Unpredictable』です。

 

 

ラッパーのリュダクリスを迎えた楽曲。僕が彼の音楽に触れるきっかけとなった曲です。

音楽的にもヒップホップ要素とソウル要素が程よく絡み合っていて、彼のソングライティングの才能の高さが窺える楽曲。

 

続いて2曲目は、クリス・ブラウンを客演に迎えた楽曲、『You Changed Me』です。

 

 

こちらはかなり現代風のR&Bで、どちらかと言えばクリス・ブラウンが得意とする作風ですが、さすがジェイミー・フォックス。埋もれることなく立派に存在感を放っています。

 

なお、僕は俳優としてのジェイミー・フォックスも大好きです。

レイはもちろん、マイアミ・バイス、キングダム、ホワイトハウス・ダウン、アニー、ドリーム・ガールズ、スリープレス・ナイト、プロジェクト・パワーなど、過去から現在に至るまでほとんどの映画作品をチェックしています。

渋くてカッコいい演技もできれば、コミカルなタッチの演技もできてしまう。ミュージカル映画もお手の物。心の底から尊敬しております。

 

 

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やはりアルバム『Unpredictable』から入ってほしいところ。彼の音楽性の幅広さがよく現れている良盤です。

You Changed Meが収録されている、2015年リリースの『Hollywood : A Story of a Dozen Roses』も現代のコンテンポラリーR&Bの様相をしていてとても良いですが、やはり2000年代の作風が僕は好きです。

なお、今回最初にご紹介したTankとは10年以上もの友人です。Tankの結婚式ではGroomsman(花婿付き添いの男性)を務めるほどです。

 

 

相当の相性の良さがなければ、完全即興でここまで絶妙なデュエットはできませんね。羨望を抱かずにはいられません。

 

Beyoncé(ビヨンセ)

 

いまや黒人代表の歌姫と言えてしまうくらい、熱心に活動しているシンガーです。

昨今改めて問題となっているBlack Lives Matterについて、もっとも声を上げたシンガーの一人ではないでしょうか。近年の彼女の作風はかなり風刺的で、メッセージ性の強いものとなっています。

 

当初はディスティニーズ・チャイルドとして3人組ユニットでデビューをしたビヨンセ。いつしかソロの方が認知度が高くなり、強い影響力を持つシンガーへと成長しました。

彼女の活動は尊敬して然るべきで、アメリカで有名な野音ライブイベントであるコーチェラ・フェスティバルにおいて、歴史的偉業と名高いライブパフォーマンスを成功させています。

黒人をフィーチャーした、黒人に向けた、黒人のための単独ライブは人々の間で『Beychella(ビーチェラ)』と称されており、ライブストリーミングでは過去最大級の視聴者数を記録しました。

 

ライブのロゴには重要なモチーフが散りばめられており、以下の4つのテーマが描かれていると考察されています。

 

・古代エジプト王妃
 黒人が統治していた時代があったことの歴史的事実の象徴。

・レイズドフィスト
 黒人人権運動やフェミニズムの象徴。ビヨンセが掲げるブラック&フェミニズム運動の根幹となる思想。

・ブラックパンサー
 アメリカの黒人開放運動において重要な人物であったマルコムXの暗殺を契機として活動を開始した組織。マルコムXはアメリカでもっとも軽んじられているのは黒人女性の命であると主張していた。

・蜂(Bey)
 BeyHiveのイメージアイコン。ビヨンセ本人の象徴。以前から彼女の愛称はQueen Beyである。

 

パフォーマーも黒人だけを集め、チーム一丸となってやり遂げたビーチェラは、生きているうちに一度は見てほしいライブ映像。

Netflixでドキュメンタリー作品として視聴できますので、加入している方はぜひ観てみてください。作品タイトルは『HOMECOMING』です。

 

さて、そんな歴史的イベントを成し遂げたビヨンセのおすすめの一曲ですが、『Love On Top』を推させてください。

 

 

当時のビヨンセは現在ほど風刺的なメッセージを主張するタイプのシンガーではありませんでした。耳心地の良いポップスのイメージが強い方も多いでしょう。僕もたまにこれを見て癒されることがあります。笑

楽曲終盤で転調を繰り返し、どんどんハイトーンになって盛り上がりを見せていく展開も要チェックです。彼女の圧倒的な歌唱力が垣間見えます。

 

 

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Lemonade』はぜひ聴いてください。社会的メッセージをむき出しに主張している、ポップス史上において歴史的意義のある大名盤です。

彼女が常に訴えているフェミニズム(女性解放思想)の真髄が窺える素晴らしい作品だと思っています。ただ、メッセージ性が強すぎるあまり、楽曲の良さを理解するまでに若干の時間を要する作品でもあるので注意。

 

Joyner Lucas(ジョイナー・ルーカス)

 

ヒップホップアーティストの中でも注目を集めているラッパー、ジョイナー・ルーカス。彼も人種差別に対し意見を提唱する一人です。

彼については、説明するよりも実際に観て、聴いてほしい。こちらのMVをご覧ください。

 

 

白人視点、黒人視点でそれぞれ互いの人種について意見を投げかけ合うこの楽曲のソングタイトルは、『I’m Not Racist』。

 

人種差別、とりわけ、黒人と白人の間に横たわる差別については、他の人種がとやかく口を出して良い問題ではないのかもしれない、と僕は思っております。

僕たちは黄色人種で、それはそれで差別を受けたりもするわけですが、黒人が受けてきた差別と比べるのは失礼というものです。歴史の深さがまるで違う。

BLM問題が再燃した時に、海外に住む日本人たちもSNSを賑わせていました。アメリカンたちに「黒人差別についてどう思う?」と訊かれて、「日本人もそれなりに差別を受けてるのに、自分たちのことは問題にならないので正直複雑だ」と答えてアメリカンを黙らせたというのです。

 

正直、同じ日本人として恥ずかしかったです。筋違いも甚だしいと思うんですけど、どうですかね。

確かに差別は差別です。黄色人種が苦しい思いをしたことも事実。

しかし、同じ尺度で測っていいものではない。明らかに差別の質が違うのだから。

 

ただ、我々イエローがブラックとホワイトの問題に口出しするのは筋違いでも、理解をすることはとても大切です。

人種差別の歴史を学び、何が起こっていたのかを知ることが、将来的に彼らの気持ちを理解することに繋がります。それができないと、僕たちは彼らと対等にお話しする事すらできません。

そのためのきっかけを与えるだけのパワーが、この楽曲にはあると思っています。

 

 

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ジョイナー・ルーカスの出世作『ADHD』は必聴の一枚。メッセージ性もさることながら、彼のラップスキルの高さも窺える素晴らしいアルバムです。

個人的に今後の活動も注目しているヒップホップアーティスト。これからもチェックし続けたいと思っています。

 

Chris Brown(クリス・ブラウン)

 

クリス・ブラウン、めちゃめちゃ大好きです。

R&Bとポップスの上手な融合と、綺麗で表現力の高い歌唱、そして類稀なるダンススキルの高さ。アーティストになるために生まれてきたような存在です。

幼少期からマイケル・ジャクソンに憧れていたという彼のダンスは、なるほど確かに、マイケルっぽい要素を感じる部分はあります。しかし、今やクリス・ブラウンという偶像は立派に確立されていて、彼のパフォーマンスが彼のオリジナルである事は間違い無いでしょう。

幼少期からスター街道を上り詰めていたこともあり、少々スキャンダラスな面でも目立ってしまう彼。それでもここまで愛されているのだから、彼のトップアーティストとしての不動のポジションは尊敬に値します。

 

さて、彼も代表曲はたくさんあるんですけどね。

僕はあえてここで、『Undecided』をプッシュしたいと思います。

 

 

ミュージックビデオをストーリー仕立てのドラマ作品に仕上げてしまうところもやはり、マイケル・ジャクソンの影響の大きさゆえかもしれないですね。

さて、この曲、イントロを聴いて「あれ、聴いたことあるぞ?」と思った方も多いのではないでしょうか。

それもそのはず、90sのアメリカで大流行したポップシンガー、Shanice(シャニース)の代表曲、I Love Your Smileをサンプリングしているんです。日本では車のCMなどで使われたことがありますね。

 

ポップでキャッチーな人気の楽曲をサンプリングしている点と、キーの高い楽曲を易々と歌ってしまう彼の歌唱力の高さ、そして作中でとても楽しそうに踊る姿。

どれをとっても、最初にお勧めする楽曲としてはベストかなと思ったのでこちらをご紹介させていただきました。

 

 

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Chris Brown
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彼の最新のスタジオアルバム『INDIGO』から入るのが良いと思います。

先にご紹介した『Undecided』をはじめ、彼がどんなアーティストであるかを理解するのに十分な楽曲群が出迎えてくれます。クリス・ブラウン初心者の方にも受け入れられやすいアルバムでしょう。

 

Next Town Down(ネクスト・タウン・ダウン)

 

ここ最近で大好きになったアーティストです。若手ボーイズコーラスR&Bグループ、Next Town Down。

 

R&B界隈ではこれまでもボーイズコーラスグループは存在していました。New Edition、BLACKSTREET、Jodeci、112などが代表的ですが、Next Town Downはそういった90sに注目されていたコーラスR&Bの影響をかなり強く受けていると公言しています。

SNS上で結成されたという今どきなエピソードを持ちながら、コンセプトは『90sのR&Bヴァイブスを現代にリバイバルさせる』という先人たちへのリスペクトを掲げていて、個人的にとても感心しています。

 

それもあってか、彼らのキャリアの中ではまだオリジナルソングはあまり多くありません。どちらかというと往年の名曲のカバーの方が目立つ印象です。

少ないとはいえ、オリジナルはどれもなかなかの粒揃い。ここでは客演に6LACK(ブラック)を迎えた楽曲『Easy』をご紹介しましょう。

 

 

2コーラス目のAメロで登場したのが6LACKですね。彼も現在力をつけてきているシンガーなので、新進気鋭のアーティスト同士でタッグを組んだ、といった様相です。

 

さて、彼らの活動で特筆すべきは、YouTube上での活動です。

たくさんのR&Bメドレーを投稿しています。

 

 

こちらの動画では、僕がこれまでご紹介してきたビヨンセの『Love On Top』や、キーシャ・コールの『Love』もメドレーに含まれています。動画中ではみんな楽しそうで、彼らの相性の良さが伺えますね。

 

なお、僕がメンバーの中でもっとも敬愛しているのはTerence Thomas(テレンス・トーマス)です。歌唱がダントツで綺麗で、めちゃくちゃ憧れています。

自分のボーカルストレッチの際には、彼の歌唱を参考にしながら発声練習をしているほどです。惜しみなくリスペクトを抱いています。

歌う前に必ず彼の歌声を聴いて、響きや体の使い方を頭でイメージしてから発声練習に入るのですが、なかなか近付けることができずに苦戦中です。笑

テレンスはYouTube上でソロで活動していたりするので、そちらもぜひチェックしてください! 素晴らしいシンガーですよ!

 

 

現代のアーティストらしく、彼らはCD媒体での楽曲リリースはしていません。すべてEPです。ここでは彼らの最新のオリジナル作品をご紹介しておきます。

 

 

CHIKA(チカ)

 

1997年生まれの新世代女性ラッパー、CHIKA。彼女のことはつい最近知りました。

ジェイミー・フォックス主演のNetflix映画、プロジェクト・パワーのエンディングで流れた音楽があまりに素晴らしくて、耳を奪われました。

すぐに調べてみたところ、彼女の名前がヒットしたのです。

 

何が素晴らしいかって、まずもって、めちゃめちゃ音楽的なんですよ。イントロからバチバチにエモい。テンションコードを巧みに使っている印象です。

説明するより聴いた方がはやいですね。プロジェクト・パワーのエンディングに起用された楽曲『High Rises』です。

 

 

いやはや、これは耳を奪われませんか?

僕、本当にびっくりしたんですよ。「なんだこのイケてる曲は!」って。映画のエンディングのシーンとも相まって、ものすごく心に来たんですよね。

彼女の他の楽曲を調べてみても、どれも本当に音楽的。聴いていて飽きないし、耳が心地よいんです。ミュージシャンとして大変素晴らしい。

 

彼女もリリースは全てEPですので、最新の作品をご紹介しておきます。

 

 

NIRVANA(ニルヴァーナ)

 

ここまで黒人の本格R&Bばかりをご紹介してきましたが、白人の音楽も大好きです。

R&Bだらけになってしまったので、ロックからもリスペクトをご紹介。ニルヴァーナです。

 

1987年に結成され、その2年後にアルバムデビューを果たしますが、1994年には解散。たった7年間の活動期間しかありませんが、ロック史においてはレジェンドバンドとして位置付けられています。

 

彼らをレジェンドの立ち位置まで押し上げた楽曲、『Smells Like Teen Spirit』をまずはお聴きください。

 

 

当時はグランジ・ロックというサブジャンルが流行していた時代で、ニルヴァーナはその中でも人気を増していました。

ファーストアルバム『Bleach』は、バンドアイコンであるボーカルのカート・コバーンの精神性がよく現れている作品。「アンダーグラウンドな音楽でトップに上り詰める」という夢を抱いて作ったアルバムです。

1991年、メジャーデビューを飾るセカンドアルバム『Nevermind』が爆発的な大ヒット。ビルボードチャートでも堂々の1位を獲得し、彼らの存在は全米に知れ渡ることとなりますが、皮肉にもこれが、カートを苦しめる最大のきっかけとなります。

彼はNevermindの制作の際、リスナー層を意識して若干ポップな要素を取り入れていました。早い話が売れ線を意識したということです。

結果として大ヒットを生むことはできましたが、軟派な音楽を作って自身の信念に背いてしまった、と後悔し続けることとなります。(アルバム自体はめちゃめちゃかっこいいんですけどね)

また、突然大スターになってしまったものですから、大衆が自分に対して抱いているイメージと、本来の自分とのギャップにも苦しめられていたようです。

幼少時代からのうつ病や胃痛を鎮めるための鎮痛剤の使用が高じて、カートはヘロインに手を出すこととなります。薬物中毒で人間として機能していない時期もあり、バンドは事実上活動休止状態に陥ることもありました。

サードアルバム『In Utero』では原点回帰を図り、かなりアグレッシヴな音楽を作りますが、想定していたほどの売り上げとはならず、彼の精神はさらに悪化。

自殺未遂やバッドトリップを繰り返した末、1994年4月5日に27歳の若さで自殺してしまいます。

 

僕が彼らを尊敬しているのは、短い活動期間のなかで、嵐のようにアメリカの音楽シーンに爪痕を残していったことのみならず、カートの死によって生まれた『27クラブ』という概念を含め、良くも悪くも後世の音楽シーンに絶大な影響を与えたところです。

現代の日本のポップスチャートではあまりグランジ・ロック的な楽曲は見かけませんので、おそらく10代の若者たちはこういうサウンドに触れる機会がなかったと思います。ぜひその世代の人たちに聴いて欲しい。昔の音楽もカッコ良かったのよ!

 

 

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カートを苦しめるきっかけとはなりましたが、セカンドアルバム『Nevermind』は必聴の一枚。ものすごくかっこいいです。

R&Bばかりを聴いている身ですが、ちょっと気分を変えたい時にこのアルバムを流すことが多いです。

現代ロック史においても、取り上げられないことはないほどの不朽の名作です。ぜひ聴いてみてください。

 

【終わりに】本当はもっと紹介したいけど…

 

今回は僕が敬愛する洋楽アーティストを14組ご紹介させていただきましたが、実はけっこう消化不良です。14に絞るのとっても難しかった。笑

かなり僕の好み一辺倒な紹介となってしまいましたが、楽しんでいただけましたか?

この記事をきっかけに、皆様のお気に入りのアーティストが増えたりしたらとても嬉しいです。

 

それでは今回はこの辺で!

また次回の更新でお会いしましょう!

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